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中小事業者のキャリアデザイン!

皆さん、おはようございます!
仕事の関係で長野県のお客様と供に滋賀県まで行ってから直接東京まで戻って参りました。
移動距離もさることながら、結構重要な気の抜けない交渉であった為、流石に疲れ果て週末は集中力に欠き、初夏を思わせる春の陽気の中でのんびり新緑を楽しみながら過しました。



これまで中小企業の事業再構築を手掛けてきていますが、ただヒト・モノ・カネ・情報という事業資源をキラリ光る独自の技術やノウハウを軸に有機的に再結合し、その事業としてのパフォーマンスを最大限に引き出すべく、ビジネスモデルやビジネスストラクチャーを描き出すだけでは、これからの将来不透明な時代の中で成長発展することは難しいと思います。


それはやはり、その事業を担う経営者や従業員が抱く不透明な将来に対して、絶対的な正解を提示すことなど誰にも出来ませんし、そもそも絶対的な正解など存在しない時代だからです。事業環境の変化に対して適応して行くためには、自分たちが納得のできる最適解を自分たちで考えて導き出し、それを信じて進んでいくことが重要なんだとつくづく思うのです。


その様な組織開発が出来た時、はじめて事業が自律的かつエネルギッシュに邁進し、高いパフォーマンスを創出するものだと受け止めています。右肩上がりの経済という幻想を信じ込み思考停止状態に陥っているのは、大手企業のサラリーマンばかりでなく、中小企業の事業者(=経営者や従業員)にも見られる現象であり、明確な目的意識を持つ必要があります。


中小企業で気掛かりなのは、長らく大手企業を頂点とする産業構造の底辺を支える役回りに安住して来た為、時代が大きく変わっているにも拘らず、その構造に甘んじたまま自助努力で抜け出そうとしないで、ゆでガエル状態になってしまっていることです。事業を支えるのがそれを担う人財であるのなら、その人財に前を向いて確実に歩んで貰う必要があります。


だから最近では、ただ事業の枠組みとして事業再構築を果たしながら、DX(=業務のシステム化)・売上を高めるべくマーケティング力を強化したりするだけに留まらず、組織開発の一環で企業としての事業目的を見直したり、組織体制や経営執行体制の再構築をも率先して手掛ける様になっています。その際に見逃せないのは、事業の根幹である人財育成です。


人財育成がその事業を担う方々に対するお仕着せとならないよう留意していますが、やはり今の社会全般に言えることだと思いますが、将来に対する見通しを立て難いことと相まって
、将来に対する目的意識やそれを達成するために必要なスキル形成といったキャリアデザイン力が不足している様に感じています。多くの経営者にあっても同様だと受け止めてます。


だから経営者のみならず従業員に対してもキャリアデザインシートを作成して貰い、キャリア面談を行いながら各人のキャリアデザインを明確にすべく努めています。それが組織開発の根幹であるでしょうし、地域に根差した中小企業においてはそれが地域の持続可能循環経済に資することに成り得ると考えます。それが私の考える「まちづくり」だと思ってます。


これからの経営や雇用の環境は、人口減少下で年齢や雇用形態に拘りなく、その事業目的に共感する人々が社会課題を解決する事業の下に集まり、緩やかな関係を維持しながら自律的に働く社会に移行して行くものと思います。地域に根差した中小企業に成ればなるほどその様な動きとなるでしょう。その為にはしっかりとキャリアデザインを描く必要があります。


今日もありがとうございます!
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目的意識を持ち働くこと!

皆さん、おはようございます!
昨晩、はじめて「焼肉きんぐ」に行ってみました。外食で焼肉を食べることも無くなっていますが、最近の人気チェーンレストラン視察を兼ねての訪問です。メニューを含め商品設計が良く考えられている印象がします。客層は子連れの若いファミリー世帯が対象の様です。



来春大学を卒業する学生の就職人気ランキングが公表されてます。文系ではニトリが1位にランクインされていることが印象的です。10年単位で過去を振り替えってみますと安定的に不動の位置を占めてきた金融や商社、また運輸といった業界がこのところ鳴りを潜めてるようです。きっと、成長性や安定性、働きやすさといったものが重視された結果でしょう。


寄らば大樹の陰ではありませんが、少しばかり就職先企業のイメージに捉われすぎている感じがします。いつの年もそうだと思いますが、自分がどの様なスキルを身に付け、どの様な人生の目的を達成しようとしているのかより、会社に入社することが目的化してしまっているのではないでしょうか。入社してからそれを探すのでは遅過ぎる様に感じてしまいます。


その意味では、教育システムの中に金融教育のみならずキャリアデザイン教育等も早い時期から採り入れた方が良いと思います。明確に自分の人生をプランニングし、大谷選手も活用したというマンダラートにしっかりとプロットして、キャリアを積み上げていく訓練すべきだと思います。それによって何の為の教育かを理解し、前向きに勉強に取り組むでしょう。


