誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

これからの働き方!

皆さん、おはようございます!
色々と老後のことを考えるタイミングに来ているようです。私自身、会社勤めをしている訳ではありませんので、ある日を境として生活環境が急激に変わる訳ではありませんが、40年近く勤め抜いた家内はもっと自由に好きなことをやりたい様ですので、叶えてあげたい。



ヒト、モノ、カネ、データという私たちを取り巻く経済要素の何が変わるかと言えば、それぞれに循環経済を目指して変わり行くものと思いますが、中でもヒトが大きく変わるものと確信しています。情報社会の到来、コロナ禍により、人生の大部分を占める「働き方」が、人々の生きる価値観の変化とあいまって、この数年のうちに劇的な変化を遂げるでしょう。


現在は未だメンバーシップ型雇用による、新卒一括採用、終身雇用制度による総合職と言われる礎によって会社が支えられていますが、1995年以降に誕生している所謂Z世代と言われる世代は、会社というものは自己実現をする為の方法にしか過ぎません。論より証拠ではありませんが、社会人となったZ世代の約40%は2年以内に会社を辞めたいそうです。


あと、もう10年もすればそれら世代が会社を支える様に成りますので、会社における年功序列型ヒエラルキーは過去の藻屑と消え去り、人財流動化や雇用柔軟化、兼業や副業が一気に加速する様になるでしょう。現在の若い50代経営者とはいっても、彼らは過去の成功体験を踏襲しているだけであり、その点について余り深い考えを持ち合せていないでしょう。


その様な社会に成りますと、現在は会社単位で担ってきた終身雇用という生活の安定性を社会全体としてセーフティネットを構築していく必要があります。それは社会の仕組みとして個人版リスキリングや人財流動化を通し旧態依然とした仕事から成長分野へ移動を容易にする枠組みです。政府が策定している新資本主義戦略もあながち外れているとは言えません。


その中に、中小事業者に対する融資において経営者個人の連帯保証を取らない制度が盛り込まれており、働き方において会社に勤めるばかりでなく、個人が自分で事業を立ち上げる機会を増やすものとして歓迎したいと思います。ただし、これら制度としての枠組みの変化ばかりでなく、もっと働く方その者のメンタルをケアする仕組みも準備する必要があります。


これだけ長く、安定した会社主体の社会が育まれて来た訳ですから、その会社の中で働いてきた方、いやそれ以上にそれを受容してきた社会の枠組みが突如として変化することに対して、意図も容易く人が変われるかと言うと、変わり行かざるを得ないのですが精神的負担はそれなりに大きなものとなるでしょう。それを社会として受け止める必要もあるでしょう。


例えば、中小経営者などを見ていても、自らの会社という枠組みの中で働いている訳ではありませんが、それ以前にその会社が位置する旧態依然とした産業構造に対し迎合しながら事業を進めて来たことから、そこから脱しようにも事業がその枠組みの中に組み込まれてしまってますし、それ以上に経営者の心理としてそれがあたり前という発想から抜け出せない。


会社に勤務する人であっても、これまでの常識に捉われていますので、そこから脱するためには相当の心的エネルギーが必要となります。現代人に欠けているものは「夢」です。夢を持ち、そこに向かって歩みを進めている時ほど、人間として強いものはありません。自分が自由に描けるありたい姿を持って初めて、一歩ずつ前進しようという情熱が湧いてきます。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

しごと進化論!

皆さん、おはようございます!
リラックスした休日に創造力を働かせている時に、デザインや絵を描ける人が羨ましくなります。いっそうのこと、このブログを文字でなく絵で描き現せたら、どんなにインスピレーションが掻き立てられることでしょう。慣習や概念に捉われることなく自由に発想したい。



CFO、FP&A、リーガル、BizDev、ヒューマンキャピタル経営などの概念を理解すればするほど、その様な各々の枠組みに捉われることなく、もっと自由な発想でそれらをシンクロさせながら、自分が描き出したいと思うことを表現すべきと感じ取っているかの様です。所詮は、それら概念は時間とともに移り変わるものであり基底に人間が存在します。


現代科学は、自らの理論体系の下、それを補強するかの様に論理的な積み重ねの上に成り立っていますが、各々に一定の仮定となる条件を設定していることを忘れてはいけません。実は真理というものは、その様な仮設条件を置いた上での真実であり、絶対的な真理などはなく、飽くまで相対的なものなのでしょう。それが、私たちの心の中で受け止められるます。


要するに自分が納得できるかどうかということが大事であり、そこに多少の恣意性が入ってしまっても構わないでしょう。余りもの蓋然性を追求するが為に、逆にそれが真理から遠ざかってしまっては意味がありません。その様なことより、もっと活力ある行動を引き出すべく、素の自分が感じる内なる心の叫びの趣くまま、活動する方が科学も進歩するでしょう。


最近、大手企業では、副業を通じて人財を相互に派遣することにより社員の秘めた能力開発を行おうとする動きが出ています。具体的には、キリンホールディングス(=HD)が副業を通じて組織に変革をもたらそうとしている様です。2020年に副業制度を解禁しており
、同時に外部の副業人財の受け入れも始めるという取り組みに好感を持たざるを得ません。


