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これからの企業経営!

皆さん、おはようございます!
会社を経営することは、社会科学的な知見としてのテクニック以前に、やはり経営者の人間としてのメンタルの部分が多分に大事だと思います。それは自らの実体験、中小経営者に対する支援、先輩経営者から頂いたお話しから、自分の生き様をどう事業に投影するかです。



企業を取り巻く環境は、日々流動的で厳しさが増しており、これまで行ってきた経営手法を踏襲しているだけでは覚束ず、新たな価値観に基づいた常識を探りあぐねるという意味で、正しく変革期なんであろうと受け止めています。その意味では、過去の定石化された形式知に頼ることなく、暗黙知を拠り所としながら状況を判断する感性が必要なんだと思います。


産業革命以降の企業経営は人材主義を標榜しながらも、利益の源泉が工場の生産設備であったことから、それら設備をいかに効率よく稼働させるかということに重きが置かれてきたと言えるでしょう。それは標準化された商品を大量に生産することを意味しており、規模の経済を追求することが、唯一産業界における合言葉であったかの様に受け止められています。


しかし、最早その様な右肩上がりの単調な経営環境は過去のものとなっており、消費者ニーズが多様化する中で大量に作れば売れるということはなく、いかに消費者の個性的なニーズに応えて行くかということが不可欠になっています。情報技術の進展も、個々人の個性を助長しており、またその様な多様なニーズに応えるためには情報技術に頼らざるを得ません。


これまでの機械資本を中心に据えてお客様のニーズに応える時代から、これからは人的資本を主眼において情報技術を活用しながら多様化するお客様のニーズに応えて行く時代に大きく変わるでしょう。誰も経験したことのない新しい事業や商品を創り出していく必要がありますので、人々はこれまでの過去の経験に重きを置いた常識に捉われない必要があります。


これまでは形式知化された知識に照らし合わせ物事を判断していれば良かったのですが、これからは準拠すべき判断基準などありませんから自分の暗黙知に基づく価値を拠り所としながら新しい考えやアイディアによって如何に新しい形式知を創り出すかということが大切になってきます。それは人間にとって非常に不安定な精神状態に置かれることを意味します。


将来の目に見えない状況の中で、従業員や家族を背負いながら、新しい未来を描き出していく能力を誰しもが身に付けて行く必要があります。それは、毎月安定した給料を得られる世界とは真逆の不安定さを強いられることになります。だからと言って、恐れ戦く必要なく自分の人生を明日に向けて描き出しながら楽しめば良いのです。ただ一つ留意点があります。


それは、自分なりの視座といいますか哲学を持たなければならないでしょう。自分は何のために生きており、これまでの経験を活かして何を実現して行きたいかという、自分ならではの存在価値や社会に対する大義といったものです。これまでの知識詰め込み型の学校教育やその後の新卒一括採用による企業人生活においては、考える必要のなかったことでしょう。


企業がこれからの経営において人的資本(=ヒューマンキャピタル)に注視するのならば、その働く者たちの存在意義や大義といったものを強く育んでいかなければなりません。リスキリングで情報技術を習得することも大切ですが、それと同時に心理学や脳科学、人間科学といったヒューマンテックの力を借りながら、人的資本を強化していく時代なのでしょう。


今日もありがとうございます!
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