誰にも聞けない経営財務戦略!

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大手経験者を中小企業で活かす!

皆さん、おはようございます!
事業成長させていく上で人財の必要性を強く意識するようになっています。それまで漠然と自分と同じ人がもう一人いたらいいな程度に考えていましたが、その様なことを考えていても始まりません。チームのノウハウを結集しながら全体を調整するフロント人財が欲しい。



今年は経済産業省も新たな施策として、大手企業に勤める人財を週に1日程度、副業で中小企業で働く取り組みをはじめる様です。私の経験からも、どの中小企業も現業の人財はいらっしゃるのですが、事業戦略を考えたり、事業システム化やマーケティングなどの専門能力に長けたハイスペックな人財はおろか、バックオフィスを司る人財がいないのが現実です。


それら専門性に長けた人財は大手企業に集中しており、やはり企業としての潜在力を発揮する為には中小企業にとっても不可欠だということが出来るのですが、いずこの中小企業においてもそれらバックオフィス人財を雇用する程に生産性が高まっておらず、また生産性を高める為にはそれら人財の力を借りなければならないジレンマに陥っていると言えるのです。


その様な課題を解決するための方法として、大手企業の人財が副業制度を利用してパートタイム専門家として中小企業に出向き懸案となっている経営課題に繋がる業務に従事することは意義の高いことだと思います。働く人財にとっても、長年同じ企業で仕事をしていますと自らが労働市場の中の何処に位置しているのかも分からなくなるものではないでしょうか。


外の世界を経験することにより、自らのスキルや経験がどのレベルにあるのかを知る機会になり、それ以上に自分が働く企業以外の世界を知ることは本人の視野を大きく広げることになり、その後の自らのキャリア形成にも大きなインパクトを与えるものと思います。自らのキャリア形成に主体的に取り組むことになり、仕事へのモチベーションも高まるでしょう。


大手企業にとっても、社員が広い視野を持って自律的に仕事に取り組みながら、変革を成し遂げてくれることを期待してます。社内に活力が生まれるからです。その様な観点から積極的に副業に取り組むことに期待しています。ここまで記せば、人財である本人にとっても、原籍地である大手企業にとっても、中小企業にとっても良いこと尽くめに思えるでしょう。


ただし、このパートタイム副業専門家においても解決すべき課題がない訳ではありません。それは中小企業にとっての経営課題が、中小経営者にとって何処に課題があるのか理解されていないことにあり、明確な課題抽出が為されておらず、課題として副業人材に明示できない所にあります。副業専門家にスポットで業務に従事して貰う為のお膳立てが不可欠です。


それから、中小経営者にとってそれら副業専門家がどの様なスキルを持っていて、どの様なことが出来るのかまでに考えが及ばないことが多々あり、中小経営者が副業専門家をマネジメント出来ないという問題があります。折角、副業専門家が中小企業でスポットながらも働く訳ですから、ボタンの掛け違いなどをすることなく最大の成果を発揮したいところです。


その為には、中小企業や経営者と副業専門家の間に立つコーディネーターの存在が不可欠だと思います。コーディネーターは、中小経営者の経営力を再構築すべく伴走支援する存在でしょう。経営者の言葉にならない思いを踏まえて、それを実現するために必要な道筋を具体的に導き出して行く戦略観を持って、副業専門家に託すミッションを可視化することです。


今日もありがとうございます!
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創業者の心理!

皆さん、おはようございます!
学生の頃は数学、物理、統計学といった俗にいう理系が好きだったと思います。考えるプロセスがパズルを解いているようで楽しいのと、答えが一つしかなく正解した時に満足感が得られるからです。財務もその延長かもしれませんが、必ずしも答えは一つではありません。



目に見えない将来に向けて行動を起すということは、高揚した気持ちと不安な気持ちが入り混じった複雑な状態かもしれません。上手く成功に導きたいと考える半面、失敗した時の恐怖心で自制してしまうからです。それが創業者によるスタートアップであるなら、事業に成功した時の夢を見つつ、本当にそれから糧を得ることが出来るのか等、複雑な気持ちです。


私の2度目の創業は、あるスタートアップ企業からのスピンオフが切っ掛けとなっています
。自らそれを望んだということではなく、電子機器の開発部隊を切り離す必要から事業売却を模索していたのですが、その対象となるメンバーが集まった時に集団心理が働いてしまい
、これだけメンバーが揃っているなら創業できるという意識が高揚したことに始まります。


その事業に門外漢な私も、その集団心理の渦の中に巻き込まれて冷静さを欠いていたと思います。確かに電子機器を開発する技量も実績も兼ね備えており、どこから見ても事業を成功に導き出すことが出来ると思いました。それでも創業するには元手となる資本が必要になりますので、スポンサー企業から出資を得られるかどうかをみて判断しようと自制してます。


スポンサー企業探しの為に事業計画の作成に着手してますが、この時ほど自分事としての事業計画を構想したことはなく、非常に意識を高揚させながら取り組んだことが思い返されます。そうしたらどうでしょうスポンサー企業回りをした反応はとても良く、複数のエンジェル企業などから出資の申し出があり、向こう1年分は事業を営める資本金が集まりました。