その様な中から、将来的に起業することを選択する学生も増えて来ると思います。ただし、余程の明確な人生目標を持たない限り教育期間を終え直ぐに起業することはお勧めしません
。それはビジネスを行うのに必要なビジネスリテラシーを最低限身に付けるべきだからです
。企業の大きさは関係ありませんので、自分に興味ある事業領域の会社に勤めるべきです。


そこで10年程度、目的意識を持ってビジネスを身に付けてから起業するのでも遅くありません。しかし、その様に建設的な目的意識を持って仕事をしている方というのは、ほんの僅かではないでしょうか。大方は企業というメカニズムの中に取り込まれてしまい、安定して糧を得る生活に安住してしまうからです。それは人生の目的意識が不足しているからです。


一般的にその様なことに薄々気付いていながら、家庭を持ち子供が出来ると身動きが出来なくなってしまうものです。子供が社会に出て少しばかり生活が楽になる頃になりますと、もう定年後の生活を考え始める時期かもしれません。それでも、長いサラリーマン生活の中にあっても、人生の目的意識を明確に持っていれば着実に自分の力を蓄えることが出来ます。


その様に日々の生活に埋没しない様にする為にも、毎年キャリアデザインシートを付けることをお勧めします。あるべき自分の姿を明確に持ち、獲得してきた自分に出来ることの棚卸しを行いながら、どの様に社会に向き合い関わって行くかを客観的に俯瞰している必要があります。必要なことは自分を主人公として主体的に自分の人生を描き出して行くことです。


その意味では、自身のライフプランの中で子供が育った後に本当に自分の遣りたいことを実現すべく、長年勤め上げた安住の地から離れることが良いタイミングなんだと思います。人生100年時代、そこからまだ30年近く働くことも可能でしょう。転職しても良いですし
、起業という選択肢もあるでしょう。そろそろお金に捉われる働き方から離脱すべきです。


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脱・不動産ディベロッパー!

皆さん、おはようございます!
どんな小さなビジネスでも、何らかの強みを持つものです。それがそのビジネスを営む個人のスキルに依存するものかもしれません。それでもその僅かばかりの強みを活かして成長に繋げていくことが醍醐味なのです。少しずつでもいい、一歩ずつ前進することが大切です。



大手ディベロッパーの三井不動産が、M&Aやスタートアップ企業への投資を拡大し、脱ディベロッパーを思わせる非不動産事業への展開を鮮明にしてます。一般的にディベロッパーは、不動産投資を行い有効活用すべく様々なまちの機能を開発することによって利益を享受するビジネスモデルであり、不動産の金融化により金融ビジネスに近付いたとも言えます。


ディベロッパーのビジネスは、金融ビジネスの中でもストラクチャードファイナンス(=仕組みを構築して行われるファイナンス手法)にノウハウが近いかもしれません。ビジネスを構造的に捉える点は同じと言えます。最近ではディベロッパーも不動産ファンド手法を用いる事があたり前ですので、異なると言えば資源を有機的に組み上げ事業化するところです。


これまでのディベロッパーは、不動産に限定した事業開発を行っていましたが、これからはその事業開発力を普遍的なビジネス開発にも応用させるという意味では、根本にあるビジネスプロデュースというコアコンピタンスは同じですから当然の動きだと言えるでしょう。誤解ないように申し上げれば、その対象となる事業から製造事業は除かれるかもしれません。


製造業、いわゆるメーカーと呼ばれているビジネスには、家電製品などモノを生産する技術力やノウハウの蓄積が不可欠であり、商品開発が問われるからです。ディベロッパーのそれはあくまでも事業資源を有機的に結合して構造化する技術やノウハウです。いわばビジネスコーディネーターとしてのそれですので部品を組み上げるメーカーとは視点が異なります。


例えば三井不動産はエネルギー事業を成長領域として定め、核融合新興の京都フュージョニアリングや脱炭素系への出資を強化しています。それはオフィスビルや商業施設の二酸化炭素排出量を削減するという相乗効果を追及するのと同時に、これからの成長産業であるエネルギー事業の集積を進めて新しいまち機能として位置付ける好循環を期待しているのです。


またスポーツ・エンターテイメント領域も、これからのまちづくりには欠かせない機能として捉え、これまでに東京ドームを買収し子会社化してます。あくまで金融投資でなく、事業投資として位置付けてますから、当然に買収・出資した後はそれらビジネスを経営していかなければなりませんので、不動産以外の事業を理解してハンドリングする必要があります。


社会基盤に関わるビジネスがディベロッパーには相性が良いと言えるでしょう。その意味では、百貨店業界各社が不動産ビジネス化しておりディベロッパーと交差し始めている所に興味を惹かれます。ともに立地産業という点では同じ領域の産業なのかもしれません。立地産業に位置するビジネスの経営に本格的に参入することを鮮明にしていると言えるでしょう。


これまでの都市計画がものづくりを前提として形成されており、それが情報化社会においてそぐわなくなって来ていることとも関係があると思います。考えてもみれば三井不動産の出自は旧三井財閥の本体である三井本社です。我が国に様々な産業を生み出したイノベーターとしての血を受け継いでる訳ですから、不動産以外への投資をしても不思議はありません。


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