誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

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開かれた経営!

皆さん、おはようございます!
昨日、以前お仕事でご一緒させて頂きました同期達と久しぶりにお会いしました。
話題が中小企業の事業承継の話しに及びました。事業承継を希望する中小企業が非常に多いのですが、それを支援するアドバイザーの数が全く足りていないことを実感しました。



東京モーターショーが開幕し、そこでもトヨタ自動車豊田社長とソフトバンク孫会長兼社長の対談が繰り広げられたそうです。この異業種2社の提携関係は、新たな時代の幕開けを象徴するものとして、皆さまの記憶に留められることでしょう。これからのクルマは情報武装化して行くものであることと、ビジネスにおける異業種との連携関係です。


この異業種連携は、自動車産業で取り沙汰されていますが、なにも自動車産業だけのことではなく、全てのあらゆる業界で取り組んで行かなければならない必然だと思います。
例えば、米アマゾン・ドット・コムによる米高級スーパーホールフーズ・マーケットの買収や米マイクロソフトと米大手小売ウォルマートとの連携などがあります。


いまだ黎明期と言えるでしょうが、この情報産業と既存産業との連携が大きく進展していくためには乗り越えなければならないハードルがあるようです。それは規模の経済を追求する時代において各々の企業は、事業に必要な機能を全て自前主義により取り揃えてきており、他企業と連携関係により新たな事業なりサービスを創出したことがありません。


先日、セブンイレブンの国内2万店を超えるオーナーが一同に会した記念式典の席上で、2年半前に取締役を退任した創業者である鈴木氏が登壇して「セブンイレブンのモットーは自分たちで考え、自分たちでやることだ。(外部企業より)アイディアをもらうようなことは絶対にしない」旨の発言があったようです。


これに対して井阪現社長が登壇した時に「私どもの知恵だけでは大きな変化を乗り越えられない」という、鈴木氏を否定するような言葉に会場が静まりかえったそうです。
井阪社長の言葉には、世界で5万6千人もの従業員を擁する巨艦が静かに変わり行く姿を印象付ける意味が込められていたものと思います。


ここまでセブンイレブンを育て上げてきた鈴木氏の胸中は複雑な思いがあったのではないでしょうか。セブンイレブンで販売する商品およびサービスの全てが自ら築き上げてきた独自のノウハウだからです。しかし、情報技術革新は、一大手企業をも飲み込んでしまうような大きな力のうねりを持っていると言えるでしょう。


井阪社長は「自分たちだけで答えを出す」という考え方からの脱却を目指し、2018年6月に他社企業と連携する「セブン&アイ・データラボ」を開かれた経営の象徴として発足させています。NTTドコモ、東京急行電鉄、ANAホールディングス、三井物産、三井住友ファイナンシャルグループなど10社と連携をはじめています。


例えば、NTTドコモとはセブン&アイが持つ2300万人分の消費データと携帯電話の位置情報を組み合わせて、買い物が不便な地域を割り出し、ネットスーパーの展開に活かすことが出来るそうです。また、店舗の力を高める為に、米セブンイーレブン・インクでは情報技術を取り込む様々な取り組みを実証しているようである。


スマホ決済「スキャン&ペイ」の実験では、消費者はレジに並ばず、スマホで商品のバーコードを読み取り決済する方法を検証しています。また「セブンイレブン・ナウ」というスマホで商品を注文し、自宅で受け取るサービスも始めています。消費者の近くにある店舗を物流拠点として捉え直せば、米アマゾンに対抗する強みとなるかもしれません。


この様に、これからの時代は今までのような成功体験に捉われることなく、新たな取り組みを行って行く必要があります。既存事業と既存事業の垣根に消費者が望む新たな需要が存在すると考えられるからです。また、自前主義の考えて独自にそれを構築していくには時間もコストも要し、経済全体で見た時の効率が良いとは言えないと思います。


新たな商品やサービスを考え出して行くためには、同質性の高い企業文化の中だけで議論するよりも、様々なバックグランドを持つ多様な人々が意見を出し合った方が、非常に優れたアイディアが生まれて来る可能性が高まることは、誰しもが経験としてお持ちだと思います。これからは、経験や知識を融合させて新たな知識を生み出す創造社会です。


セブン&アイ・データラボの参加企業は大手ばかりですが、中小企業、スタートアップ企業の中にもキラリと光る他社に負けない事業資源を持つ企業が多くあります。それらをどの様に取り込んで融合していくかが問われる社会です。データに限定することなく、どの会社もオープンプラットフォームとなり、開かれた経営を目指して行くべきでしょう。


今日もありがとうございます!
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「はたらく」ということ!

