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佐川急便

皆さま、おはようございます!
まだ夏空本番前の梅雨空ではありますが、
先週、先々週と自宅の庭を手入れしたこともあり、
毎朝、気持ち良い朝を迎えます。


今朝、家内からの提案で、
秋に真っ赤に色づく紅葉を入れたいとの話しがありました。
とてもスッと頭で庭の彩りがイメージできたものですから、
今週末は近くの農協に苗木を買いに行きたいと思います。


このところ、宅急便に関する話題には事欠かないですね。
ヤマトさんのドライバー不足が顕在化し、
運送料の値上げや配達時間の制限ににまで波及し、
通販会社も即日配送を取りやめる企業が増えてきています。


今日の日経朝刊には、
佐川急便が秋口に株式を公開する(私は既に公開企業かと思っていました。。)との記事の中で、株式公開の目的を優秀な人材確保とアジア事業展開、更には提携関係にある日立物流との経営統合をも視野に入れるという積極策が打ち出されています。


確かに宅急便事業とは、それまでの郵便事業に向こうを張る小口配送を標準化したビジネスモデルとして素晴らしいと思います。また、その利便性の高さがゆえに、ECで個人が直接売買取引できるご時世になりましたから、今後、更に飛躍的に需要が増えてしまい、今回の対策は焼け石に水となると思いますが、皆さんはどの様に思いますか?


今後、働く女性が増え、少子高齢化が進むと、様々なサービスが生まれ、宅配需要を押し上げて行くことになると思います。
人口が減少しても、一人あたりの宅配便利用頻度がそれを上回るでしょうから、
何か手を打たないと本当にビジネスモデルが爆発してしまうでしょう。


この宅配のビジネスモデルを見ていて、需要者サイドからみた場合の不便さ、
即ち供給サイドにとっての無駄が何点かあると思います。一つは、留守宅ではなかなか荷物配達が出来ずに、日に何度として訪問しなければならない無駄。二つ目は、同じ様なお届けモノをヤマトと佐川急便が入れ替わり、更には郵便局まで立て続けに来る無駄。


この二つを解決する方法として、また、宅急便のビジネスモデルを改造する方法として、
地域各戸へのデリバリーは各社が共同でデリバリー専門の新会社を設立し、
クロネコも佐川もその各地域のデリバリー拠点間の物流に特化すれば良いのではないでしょうか。


地域住民にしても、1日1回毎日の配送時間が決まっていれば、その時間には家に居るようにすることは出来ると思います。共働き家庭であっても、水曜日の夜間20時とか、週に1日位夫婦のどちらからかが早く帰宅することが出来るでしょう。クロネコと佐川でデリバリー関わる全国各地のコストを単純計算しても半分に出来るではないですか。


更に郵便局や、他の地域内デリバリーを行う事業者として新聞配達、コンビニ、最近は外食レストランもデリバリーをしてくれますよね。
各事業者がデリバリ要員を雇っていたのでは、地域に住民が何人いたって、今後増加する物流量には追いつく訳ありません。


昔、インターネット回線普及期に自宅への配線のラストワンマイルが重要かつ課題であり、これを征したところが勝利すると言われていたことを思い出しました。
正しく宅配やデリバリ合戦が酷似しており、この場合は人を介在させなければ出来ないサービスですので、このままの体制で進捗しますと共倒れしてしまい不便な世の中になることが見えてしまいます。


であれば、地域物流という観点から、地域内をぐるぐる回る専業のデリバラー事業を興して、デリバリを必要とする各事業者が相乗りすれば良いのではないでしょうか。顧客視点にたっても、デリバラー社員が固定されれば安心と信頼感が生まれます。
配達ばかりではなく、受取のニーズも新たに生まれると思います。


そう言えば、1ヶ月ほど前でしたがテレビを見ていて、インドの面白職業の紹介がありました。何と、市街地で働くご主人の為に家庭で奥様が作るお弁当を配達する専門業者がいるとのこと。奥様も早朝からお弁当を作らずとも良く、旦那様も出来たての暖かいお弁当を食べられる訳です。


日本みたいに通勤時間が長くないから出来る技かもしれませんが、
インドのそれも竹竿にお弁当をいくつもぶら下げて電車で移動するのですが、
各駅でお弁当を行き先別に仕分けるハブとなっており、
差し詰めマイクロ物流機能とでも言いたくなります。


