誰にも聞けない経営財務戦略!

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中小経営者のサポート!

皆さん、おはようございます!
人生には転機があります。自分の将来を見据えたときに、進んでいくべき岐路をその時々の直観で取捨選択しながら定めていくものでしょう。いまも転機を迎えてます。そんな日々の選択の積み重ねを振り返った時に、自らが歩んできた軌跡がしっかりと残されて行きます。



中小経営者は、天涯孤独であり自ら自律的に意思決定している様で、実は自らの上っ面の感覚に感けてしまい、思うような業績に至っていない場合が殆どだと思います。当初より財務業務の支援ということで、パートナーとしてのCFOを標榜してCFOを雇用できない中小企業に対して、いわゆるパートタイムCFOとして多くの中小経営者に寄り添っています。


その様な中から感じますのは、中小経営者は表面的な経営手法を用いた事業の業績以前に、人間として陥り易い罠にこうも嵌まるものかと実感せざるを得ません。人間の心理として長年に渡り孤独感に浸っていますと、言葉を選んでしまいますが性格が歪んで来るといいますか、とても視野が狭くなってしまうことから物事の見方、考え方が偏ってしまうものです。


そこに会社を代表する経営者としての権力と責任が加わりますので、それが益々助長されてしまい、会社の中で社員に対する高圧的な態度として表れたりして、社内の人間関係が非常にぎくしゃくしてしまいます。そこに創業家や古参社員が加わればグループダイナミクスとしての社内人間力学が大きく崩れてしまい、誰しもが心を閉ざしてしまう状態になります。


人間という者は理知的かつ合理的に活動しているようで、実は自分で自分の内面が見えないものなのです。それは中小経営者が忙しさに感けてしまっていることもありますが、それ以前に経営上の悩みを誰にも相談できず孤独に苛まれているということもあるでしょう。所詮
、人間という者は独りでは生きては行けず、他者との関わりを通じ成長していく存在です。


一方、本来、中小経営者に寄り添うはずの中小企業診断士をはじめとする俗にいうコンサルタントの多くは、政策的に用意された補助金によって経営課題を「解決」することばかりに目を奪われてしまっており、そんな中小経営者の悩みに寄り添うことができません。彼らは経営に必要な一定の知識を持ち合わせていますが、人間の心の中までは考えが及びません。


パートナーとしてのCFOに従事して身体の五感で感じ取ってきたことは、中小企業の表面的な経営をどうするかを考える以前に、まずは中小経営者の健康な人間としての心理を取り戻すことが先決だと思います。だからからもしれませんが、この道9年目にあたる昨年に、ふとカウンセリングの勉強をする必要に駆られ産業カウンセラーの資格を取るに至ります。


そこで学んだ中小経営者との対話の中で傾聴を通して、共感的理解、無条件の肯定的関心、自己一致を行うことにより、自己に気付いて貰うことで人間として心的な成長を促すことの必要性を強く感じます。人間というものは誰しも自らを客観的に俯瞰できる様になればより良き方向に変わり行くものであり、経営者としてまずは人間性を取り戻す必要があります。


その様な境地に立ててはじめて、自らの存在意義、そして企業理念という経営の核を固めることが出来るものです。その基盤が整ってからビジョンを描き、事業計画として経営課題の解決策を織り込んでいくべきでしょう。中小経営者に対する真の意味での支援方法に気付きそれをもっと効果的に発揮すべく、私ならでは手法に磨きをかけて参りたいと考えてます。


今日もありがとうございます!
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星野リゾート!

皆さん、おはようございます!
結婚式以来、久し振りに長男と会いました。彼も仕事の機微が分かってきたせいか、結婚して生活が落ち着いたせいなのか、以前なら気になる言葉の端々にあった角が丸くなっていました。年齢的にもこれから如何に自律的に生きて行くかを考え始めているのだと思います。



以前から気になる存在として触れることのなかった、星野リゾートについて触れてみたいと思います。星野リゾートといえば軽井沢発祥のリゾートホテルですが、いまやホスピタリティノウハウに留まらず、ファイナンスノウハウをも駆使して世界中に進出する様になっています。バブル経済崩壊後の失われた30年の間にリゾートホテル事業を躍進させています。


星野リゾートは株式公開してませんので、相当の家族経営意識が強いものと思います。現に社長の星野佳路氏は4代目であり、小学校こそ地元の学校に通いますが、中学から大学まで慶応大学で学び、その後、米国に渡りコーネル大学のホテル経営大学院で学ばれています。その後、一旦は日本航空開発に就職するものの直ぐに家業に呼び戻された経緯があります。


そして、余り表に出てくることはありませんが、弟の究道氏は公認会計士であることを知る人は少ないでしょう。兄弟経営の難しさもあると思いますが、星野リゾートをそれで事業発展させるほどの名コンビではないでしょうか。兄の佳路氏が事業展開を構想し、弟の究道氏が財務面から事業の脇をカッチりと固めているというイメージが滲み出ていると思います。