皆さん、おはようございます!
最近、カフェ併設コインランドリーが増えてきています。
大型の洗濯機が立ち並び、この時期だからか布団を丸洗いする人で賑わっています。
コンビニを思わせる外観に、明るく清潔感のある店内が消費者を掴んでいるようです。



昨今、働き方に関する話題が事欠きません。残業時間短縮、副業解禁、更には経団連による新卒一括採用における紳士協定に関与しない旨の発言など。私たちの生活の大部分を占める仕事に関わる問題であり、多くの人が関心を寄せていると思います。単に糧を得るだけではなく、はたらくということが経済の基本であるからだ。


周囲の経営者や働き手に話しを聞きますと、副業は今のご時世でそれを禁止している方が可笑しいという反応です。むしろ、いつでも副業できる位の力を持っている方が、これからの時代のサラリーマンとしては頼もしいという受け止め方が大方です。ただ、企業からみた場合、副業できる人財ばかりでは会社運営に支障を来すようでもあります。


日本が少子高齢化社会、生産年齢人口減少社会を迎え、日本の経済は一本調子で右肩上がりに上がって行くことが既に過去のものとなっています。また、情報技術の進展、消費者の需要がモノからコトへ確実に変化している中で、多くの企業が今までの様に規模の経済を追求して、企業規模や売上を拡大し続けることが困難な局面を迎えています。


その様な中で、会社と働き手との関係である仕事のあり方も大きく変容していくように思えます。今までの企業は、事業目的に従って自社の商品を提供し続けていれば良かったのですが、これからはどの様な商品を提供すれば良いのかが不透明です。これまで働き手は、企業の中で決められた仕事の自らの役割を全うしていれば良かったと言えます。


そこでの企業の経済性を測る尺度は「生産」効率であったと思います。ところが、これからの企業に必要とされることは、どう効率良く商品を提供するかということだけではなく、いかに新たな事業なり商品を見い出して行くかという「創造」効率とでもいう意味での生産性に変容していくことになると思われます。


いい方を変えますと、これからの「しごと」とは自ら仕事を創りだせることが一つの要件になると考えます。ちょうど、多くの働き手が複業解禁を肯定的に受け止めていると同義に捉えることが出来るのではないでしょうか。複業とは、所属する企業集団の業務とは一線を引いて、自らの意思により自らの労力を外部に提供することです。


もちろん、自らの労力を提供する訳ですから自らの出来ること、遣りたいことである必要があると思います。ここで気を付けなければならないのは、複業とは二つ以上の会社に同時に「勤める(=所属する)」ということではなく、もっと積極的に自らの持てる労力を有効に社会に還元するというニュアンスの意味が含まれているように思います。


そうなると、突如として野に放たれた兎の様に、いい方を変えますと白地のキャンパスに絵具を入れる様なもので、複業とはいいましてもどうしたら良いのか途方に暮れてしまうのではないでしょうか。自らが持つ経験、知識を活かすとは言いましても、転職をする訳ではありませんので、何処で、何をしたら良いのか迷うのが現実だと思います。


それがどういうことかと申しますと、社会との関わりの中で自分なりの哲学めいたもの、理念を持ち得ていないと、複業であっても自らの意思で自由に「しごと」に取り組むことが難しいのではないかと思います。社会に対する自分なりのテーマと言い換えても良いかもしれません。企業が事業を営むのに際して理念が必要なのと同じだと思います。


企業に勤める多くの働き手たちは、新卒一括採用により仕事に勤しんできたと思います。入社時に抱いた大志も、長年、同質の文化の中で日々仕事をする過程で薄れていくのではないでしょうか。企業も社会環境が大きく変容するなかで、目先の業績に追われてしまい、その企業の創業の志である理念を省みる余裕すらなくなっています。


日々の業務の中で「技術」ばかりが磨かれてしまい、本来、技術と対を為す必要がある「芸術(=アート)」が育まれていません。芸術とは本来「他人と分ち合えるような美的な物体,環境,経験をつくりだす人間の創造活動,あるいはその活動による成果」をいい、社会に対して内面から湧き出る強い思いがないと良い作品を創ることが出来ません。


いま求められているのは、働く人々の社会に対して自分なりに考え抜いた思いと、それを仕事を通して表現していこうとする姿勢ではないかと思います。企業に勤めようが、複業で実現しようが、独立して個人で仕事をしようが、そこに必要なのは多様な個性であり、社会に対して積極的に関わって行こうとする姿勢ではないでしょうか。


今日もありがとうございます!
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創造的な財務!

