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今話題の「FP&A」

皆さん、おはようございます!
コロナに感染したからかどうか分かりませんが、治ってみると何やらそれまでの自分とは異なり、精神的にも肉体的にも落ち着かないような気がします。外側に対する構えが無くなったといいますか、内側と外側を隔てる壁が取り払われ同化してしまっている感じがします。



また訳のわからない財務指標を持ち出してきたなんて思わないで下さいね。海外ではあたり前となっている、日本ではまだ珍しい最近注目が高まっている職種について取り上げてみたいと思います。なぜ、この職種について触れるかといいますと、昔から日本でもそのような職種の人が存在してはいたのですが、あまり確立した職種として捉えられてませんでした。


その名もFinancial Planning & Analysis(=頭文字をとってFP&A)であり財務企画分析ということになります。日本語に読み替えて使用されることは少ない様ですが、敢えて和訳すると、財務や会計の知識をもとに企業戦略のアドバイスを行う職種です。最近では、日本でもFP&Aの検定試験が開催されるようになっていますね。


FP&Aは、企業トップにとって片腕ともいえる存在です。財務や会計の知識、経験をもとに分析を行い、今後組織がどのように進むべきかをアドバイスするため、トップの意思決定にも大きく影響します。企業における中長期的な経営企画の立案に欠かせない職種であり、国内で注目度が高まっていますので、今後活躍できる企業はさらに増えると考えられます。


FP&Aの具体的仕事内容としては企業によって多少異なるかもしれませんが、①財務状況のデータ分析・予測、②経営戦略・事業戦略へのアドバイス、③管理会計の実施とモデリングといった業務に大別されます。欧米各国では、CFO(=最高財務責任者)になるための登竜門といったところでしょう。CFOの下、実務経験を積み上げて行くことになります。


FP&Aは、財務に関する様々なデータ分析を行います。また、分析したデータに基づき、将来的な財務状況の予測を行うのも主な仕事です。中長期財務計画を立てるにあたり、データ分析は欠かせません。根拠のない計画を立てますと、事業に支障を来す恐れもあります。そのような事態を回避すべく、分析したデータに基づき中長期的な財務計画を立案します。


また、企業の財務状況により経営戦略や事業戦略は変わります。例えば、財務状況が余り良くないのに、無理な事業戦略を組み立てると、事業がとん挫するばかりか資金難に陥り経営を圧迫し兼ねません。この様な事態を招かぬよう、分析データから導き出した情報を経営層へ提供し、意思決定のサポートを行います。知識や経験に裏付けられた専門家と言えます。


更に、収益や価格設定モデリングにも携わります。どのようにすれば収益を最大化できるのか、どれ位が適切な価格設定なのかを熟考し、具体的なモデルを構築します。予算管理や業績評価を行いつつ、コスト関連の課題が発生するなら解決策を立案するのも仕事です。これらを同時に行う必要があるため、管理会計に関する高度な知識や経験が求められるのです。


今後、FP&Aに求められることとしては、財務状況や分析結果を報告するだけでなく、経営者のビジネスパートナーとしての役割が求められます。先を見通す力や臨機応変な対応力など、相応のビジネススキルが求められるでしょう。また、経営パートナーとして、適切なアドバイスをわかりやすく伝える必要があるため高度なコミュニケーション力も必要です。


AI(=人工知能)では実現が難しい暗黙知のスキルや、利害関係者を納得させられる説得力なども求められるでしょう。FP&Aは財務分析や予測を行い、経営者の良きパートナーとしてアドバイスをする仕事です。あまり人を資格や職種といった外形に捉われて判断することは好きではありませんが、これまで掴み所のない仕事でしたので歓迎すべきでしょう。


今日もありがとうございます!
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