誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

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組織開発!

皆さん、おはようございます!
ビジネスのハードウエアを法的な枠組みと見るなら、ソフトウエアは人間が持つ感性や創造力といった人的資本だと思います。言い方を変えるなら、プラットフォームの上で人間関係を育みながら、新しいビジネスを創り出していくことがこれからの社会に求められてます。



最近、昔とった杵柄ではありませんが「組織開発」に嵌まっています。組織開発とは「組織の効果性と健全性を高めることを目指した計画的で長期的な変革の実践であり、組織文化や
、やる気・満足度・コミュニケーション・人間関係・協働性・リーダーシップ・規範などのヒューマンプロセスに働きかけるための理論や手法」を指し、比較的新しい研究領域です。


私が学生の頃は、その言葉を聞いたことはありますが、未だ学問としては確立されておらず
、日本では「組織行動論」という心理学と経営学の二つの領域に跨る研究領域として捉えられていました。穿った見方をすると、結局は企業の生産性を扱う学問として、疎んじられてしまいそうですが、人間は自らの幸福の為に気持ち良く仕事をする必要があると思います。


人間主体の仕事の遣り甲斐やモチベーションを高めることは、生きていくからには大切なことだと思います。ただし、誤解があってはならないのは、企業が利益の追求を目的としてその為に遣り甲斐やモチベーションを取り上げるのは本末転倒であり、あくまでもお客様に満足感を提供していく為にも私たちの遣り甲斐やモチベーションが高められるべきでしょう。


利益というものは、後からついてくるものだと思います。そんな考え方に、そんな理屈をこねた所で結局は利益を追求することになるのではないかという指摘を受けそうですが、私はそもそも結果ありきではなく、そのプロセスにどの様な価値観を込めるかが、これからの時代に社会にとって必要なことだと考えます。人間の行動の意味を問うことが大切なのです。


戦後教育もそうですが、それは高度経済成長を背景とした拡大成長を前提とする企業の大らかなマネジメントがそうさせているのでしょう。現代のように商品のライフサイクルコストがそんなに高くない時代の、商品を作れば売れてた時代の名残だと思います。その時代は、マネジメントといえばする側もされる側も数字目標を追い掛けてれば楽であったからです。


企業組織の仕組みも、業務を歯車のごとく標準化して効率性を追い求めていれば、毎年、利益が増えていく時代だったからです。しかし、今はその様な時代ではなく、そもそも何が売れる商品なのか誰にも分かりません。ということは、これからの企業というものは効率性を追求していれば良いというのでなく、どうすれば商品が売れるか考える力が必要なのです。


考える力は、独りあれこれ考えても出て来るものではありません。各人が蓄積してきた暗黙知を他者と擦り合わせながら、ひらめきや衝撃的な好奇心として言葉にならない知識を形式知として整えていくプロセスなのです。そこには、心理的安全性や人間同士の信頼関係がなければ成り立たないでしょう。だからアナログな対人能力を高めていく必要があるのです。


しかし、見渡しますと未だに企業は、数値目標に捉われ過ぎてしまっており、その様な「組織開発」に見向きもしていないところが殆どなのです。考えてもみれば、現在の新任の社長でさえそうした数値目標を達成して評価を得てきた方々が就任している訳で、その様な成功体験を自ら否定する者などいる訳がありません。しかし、時代は確実に動いているのです。


今日もありがとうございます!
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ある大手化学メーカー!

皆さん、おはようございます!
サラリーマン時代に自らのスペックが高いと上司から評価されることが多かったのですが、それは組織の仕事が細分化され部分最適となっているからでしょう。事業再生やM&Aなどのスキルを身に付けますと、広い視点で全体最適を目指さなければ出来ないからなのです。



会社にとって最も重要な課題を解決して一定の評価を得たものの、私にとってあまり良い印象が残っていない会社として大手化学メーカーがあります。なんと言いますか、業務中の社内の雰囲気がやたら静かで、お互いに牽制し合いながら内心ではほくそ笑んでいるカルチャーです。社内では表面的な付き合いばかりで、隙あれば直ぐに上げ足を取るイメージです。


きっと、社員の皆さんは仕事をしていても楽しくなかったのではないでしょうか。飛ぶ鳥を撃ち落とす位の優秀な学歴を手にしていながら、個々の仕事の成果は必ずしも高いとは言えません。しかしながら、皆さんそれぞれに非常に強いプライドを持っているので、そんな社風を醸し出してしまっているのでしょう。社員間の信頼関係なんて欠片もないと思います。


ビジネスとプライベートをやたらと分けたがるのは、自分がエリートだと思っているからでしょう。そんな一部上場の大手化学メーカーですが、一つだけ凄いと思う事がありました。それは、社内の業務が非常に標準化されており、マニュアルに従って各人の仕事が規定されていますので、仮にその歯車の一つが欠けても直ぐに補充が出来るということでしょうか。


ある意味では、組織内の個々の業務が自動化されていますので、誰がその業務に携わっても同じ結果がアウトプットされます。メーカーの組織とは正しくオートメーションなんだと、舌を巻いたほどです。しかし、逆にいえば仕事によって人財が育たないことでもあります。
イレギュラーな事が起きた時の対応力や判断力が全くないに等しい危機感を感じさせます。