きっとバブル経済崩壊後に、それまでリゾート開発華さかりし頃に建てられたリゾート施設が一斉に破綻してしまい、その中からポテンシャルが高いと考えられている施設を廉価で買収し再生しながら星野リゾートブランドで建直しを図ってきた、そんな構図が見え隠れします。オペレーション事業は、不動産コストを吸収できるほどに収益力が高くはありません。


その様にして国内でのリゾート宿泊施設運営の地歩を固めながらオペレーションノウハウを確立しブランドを打ち立てて行ったものと考えます。その後、バブル経済の爪後の処理が一段落した後の新しい施設の展開では、不動産投資ファンドを活用しており自ら不動産投資に手を染めていないことが功を奏しているのでしょう。いまやそのファンドも公開してます。


そして2026年秋には、北海道の人気スキーリゾートのニセコエリアに進出することを発表しています。しかも、今般は客室を分譲する手法を同社としては始めて活用するそうです
。開発資金を早期に回収しつつ、長期滞在の訪日外国人などの需要を取り込むことを狙いとしています。この辺の機動的な財務戦略が、星野リゾートの発展を後支えしているのです。


ニセコの優良リゾート型宿泊施設の不動産であれば、国内のみならず海外投資家も喉から手が出るほど投資をしたいと思うことでしょう。土地と建物という過重な不動産投資を行わずして、運営上必要な最小限な投資のみで新しい事業拠点を確保できるわけですから、旨みがあります。しかも、投資家から資金を集めやすい投資となれば、当然に好立地となります。


その辺のビジネスモデルの展開が星野リゾートの事業の快進撃における要諦となっている訳です。昨今のコロナウイルス禍の影響により、これから持ち堪えられなくなった宿泊施設が顕在化してくることでしょう。きっと、その様な見通しは同社にとってもう既に織り込み済みであり、それよりもっと海外に和のおもてなしを広めることを視野に入れてるでしょう。


本日もありがとうございます!
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これからの企業経営!

皆さん、おはようございます!
会社を経営することは、社会科学的な知見としてのテクニック以前に、やはり経営者の人間としてのメンタルの部分が多分に大事だと思います。それは自らの実体験、中小経営者に対する支援、先輩経営者から頂いたお話しから、自分の生き様をどう事業に投影するかです。



企業を取り巻く環境は、日々流動的で厳しさが増しており、これまで行ってきた経営手法を踏襲しているだけでは覚束ず、新たな価値観に基づいた常識を探りあぐねるという意味で、正しく変革期なんであろうと受け止めています。その意味では、過去の定石化された形式知に頼ることなく、暗黙知を拠り所としながら状況を判断する感性が必要なんだと思います。


産業革命以降の企業経営は人材主義を標榜しながらも、利益の源泉が工場の生産設備であったことから、それら設備をいかに効率よく稼働させるかということに重きが置かれてきたと言えるでしょう。それは標準化された商品を大量に生産することを意味しており、規模の経済を追求することが、唯一産業界における合言葉であったかの様に受け止められています。


しかし、最早その様な右肩上がりの単調な経営環境は過去のものとなっており、消費者ニーズが多様化する中で大量に作れば売れるということはなく、いかに消費者の個性的なニーズに応えて行くかということが不可欠になっています。情報技術の進展も、個々人の個性を助長しており、またその様な多様なニーズに応えるためには情報技術に頼らざるを得ません。


これまでの機械資本を中心に据えてお客様のニーズに応える時代から、これからは人的資本を主眼において情報技術を活用しながら多様化するお客様のニーズに応えて行く時代に大きく変わるでしょう。誰も経験したことのない新しい事業や商品を創り出していく必要がありますので、人々はこれまでの過去の経験に重きを置いた常識に捉われない必要があります。


これまでは形式知化された知識に照らし合わせ物事を判断していれば良かったのですが、これからは準拠すべき判断基準などありませんから自分の暗黙知に基づく価値を拠り所としながら新しい考えやアイディアによって如何に新しい形式知を創り出すかということが大切になってきます。それは人間にとって非常に不安定な精神状態に置かれることを意味します。


将来の目に見えない状況の中で、従業員や家族を背負いながら、新しい未来を描き出していく能力を誰しもが身に付けて行く必要があります。それは、毎月安定した給料を得られる世界とは真逆の不安定さを強いられることになります。だからと言って、恐れ戦く必要なく自分の人生を明日に向けて描き出しながら楽しめば良いのです。ただ一つ留意点があります。


それは、自分なりの視座といいますか哲学を持たなければならないでしょう。自分は何のために生きており、これまでの経験を活かして何を実現して行きたいかという、自分ならではの存在価値や社会に対する大義といったものです。これまでの知識詰め込み型の学校教育やその後の新卒一括採用による企業人生活においては、考える必要のなかったことでしょう。


企業がこれからの経営において人的資本(=ヒューマンキャピタル)に注視するのならば、その働く者たちの存在意義や大義といったものを強く育んでいかなければなりません。リスキリングで情報技術を習得することも大切ですが、それと同時に心理学や脳科学、人間科学といったヒューマンテックの力を借りながら、人的資本を強化していく時代なのでしょう。


今日もありがとうございます!
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