日本で地域デリバリ事業を考える場合に、是非とも考慮してほしいのが、地域にすむご高齢者を希望により積極的にデリバラーとして雇用すること。長寿社会で、地域貢献しながら新たなお小遣い稼ぎも出来るなんて合理的ではありませんか。それより増して、ご高齢者が携わることによって地域コミュニティの伝道者となって頂けるのではという期待も持てます。


自治会の回覧板も、この様なデリバラーが受配送を行う時代が来るかもしれませんね。
回覧板自体は、地域住民の務めとして自ら両隣りにお届けするものですね。。


ブルーボトルコーヒー

皆さん、おはようございます!
今日の梅雨空はどことなく明るく感じますね。
少し気温が低く感じますが、
本格的な梅雨空に比べて雲が薄く感じます。


昨晩は松本から最終のあずさで帰京しました。
隣のグリーン車がガラス越しにチラチラ見えましたが、
飛行機のビジネスクラスとは異なり、
少々、椅子が大きいのとフットレストが付いている位で有難身を感じませんね。


昨日、松本で一緒だったビジネスパートナーから、
今までの5年ごとの自分史と、今後5年ごとのなりたい姿の話しを聞き、
ついつい日々の生活に流されがちだけど、
時々棚卸をして、今後の姿を描いて行くことも必要だなと感じました。


どこまで遡るかはありますが、
社会に出る前までは人が交流する「機会」や「場」を提供することが好きで、
自らも自転車で全国を放浪したり、アルバイトで観光バスの車掌やホテルマンの仕事に携わったりしていたと思います。


社会に出てからの20代は地域での非日常「空間」を提供したかったのでしょうか、商業施設開発やホテル開発などを志向して仕事に携わっていた様に思います。それが、バブル崩壊後のデフレ経済下の中で、30代以降は遣りたい夢の様なものがそぎ落とされ、会社再建業務やM&Aといったスキルばかりをクローズアップし、ノウハウ蓄積に勤しんできたように思います。


40代中ほどから身につけて来たノウハウを改めて事業推進に向け家電系事業に取り組んで来ましたが、なぜか興味の矛先がFabCafeや北欧の暮らしに目が向いてしまい、新たなモノづくりの在り方やそれを実現する「場」や「空間」とはどの様なものかを考えてばかりいました。今まで書いて来たブログも興味の範囲が似通っています。


こうやって振り返りますと、財務については30年間も幅広く経験をさせて頂いて来ましたが、素直に自分が遣りたいこと。。憧れのような部分については、何処かに置いて来てしまった様に思います。職業人生の中でゼネスタとスペシャリストではないですが、後者に傾注してきたことは間違いありません。


いま50代半ばを目の前にして、5年一区切りで考えると3サイクル位は自分の好きな様に思い描けるかな。。と、考えてみるものの、頭を廻してしまう癖がなかなか抜けきれません。それでも、Cafeやショッピングセンターに行くのは楽しく、かつ同じ場所に行っても、季節が異なれば、そこに集う人々が異なるので好奇心が高まりますね。


きっと人々が集う「場」とか「空間」というのが好きなのでしょう。
場とか空間という言葉を当て嵌めてみますが、
自分が本心から興味を抱く言葉として言い当てていないなどと思い
車窓を眺めながら考えていました。


Cafeの様なもの。。スマホでCafeを検索していましたら、
以前行ったことのあるブルーボトルコーヒーの日本進出に携わったカフェプロデューサー石渡康嗣さんの次なる言葉を見つけました。「カフェは人の会話を生み出す。不特定多数の人が来るのではなく、その地域に暮らす・住む人たちにとっての居心地の良い場所である。」


ヨーロッパ文化の象徴であるカフェ文化は、その地域で生活する人々の落ち着いた開放的な場で、気軽に集う人々が織りなす会話により様々な意見交換が行われるコミュニティ空間であり、一種のメディア機能をも果たしていたことを思い出しました。必ずしもコーヒーを飲むことが目的となっている訳ではありません。


多くの文豪もカフェをこよなく愛し、そこでのコミュニティを通じた創作が行われる場所だったのでしょう。日本のカフェチェーンはアイドルタイムを調整する為や軽めの昼食をとる場所的な色彩が強いですが、それでもブルーボトルコーヒーをはじめとする、その地域に溶け込んだ店員さんやお客様同士がまったりと会話するお店も増えて来た様な気がします。


それにしても、カフェプロデューサーなるお仕事があるとは初めて知りました。
カフェ概念を「地域の人々の集うコミュニティの場」と広く捉えると、地域内でコミュニティツールとして残るのが形骸化した「回覧板」だけという状況の中で、まちの機能として色々な活躍の場がありそうですね。


私も、「財務 × カフェ」で何か新しい境地が見い出せるかもしれません!