それでも新入社員として入社して定年退職までその様な仕事をこなしていたら、他の会社の仕事のあり方が分からないのは当然であり、自分の能力が開発されないまま一生をその会社で過ごしているのは、可哀そうにすら思えて来ます。いまという時代に完全に逆行していると思います。業務を標準化して部分最適を求めるこれまでの大手企業の弊害だと思います。


その様な会社に大した学歴もなく、経営戦略部という周囲の憧れの部署に落下傘で降りるが如く、40歳手前で中途入社したものですから、社員の方々は動物園に新しく珍獣が遣って来たことで、好奇の目で見ていたことでしょう。しかも、それまで中途採用など行ったことのない会社ですから尚更のことであり、こちらも仕事をする以前にストレスが溜まります。


その様な会社だからかもしれませんが、仕事面では逆にそんなものなのかというイメージで
あっけにとられたものです。M&Aなどの交渉をするのに、組織として各部署のエースを投入して交渉テーブルに付かせようとするので、合議制の社内会議の様なもので話しが前に進まなくなります。それ以来、私一人が社内調整しながら交渉の前面に立つことにしました。


それでも、いやそれだからかもしれませんが、鬱積した数々の経営課題を解決しながら株価時価総額を3倍に高めることが出来たのは達成感とともに、安堵感があります。その様な会社の中でも一人だけ信頼できる役員がいらっしゃいました。その役員は、全てを客観的に俯瞰されていらしたようで、退任された後も何かと私に気に掛けて下さり有り難く思います。


今日もありがとうございます!
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中小企業への思い!

皆さん、おはようございます!
ビジネス支援プラザを開設して、間もなく半年が経とうとしてます。忙しさも手伝ってかあまり対外的なPRをしてこなかったのですが、口伝で少しずつその存在が知れ渡るようになってきました。財務、DX、マーケティングのエキスパートが揃っていることが理由です。



40歳前半まで大手企業の勤め人として育ってきましたが、40歳半ばに中小企業の世界に飛び込んで10年余りが経ちます。その仕事としての面白みは、やはり大きな組織内での歯車とは異なり、自分の考え一つで如何様にも仕事を捉えることができる達成感でしょう。確かに糧を得るという意味では、大手企業に在職してた時の様に安閑としてはいられません。


特にサラリーマン時代に培ってきた事業再生やM&Aアライアンスといった経営戦略を構想しながら実務として落とし込んできた経験はかけがえのないものであり、中小企業でそれを活かすには少しばかり持て余し気味かもしれません。しかし、しかめっ面をしながらストレスを溜めて仕事をするより、余裕をもって仕事をする位の方が生きいきとしていられます。


当初は、その様なことを考えていたものですが、中小企業での経験も長くなってきますと、実践的に経営に携わる機会も増え、自らのノウハウや知見に磨きが掛るものです。この経験を大手企業で活かそうにも全く別世界での泥臭さに染まってしまっていますので、最早、ここでの技量は通用しないでしょう。それ以前に、その様な気持ちすらならなくなってます。


元々、大学を卒業して初めて就職した企業が信用金庫だったこともありますが、年輪を重ねると何やら原点回帰している様にも感じてしまいます。そもそも、なんで信用金庫に入庫したかといいますと、高校時代よりサイクリングが好きで全国を自分の脚で駆け巡り、行く先
々の地方都市で地域で暮らす方々と交流してきた経験がその様な選択をさせたと思います。


最初は、金融機関でなく旅行会社など人々の交流をサポートしたいと思っていたのですが、なぜか一番苦手意識を持っていた金融経済を身に付けなければならないという一瞬の気の迷いが自分の人生を規定することになるとは思ってもみませんでした。入庫当初は信用金庫の泥臭い利己的なイメージに面食らったものですが、この歳になりその使命が理解できます。


中小企業とは、ビジネスの原点だと思う様になっています。起業してから10年間存続する企業の確率は、ほんの数%にしか過ぎません。私自身の起業経験での勝率も一勝一敗一分けという感じですが、どうすれば成長を導き出せるのかという感覚が知らず知らずのうちに身についてきます。いまはそれらの経験を中小企業のために活かしたいと思うに至ってます。


よく中小企業なんて新陳代謝していかなければならないという様なことを仰る方がいますが私はそうは思いません。やはりこの社会に産み落とされた事業であるからには、必ず何らかの使命を帯びているものと思います。それが上手くいくか行かないかは、経営者がカネ勘定をしながら業務に忙殺されてしまい、冷静さを逸してしまっている所にあるからなのです。


コロナ禍によるゼロゼロ融資を受け息をついている中小企業が多く淘汰が懸念されていますが、それら地域に根差した事業を失うということは地域経済に多大な影響を与えるばかりか
、大手企業や日本経済にも波及することを忘れてはなりません。事業が存続するか没落するかなんて紙一重なのです。必要なのは経営者の魂が事業に込められているか否かでしょう。


今日もありがとうござます!
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