誰にも聞けない経営財務戦略!

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中小企業の事業再構築!

皆さん、おはようございます!
大工あがりのもう90歳に近いディベロッパーの創業者がいらっしゃいます。一代で売上高1千億円もの企業にまでするには紆余曲折の苦労があったと思います。眼光鋭く憎まれ口ばかり叩く利に敏い近寄り難い老翁なのですが、懐に飛び込めば人間味溢れ勉強になります。



事業を行うには資本、財、労力が不可欠であることは言うに及びません。大手企業とは異なり、どれをとってもブランド力に欠ける中小企業にとっては、大手企業の様に恵まれた条件でそれらを調達することは難しいものです。しかし、事業というものはそれら資源をどう活用して独自の商品を提供するのか、その事業戦略と収益構造の独自性に裏付けられてます。


中小企業が大きく成長していくためには、それら事業資源の調達や事業構造が他社に比べて秀でたものがある必要があります。戦後の経済体制から時間が経過し事業環境も大きく変わっています。これまでのビジネスモデルを踏襲したままではいけないことは言うに及ばず、いま一度、ビジネスモデルの見直しに迫れらているのは中小企業だけではないと思います。


大手企業は、組織としてビジネスモデルが分業化と標準化によってシステマチックに完成されてしまっているが故に、なかなか重い図体を変えて行くことが一筋縄ではいかないでしょう。中小企業は、小世帯なのは良いのですが人間関係が濃すぎるのと、理知的に戦略を組み立てる人財が不足していることと、やはり経営者の人間模様が色濃く出る違いがあります。


大手企業と中小企業のどちらがこれからの時代を担っていくのかという問いに対しては、やはり戦後体制が規模の経済に偏重し過ぎてしまい、社会の仕組みを歪めてしまったという反省から、ネオ中小企業が勃興して来なければいけないと受け止めます。それは、いまを生きる社会の人々の潜在的心理からも読みとれますし、情報技術の進展がそうさせるでしょう。


だからかもしれませんが、旧態依然とした産業構造の歯車の一部として喘ぐ中小企業の古き良きものは残しつつ大胆にビジネスモデルを改編していくことに持てる知見を注力して行きたいと考えてます。それは中小経営者との泥臭い人間関係から始まり、泥臭い人間関係で終わるものです。どんな綺麗なビジネスモデルを描いたところで絵に描いた餅に過ぎません。


中小経営者がこれまで暗黙知として培ってきた事業に対する知見を吐き出して頂き可視化することから全ては始まります。その有形無形の事業資源の何がこれからの時代も生かすことができ、なにを捨て去らなければいけないのかを明確にする必要がありますが、その為には中小経営者の将来に向けた思いや意志といった事業の幹を明確に語れることが不可欠です。


その人生を賭けて成し遂げたいブレない事業への思いや意志が事業再構築の心臓になります
。そこに自分の思いや意志を重ね合わせ共感していけるかどうかが大切だと思います。そこさえ共有できていれば、どの様な商品を提供する事業であるかという業種や業態はあまり関係ないものかもしれません。思いや意志を商品に化体している一過性のものに過ぎません。


不思議なものでこれまで出会った中小経営者は、皆さん事業を通して地域をより良き方向に導いて行きたいという思いに駆られた方ばかりです。いまの大手企業からは想像がつかないものと思いますが、本来、産業というものは地域に根差したものであるからでしょう。その地域というプラットフォームの中で、志しある中小経営者が出会い結びついて行くのです。


今日もありがとうございます!
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副業という自営業!

皆さん、おはようございます!
来年度に下請法の規制強化が施行されるようです。フリーランス人口が500万人に迫る中で、全労働人口に占める割合が無視できなくなっています。業務の発注主である企業からの無理な要求が目につく様になっているからであり、これも新たな時代の流れだと思います。



私は、中小企業に対して企業財務や事業開発を通して事業を再構築していくことを事業の柱としています。小さいながらも企業の代表者として、パートナーたちととともに、少しでも中小企業の活力を高めるべく試行錯誤しながらプロとして付加価値の高いサービスを提供しているものと自負しています。そんな事業を営む私にも、ある思いから副業を考えてます。


それは、最近取得した産業カウンセリングなのですが、主に会社に勤めることに飽き足らず副業経験を通し独立したいと考える方、定年退職を迎え(=控え)それまで培ってきた経験を活かし独立をしたいと考える方々のキャリア支援を行うことです。資格をとる以前から、その様な方々の相談に乗ることが多かったのですが、それを体系化する意味がありました。


自分で事業を行うことの甘いも酸いも嗅ぎわけた経験を少しでも多くの方に伝授することで
より良いキャリア形成を行って頂けたら、ご自身の為にもなりますし、それこそ将来の見通しが不透明な社会の中で求められる変革を確実なものにする為の一助になれればと考えています。自律的に事業を行っている姿を見ると羨ましく見えますが、現実は厳しいものです。