流石にこの時はメンバー全員がランナーズハイ状態となり、事業に失敗する可能性などないという安易な心理が支配していました。私自身も外部のスポンサー企業からお墨付きを貰ったことが自信となり「いける」という根拠のない安心感が支配していたと思います。その後
、スポンサー企業から代表取締役に指名されることになるとは思ってもみなかったのです。


まるで大学のサークルでも立ち上げるように始まった第二の創業ですが、いま思えば事業を司ろうという主体が不明確なままで事業が上手くいくとは考えられません。実際に事業を開始し、現実に向き合ったときに技術者同士の意見の食い違いが生じたり、営業担当者と技術者が反目したりと、一致団結して事業を進めていくどころか、多難の船出となっています。


最近、指示ゼロ経営のセミナーで心理的安全性を確保した上で何の捉われや制約もない環境の中で自由な発想で自律的に事業を描き出して行く経験を持ちましたが、私の第二の創業時の感覚がそれに近いものがあります。自由で自律的に自分の夢を描き出して行くということは、それに伴ない責任も付きまとうことも忘れてはなりません。事業の場面では尚更です。


きちんとした事業を立ち上げる場面では、やはり事業に対する経験に裏付けられた目配せが出来る冷静さを持つことも必要です。誰しもなんの捉われもなく夢を描くときは楽しいものですが、それを事業として形づくって行くためには、現実を直視して極力リスクを排除しながら、誰かが全体を客観的に俯瞰し暗黙のリーダーシップを発揮する必要があるでしょう。


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経営力再構築型パートナーCFO!

皆さん、おはようございます!
光陰矢の如し。年始に発熱をして始まった1月も終わり2月を迎えています。ゆっくりと一歩ずつ着実に歩もうと思っていた1月も、お客様の抜き差しならぬ状況に対応するため、結局は休日も返上して加勢せざるを得ない状況でした。春先まではこの状況が続きそうです。



人はある一定の型に嵌め、自分の専門性を意識しながら磨いていくものかもしれません。マーケター、データサイエンティスト、デザイナーなどと言われると、なるほど貴方はその様な専門性を持つ方なのですね、という具合に互いの理解が進みそれを前提に対話をするものであるし、本人もその枠組みの専門性を高めるべく自分に磨きをかけるものだと思います。


その専門性の型というものは、実は学問の一定領域に準拠して規定されていることが理解できます。それは一定の学問を修めたこそ名乗れる専門性なので、あたり前といえばあたり前のことでしょう。一方、翻って自分にあて嵌めてみますと、その様な一定の専門性の型を名乗ることに、些かの抵抗を覚えてしまいます。もちろん専門性を持ってはいるのですが。。


なんと言いますか、一つの枠組みを通して物事を語ることが窮屈といいますか、ある一定の社会的な課題に対して、一つの専門性を通して解決していくことには限界があると感じるからかもしれません。それはまた、自分の性格が乱視気味であるからかもしれません。ただ、一つの課題というものは、様々な学問で語れる多面的な側面を持ってるものと思うのです。


学問というものは、様々な学説の積み重ねの上に成り立っているのですが、いまの学問はあまりにも専門性を掘り下げ際立ち過ぎていて、物事を一方向からしか捉えていないものと思います。学問も、社会をより豊かにするために資するものであるなら、もっとその為に様々な学問を寄せ集め多面的に捉えながら、最良の解答を導き出して行く必要があるでしょう。


それは学問と学問の間にある学際を極めていくことだと思います。その為には、幾つかの学問を極めながら演繹的な理解と説明力が必要になるでしょう。その結果として、一つの自分なりの見解が打ち立てられれば良いものと思います。もしかすると、やがてそれが将来的な一つの学問領域として確立するのかもしれません。それを目的とする訳ではありませんが。


例えば、首都圏など一極に集中してしまい過疎化が進む地域の経済を再び興隆させる命題があるとします。この命題に対する解を導き出すためには、最近では地域経済学や地域金融論などの経済学によって道筋をつけようとする努力がなされていますが、一向にこれといった打開策が導き出されていません。それは経済学がマクロで物事を捉えているからでしょう。


私はミクロ的な視点で、もっとその地域に住まう人々の心理に着目する必要があると考えます。その中でも、その地域に人々が定住する為には仕事の創出が不可欠であるので、やはりその地域の事業主体の成長を促すとともに、その地域の固有資源を活用した事業創出が不可欠でしょう。そして、その事業主体が地域内で有機的に連携しあう関係づくりが必要です。


その結果として、地域内で人、物、資本が循環し出し、所得が増えていくものと思います。地域外から人々を呼び込むためにも、地域デザインの力を借りて景観を整えていくことも必要でしょう。そこに向けたはじめの一歩は、その地域で事業を営む方々の経営力を高めて活力を取り戻すことだと思います。だから経営力再構築型パートナーCFOを名乗るのです。


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