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アルムナイ採用!

皆さん、おはようございます!
企業の大きさに拘りなく、そこで働く方々がどれだけ本音ベースで語り合い、仕事を自分事として自律的に取り組めるかにより、その企業の存続性が決まって来ると思います。組織というものは、ついつい利己的に自分の立場を主張することに陥りやすくなるものなのです。



リクルート、および日本郵政やJR東日本が退職した社員を再雇用する「アルムナイ採用」を通じて若手や中堅を呼び戻そうとする動きが活発になっています。多様な産業で人手不足が広がっていることに加え、転職も一般化していることが背景にあります。一度外部に出た人財を企業文化や職務内容に精通した、長く活躍できる即戦力として受け入れる動きです。


リクルートが企業向けにアルムナイ採用を代行するサービス「Alumy(=アルミー)」では、応募者の7割が退職後4年以内に前職企業へ応募しているそうです。転職市場が拡大するなか、アルムナイの対象が従来の40~50代から、知識があって現場で実務に携わる20~30代に広がっているそうです。辞める人への風当たりが薄らいでいるのでしょう。


学卒後はじめて入社した会社は、卵から孵化したてのヒヨコが初めて見た鶏を親鳥と認識するのと同様、相当の愛着心があるものと思います。でも現実の仕事の中で将来に向けたキャリアデザインが未熟で漠然と隣の芝生が良く見えてしまって転職する事例が多いものと思います。転職をしてみて初めてどの会社も仕事がそんなに異ならないことに気付くものです。


昔なら、その様な人財を脱藩者的なものの見方をされたものですが、現在は企業側が慢性的な人手不足であることと終身雇用意識が薄らいでいることから、アルムナイ採用が注目されているのでしょう。確かに他流試合であはありませんが、新卒で入社した会社しか知らない人財より、他の会社で辛酸を舐め視野を広げた人財の方が即戦力として活躍するでしょう。


と、ここまでなら平和な雇用環境に幸福感を感じてしまいそうです。しかし、ただ一度外に出た人財を呼び戻すなら、やはり社内に精通しているという消極的な理由からばかりでなくもっと積極的に他流試合で箔を付けてきた人財をアルムナイ採用したいものです。転職期間中に古巣企業の同期よりも明らかに上回る個性的な経験やスキルを身に付けて欲しいです。


例えばコーポレート部門であれば公的資格を取得しその分野のオーソリティになっているとか、成功したか失敗したかに拘わらず自分で起業した経験を持つ人財なんて、どこの一流企業もアルムナイ採用に拘ることなく欲しい人財だと思います。いまの企業の課題は、金太郎飴のような総花的なスーパー総合職人財しか育てられないジレンマを抱えているからです。


いま企業で必要とされる人財は新規事業を推進していける企業内起業家であり、イノベーション人財を希求していると言えるでしょう。それは、企業が学卒新人社員をその様なイノベーション人財に育てることが出来ないからです。それは、これまで企業は既存事業を効率良く改善しながら運営することに長けた組織設計であり組織風土となっているからなのです。


新規事業でイノベーションを図るには、多様なプロ人財を取り纏めながら事業を構想し、その具現化に向け利害関係者との調整を図れるプロデューサーシップ力を持った人財が必要でしょう。その点、古巣企業の知古の先輩や同僚がいる方が社内調整がし易く、全く見ず知らずの方々との調整より数段楽でしょう。アルムナイにはその様なメリットもありそうです。


今日もありがとうございます!
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