隣の芝が青く見えるから、独立したいと考える方が増える気持ちも理解できます。しかし、会社に閉塞感が漂っているからという視点で独立を考えるのは、少々早急過ぎるでしょう。その準備段階として、自らのスキル向上や視野を広げる為に副業制度を活用することをお勧めします。副業とはいっても、最初は漠然とし過ぎて何をして良いか分からないものです。


先ずは、これまで自分が蓄積してきた経験を通して自分に何が出来るか充分棚卸しをしてみることが重要です。その上で、自分は社会との関わりの中でそれをどの様に生かして行きたいのかを充分に深掘りをしてみることが大切です。それが自分の生きる志しであり、副業であっても、事業を通して何を実現して行こうとしているのかを明確に持つ必要があります。


それが出来ていないと、単に自分のスキルを活かして糧を得ることだけが目的となってしまい、紆余曲折ある事業が迷走をはじめてしまいます。逆に、建設的に事業を営んでいく周到な準備が整っていますと、本業であるいま勤めている会社の芝が青く見える部分が出て来るものなのです。大手企業の信用力というものは、中小個人企業にとって羨ましいものです。


そうやって自分が立つ位置を客観的に俯瞰することが大切であり、その上でやはり独立の道を選ぶのであれば、それは最早誰にも止めることは出来ず、むしろ自分で事業を行った方が良いでしょう。これから、会社とそこで働く者の雇用環境は大きく変わり行くと思います。
ジョブ型雇用や非正規社員の増加、経営環境を取り巻く変化のスピードが早まっています。


それら条件の変化により、会社はこれまでの様なメンバーシップ型雇用の様に、漫然と家族経営の如く雇用を維持し続けることが難しくなってくるでしょう。それは、会社に勤める働き手にとっても個人事業主の様な心構えとスキルを磨き上げることを迫られると思います。スキルの習得は意外に誰にでも出来ることですが、心構えを整えることは難しいものです。


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「フィールエア」ホールディングス!

皆さん、おはようございます!
これからの日本経済の行方を予想することは、そう簡単なことではないと思います。ただ間違いなく言えるのは、これまでの様に規模の経済を追求する一辺倒の考え方は色褪せていくでしょう。中央集権型は効率的ではなく、地域分散型によって効率を目指す時代でしょう。



今までにない新しいビジネスモデルのエアラインが新規参入しようとしています。その名も「フィールエア」とブランド名を冠するフィールエアホールディングスです。日本ではLCCですら未だ珍しい業態なのですが、それよりも更に手軽に空の旅を楽しめるように、工夫を凝らしているそうです。しかも、早くも来年後半にはお目見えするそうで驚かされます。


同社のミッションステートメントには「地域活性化に資する、日本初の地域エアラインフランチャイズ」と記されています。ここから読みとれることは、フィールエアホールディングス自身が旅客機を運航するのではなく、地域を5つのブロックに分けて各々のエリアにフランチャイジーとしての地域航空会社を同時に設立して順次運航を開始することのようです。


それをフィールエアホールディングスが設立するのでなく、あくまでも地域の有力企業数社によって出資された独立した地域エアラインにフランチャイザーとして、機体整備、運航、機材調達といったエアラインビジネスのノウハウを提供しようというものです。もちろん地域各社がエアラインとしてレギュレーションを取得する際のノウハウも含まれるでしょう。


スケールメリットと地域分散によるメリットの両方を得ようとするビジネスモデルは苦肉の策だと思います。先程のコストセンターとしての機体整備、運航、機材調達といった専門ノウハウはフランチャイザー側に集中させてスケールメリットを追求するものです。一方、一社単独では莫大な投資資金が必要なエアラインビジネスの課題を地域に分散させています。


就航計画路線もメガキャリアやLCCでは採算面から敬遠されるような超ローカル地方空港とエリアブロック内にある成田空港、関西空港といった同一経済圏を繋げることにより地域を活性化して行こうという発想です。差し詰めの競合はJR各社ということになるのでしょう。その様な超ローカル線でも採算がとれるようにプロペラ旅客機を就航させる計画です。


それも70人以下程度しか搭乗できない欧州製最新鋭機です。この様な比較的購入金額の安い旅客機を空飛ぶバスの様に、エリア内をテンポ良く飛ばして行こうとする考え方はエアラインビジネスモデルとしてあり得るでしょう。単にビジネス利用の方々に利用して貰うのではなく、都市圏や国際空港を乗り継ぐインバウンドの利用も当然視野に入れてるでしょう。


将来的にはフランチャイジーが運航するネットワークを全国規模で繋ぎ合わせ、地域フランチャイズ航空会社として国内制覇を狙いたい所でしょう。その過程で、全国に点在する離島路線を専門に運航している既存のローカル航空会社などもエリアフランチャイジーとしてネットワーク化することも視野に入れていると思います。各社が競争せず協調することです。


各社がフィールエアが導入予定機種と同一の機体を使用しているメリットもあります。ゆくゆくはフィールエアホールディングスがファンドを活用し機体を所有し、各社にリースすることも面白いでしょう。フランチャージーは地域に根差したエリア航空会社になることで、地域の付加価値を訴求する営業活動やサービス活動に集中することが可能となるでしょう。


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