誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

「フィールエア」ホールディングス!

皆さん、おはようございます!
これからの日本経済の行方を予想することは、そう簡単なことではないと思います。ただ間違いなく言えるのは、これまでの様に規模の経済を追求する一辺倒の考え方は色褪せていくでしょう。中央集権型は効率的ではなく、地域分散型によって効率を目指す時代でしょう。



今までにない新しいビジネスモデルのエアラインが新規参入しようとしています。その名も「フィールエア」とブランド名を冠するフィールエアホールディングスです。日本ではLCCですら未だ珍しい業態なのですが、それよりも更に手軽に空の旅を楽しめるように、工夫を凝らしているそうです。しかも、早くも来年後半にはお目見えするそうで驚かされます。


同社のミッションステートメントには「地域活性化に資する、日本初の地域エアラインフランチャイズ」と記されています。ここから読みとれることは、フィールエアホールディングス自身が旅客機を運航するのではなく、地域を5つのブロックに分けて各々のエリアにフランチャイジーとしての地域航空会社を同時に設立して順次運航を開始することのようです。


それをフィールエアホールディングスが設立するのでなく、あくまでも地域の有力企業数社によって出資された独立した地域エアラインにフランチャイザーとして、機体整備、運航、機材調達といったエアラインビジネスのノウハウを提供しようというものです。もちろん地域各社がエアラインとしてレギュレーションを取得する際のノウハウも含まれるでしょう。


スケールメリットと地域分散によるメリットの両方を得ようとするビジネスモデルは苦肉の策だと思います。先程のコストセンターとしての機体整備、運航、機材調達といった専門ノウハウはフランチャイザー側に集中させてスケールメリットを追求するものです。一方、一社単独では莫大な投資資金が必要なエアラインビジネスの課題を地域に分散させています。


就航計画路線もメガキャリアやLCCでは採算面から敬遠されるような超ローカル地方空港とエリアブロック内にある成田空港、関西空港といった同一経済圏を繋げることにより地域を活性化して行こうという発想です。差し詰めの競合はJR各社ということになるのでしょう。その様な超ローカル線でも採算がとれるようにプロペラ旅客機を就航させる計画です。


それも70人以下程度しか搭乗できない欧州製最新鋭機です。この様な比較的購入金額の安い旅客機を空飛ぶバスの様に、エリア内をテンポ良く飛ばして行こうとする考え方はエアラインビジネスモデルとしてあり得るでしょう。単にビジネス利用の方々に利用して貰うのではなく、都市圏や国際空港を乗り継ぐインバウンドの利用も当然視野に入れてるでしょう。


将来的にはフランチャイジーが運航するネットワークを全国規模で繋ぎ合わせ、地域フランチャイズ航空会社として国内制覇を狙いたい所でしょう。その過程で、全国に点在する離島路線を専門に運航している既存のローカル航空会社などもエリアフランチャイジーとしてネットワーク化することも視野に入れていると思います。各社が競争せず協調することです。


各社がフィールエアが導入予定機種と同一の機体を使用しているメリットもあります。ゆくゆくはフィールエアホールディングスがファンドを活用し機体を所有し、各社にリースすることも面白いでしょう。フランチャージーは地域に根差したエリア航空会社になることで、地域の付加価値を訴求する営業活動やサービス活動に集中することが可能となるでしょう。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する