CookPadと日本百貨店

皆さま、おはようございます!
今日は月に一度の松本への出張で、
いま三鷹駅から乗車したあずさ号に揺られています。
中央本線は横揺れが厳しいのでキーボードの指がブレてしまいそうです。


今朝の新聞で目に飛び込んできたのが、
富士ゼロックスのオーストラリア、ニュージーランド子会社での
375億円の正規の会計処理によらない売り上げ計上です。
これによって会長、副社長が解任と記載されていました。


確かに、株式を公開しているグループ会社の子会社である以上、
株式市場の秩序を維持する為には会計ルールは順守しなければなりませんね。
一方、組織の内部の立場からすると、市場参加者をはじめ、利害関係者と約束した増収増益を必達する為に血眼となると思いますので、難しいところですね。


先日のブータンや国連の幸せ指数ではないですが、
GDPの拡大成長一本やりの比較ではなく、
企業にも社会貢献度とか地域貢献度のような、母国日本の将来にどの程度貢献しているかという様な本質的な尺度で評価されるようになるといいですね。


地域ビジネスに関わるようになって良く思うのですが、
地域経済を再興する為には新たな事業が生じる=雇用が生まれることが最も有効なんですね。確かに、業務のIT化を進め効率化により利益を増やす方法もありますが、
その結果、雇用が減ったのでは意味がありません。


昨晩、テレビを見ていましたらクックパッドの紹介がありました。
私も知りませんでしたが、社員は食堂のアイランドキッチンで昼食を自炊できるそうです。強者は3食会社で自炊しているそうです。
執務スペースはフリーアドレスで各自のテーマを個々人で自由に創造しています。


面白いな、と思ったのは、ある開発担当は日本食の古代からの歴史を紐解き、
その調理方法を研究している。クックパッドの新しいジャンルとして公開されると面白いですね。新しい情報ビジネスの在り方として参考になります。
社員の皆さんのお顔も、好きなことを仕事にしているようで笑顔が素敵でした。


私が気に留めるビジネス等には、何やら共通点があるみたいですが、
最寄りの駅にNPPON STANDARDという全国各地の特産品のセレクトショップがあり、スーパーでの商品を見慣れた私にとって、時間があると何か目新しいものがないかと立ち寄ったりしています。


JR東日本の駅構内に何店舗か出展されているので、
随分と粋なお店を運営しているなと思いスマホで調べてみましたら、
㈱日本百貨店という会社との提携店舗なんですね。日本百貨店は、日本全国のモノづくりにこだわった職人の手による商品を集めている店舗だそうです。


コンセプトは、作り手と使い手の出会いの場で、「モノづくり」と「日本のスグレモノ」とのことです。この様なお店で普段知ることのない日本の素晴らしさを目の当たりにできますと、なんだか嬉しくなってしまいますね。
お店なので物販なのでしょうが、一方で情報を販売しているとも言えるでしょう。


手工芸品の製作に一芸に秀でる方々は、職人とまで言わなくとも、地域の伝統を受け継いだ方々は多くいらっしゃると思います。こういった地域だけで流通している手工芸品がもっと広く日本だけではなく、海外に向けても紹介されるようになるといいですね。
その為には、生活の一部に留めることなく、家内手工業に移行することも必要かもしれません。


恐らく、伝統校工芸を守り続けている作り手も、まさかそれが今の時代に売れるものとは思っていないと思いますが、今の時代、良いものを見つけると、そのデザインの自己流で自らの生活に取り込んでします自由さがあります。
むしろ、個々人のオリジナリティを追求する結果とも言えます。


また、仮にその手工芸品が地域外で販売できることが分かっても、
スモールビジネスに移行する=生活習慣が変わってしまうことへの抵抗感も
あるかもしれません。
ただ、それで生活が豊かになるという魅力もあると思います。


その抵抗感や不安要素を一つずつ丁寧に解決し、職人芸ではないですが自らのペースで営めるスモールビジネスがあっても良いと思います。むしろ、その様なマイペースのスモールビジネスを受け入れる素地が今の日本人に整いつつあります。
その様な職人気質の手工芸品の方が、付加価値を認められやすいのではないでしょうか。


そんなスモールビジネスの作り手の良き相談相手になれたら幸せだな、と思います。