皆さん、おはようございます!
三連休を如何お過ごしでしょうか。友人は結婚式で大阪まで遠出していると聞きます。
私は、読書(「自分の仕事をつくる」西村佳哲著)をしながら身体を休めています。
数字を扱う仕事をはじめて30数年になりますが、初心の好奇心を忘れべからずですね。



一般的に財務というと資金調達のために取引先金融機関との調整を行う業務と捉えがちだと思います。それも重要な業務の一つですが、本質は企業の経営活動の全てをお金の側から定量的に把握して、経営判断を行うことにあります。表面的な数値を鵜呑みにするだけではなく、そこから織り成された人間模様をも想起できなければなりません。


財務諸表とは、明文化された会計上の細目規定を取捨選択しながらストーリーを描いて行くものですので、その会社の個性が現れます。その意味では、財務数値を見ますと、それを作成した人の性格が読み取れるばかりではなく、その企業の文化なり、組織としての成熟度まである程度浮かび上がって来るものです。


いまの大手企業の財務諸表を見ますと、そつなく纏めてはいますが、それを見る人に対して訴えかけて来るものがありません。それだけ企業組織として没個性となり、これからどの事業領域で稼いでいくかという構想に迷いがあるからだと思います。その様な状況の中で会社の統制ばかりが高度化していきますと組織が内向きにならざるを得ません。


これからの時代、多くの企業が理念を再定義して、自分達の新たなフロンティア(=事業領域)を見い出して行く必要があります。自ら築き上げてきた事業資源を再度、充分に見つめ直し、それを転用することでどの様な新たな事業を創ることができるか。どの既存市場も縮小していく中で、競合同士がパイの奪い合いをしていても始まりません。


貸借対照表を見れば、現状のビジネスモデルが浮かび上がってくる筈です。一旦、そのフレームを度外視して、個々の事業資源をどの様に再構築すれば、新しいビジネスモデルが出来るか、行間にある人的資源を想像しながらイメージを膨らませなければなりません。それから、変容するお客様の深層心理を充分に理解することです。


情報技術革新を背景に、モノを消費する社会からコトを消費する社会に変容していることを充分に理解する必要があります。商品を販売して事業を完結させる時代から、商品を提供してから如何にその商品の使用価値をお客様に享受して頂くか。その様な観点から、自社の事業のビジネスモデルを再構築していく必要が不可欠です。


それを誰が考えるのかという点も、現代の企業文化の中では大きな問題だと思います。巨大化したピラミッド型ヒエラルキー組織の中では、業務が細分化してしまい過ぎて、事業を大局的に俯瞰できる人財が皆無に等しいのではないでしょうか。経営者が考えようにも、忖度風土の中で育っていますので、視点が形式的と言わざるを得ません。


いま大手企業は、年功序列で昇進した人々の組織集団であり、そこには形式主義を助長する文化が蔓延っていると考えられます。この様な硬直的な組織を排するためには、企業理念を再設定し、これからの事業活動と一致させていく必要があるのではないでしょうか。2018年は副業元年と言われています。多くの大手企業が副業解禁に動いています。


副業は、社員にとって社外での人脈を作るきっかけになります。一定の経験や仕事の知識レベルを満たした人が、ステップアップを求めて行う自身の知見や知識を生かすキャリア副業は、人を成長させます。社外での見聞は、本質を見極める目を養い、本業でも自分の価値を大いに発揮するものとして期待されます。


副業のみならず、人財の流動化を図ることも、自社の将来構想を想起させる起爆剤になるものと考えます。そうでなくとも、これからの時代は自前主義に別れを告げて、協働主義により企業の規模や歴史に拘わらず企業間の垣根を低くして連携を図っていく時代です。
それは同時に自社の将来の事業領域を定めて行く作業でもあります。


その様な時代には、企業間連携を経営だけが考えるのではなく、全社員が経営の視点をもって自らの仕事を創っていく必要があります。既得権益を持つ業界、許認可権を持つ官僚の抵抗が、それらの芽を摘み成長を阻まない様に見守る必要があるでしょう。それでも誰も時代の流れに逆らうことは出来ないほど、時代の変化に強いものを感じます。


財務というものは、企業や事業のおかれた状況を会計という共通言語でどの様に周囲に伝えて行くかということです。大切なのは、それら共通言語を駆使していかに本質に迫って行けるかにあります。その意味では、財務も人々の経済行為を読み解くものであり、その為には、社会を支える人々の心理を読み解くことが大切だと思います。


今日もありがとうございます!
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