企業間で相互に人財を受け入れる副業のコンソーシアムにも参加しています。このコンソーシアムには、三菱ケミカルグループ、パーソルキャリア、日本郵政、小田急電鉄、パルコなどが参加しています。まだ実証実験段階であるこの仕組みを突き詰めて行くと、有能な人財を特定の企業に雇用させることなく、必要の都度、各社で副業的に協力を仰げば済みます。


有能人財は、これまでの様に与えられた業務を満遍なくこなす必要が無くなり、時代の先端業務を各社から得てより一層に自らの能力を高めることが出来ます。会社側は、メンバーシップ型雇用の下、取り敢えず事業を廻していくために最低限必要な人材を数合わせの如く揃える必要がなくなり、業務の進捗状況に応じて効率良く有能人財を配することが可能です。


その様に考えを馳せて行きますと、必ずしも現代社会における「雇用」という枠組みは絶対的なものではなく、選択肢の一つに過ぎないことに気付くでしょう。自律的に活動し自らの能力開発に努められる人財は、これからの時代にどこの企業だって欲しいと考えると思います。そうであるなら、無理に特定の企業と雇用契約を結ばずとも個人事業者でいれば良い。


そうであるなら、バーチャルカンパニー(=仮想企業)という未来企業だって現実味を帯びるでしょう。会社ありきの仕事から人財ありきの仕事へ移り変わることを意味しており、正しく生産消費者(=プロシューマー)という考え方も表裏一体に捉えて行く必要があると思います。これから社会の何が一番大きく変わるか、それは「仕事」そのもののあり方です。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

今話題の「FP&A」

皆さん、おはようございます!
コロナに感染したからかどうか分かりませんが、治ってみると何やらそれまでの自分とは異なり、精神的にも肉体的にも落ち着かないような気がします。外側に対する構えが無くなったといいますか、内側と外側を隔てる壁が取り払われ同化してしまっている感じがします。



また訳のわからない財務指標を持ち出してきたなんて思わないで下さいね。海外ではあたり前となっている、日本ではまだ珍しい最近注目が高まっている職種について取り上げてみたいと思います。なぜ、この職種について触れるかといいますと、昔から日本でもそのような職種の人が存在してはいたのですが、あまり確立した職種として捉えられてませんでした。


その名もFinancial Planning & Analysis(=頭文字をとってFP&A)であり財務企画分析ということになります。日本語に読み替えて使用されることは少ない様ですが、敢えて和訳すると、財務や会計の知識をもとに企業戦略のアドバイスを行う職種です。最近では、日本でもFP&Aの検定試験が開催されるようになっていますね。


FP&Aは、企業トップにとって片腕ともいえる存在です。財務や会計の知識、経験をもとに分析を行い、今後組織がどのように進むべきかをアドバイスするため、トップの意思決定にも大きく影響します。企業における中長期的な経営企画の立案に欠かせない職種であり、国内で注目度が高まっていますので、今後活躍できる企業はさらに増えると考えられます。


FP&Aの具体的仕事内容としては企業によって多少異なるかもしれませんが、①財務状況のデータ分析・予測、②経営戦略・事業戦略へのアドバイス、③管理会計の実施とモデリングといった業務に大別されます。欧米各国では、CFO(=最高財務責任者)になるための登竜門といったところでしょう。CFOの下、実務経験を積み上げて行くことになります。


FP&Aは、財務に関する様々なデータ分析を行います。また、分析したデータに基づき、将来的な財務状況の予測を行うのも主な仕事です。中長期財務計画を立てるにあたり、データ分析は欠かせません。根拠のない計画を立てますと、事業に支障を来す恐れもあります。そのような事態を回避すべく、分析したデータに基づき中長期的な財務計画を立案します。


また、企業の財務状況により経営戦略や事業戦略は変わります。例えば、財務状況が余り良くないのに、無理な事業戦略を組み立てると、事業がとん挫するばかりか資金難に陥り経営を圧迫し兼ねません。この様な事態を招かぬよう、分析データから導き出した情報を経営層へ提供し、意思決定のサポートを行います。知識や経験に裏付けられた専門家と言えます。


更に、収益や価格設定モデリングにも携わります。どのようにすれば収益を最大化できるのか、どれ位が適切な価格設定なのかを熟考し、具体的なモデルを構築します。予算管理や業績評価を行いつつ、コスト関連の課題が発生するなら解決策を立案するのも仕事です。これらを同時に行う必要があるため、管理会計に関する高度な知識や経験が求められるのです。


今後、FP&Aに求められることとしては、財務状況や分析結果を報告するだけでなく、経営者のビジネスパートナーとしての役割が求められます。先を見通す力や臨機応変な対応力など、相応のビジネススキルが求められるでしょう。また、経営パートナーとして、適切なアドバイスをわかりやすく伝える必要があるため高度なコミュニケーション力も必要です。


AI(=人工知能)では実現が難しい暗黙知のスキルや、利害関係者を納得させられる説得力なども求められるでしょう。FP&Aは財務分析や予測を行い、経営者の良きパートナーとしてアドバイスをする仕事です。あまり人を資格や職種といった外形に捉われて判断することは好きではありませんが、これまで掴み所のない仕事でしたので歓迎すべきでしょう。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp