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事業をオーガナイズする!

皆さん、おはようございます!
このところの晴れやかな天気を見渡しますと、自身の気持ちも充実し気力に満ち溢れてきます。小さいながらも一国一城の主としてオンタイムとオフタイムの境目なく日々を送っていますと、まだまだ多くの遣りたいことがあり5年、10年先を見つめてしまいます。



融資審査、財務、会社再建、M&Aというのは、形式的な私自身の経験にしか過ぎませんが、若い時のその中から何を見出してきたかといいますと、事業というものがどのような有形、無形の財産をもって有機的に構成し形づくられているかを定量的、定性的に見極める視点だと思います。なかでも人間が持つ知的資産の奥深さは見ていて飽きさせません。


事業というものは、移り変わる時代の流れとともに、それら資源を最適な状態に構成し直す必要がありますが、資本の論理で規模の経済を追求する社会の枠組みの中では、運営する組織の専門分化、業務の標準化を追求することになるため、逆に事業を硬直的なものへと追い込んでしまいます。経済が右肩上がりの時は、安定こそ利益の源泉なのでしょう。


しかし、いまや将来を一本調子で受け止めることができないことは誰しもが感じていることだと思います。その様な社会の中では、いままで私たちが蓄積してきた資源を再構成すべく、新しい事業の意味を問い直し続けて行かなければなりません。それを一言でいうとイノベーションということになると思います。社会の新しい意味を事業に託すことです。


私個人としては、よくスタートアップ企業で使われる0から1を生みだす的な考え方に懐疑的であり、寧ろ今ある社会資源をいかに有機的に再結合させ新たな価値を見出していくかという方が正しいのではないかと思います。いままで私たちが創出してきた英知には、
洗練された長じる部分があり、そこに少し新たな考えを付加し組み合わせ直すことです。


社会資源とは、大手企業や中小企業が営む事業を構成する有形、無形の財産、および人間に内在している暗黙のノウハウ、アイディア、考えといった知識を指します。これらを社会で無意識の内に感じられている不便なことを固定観念に捉われずに顕在化させるべく、少しだけ紡ぎ直してやることにより、新たな事業の意味を見出すことができるでしょう。


いまの社会は成熟化しており、自前主義を標榜してきた官僚的企業の垣根を低くしてやることが必要だと思います。これをオープンフラット化というのかもしれません。それを促すためにも、生活者の視点をもって新しい事業を企画、再編成していく必要があると考えます。この企画、再編成することをオーガナイズといいます。事業オーガナイズです。


事業のオーガナイズを成功に導くためには、事業を構成する資源や人間の暗黙知を理解すると同時に、それをどの様に有機的に結び付けて行くかという考える力が必要だと思います。また、それ以前の問題として審美眼や信頼関係といった誠実さが何より大切でしょう。これからの時代、多くの事業オーガナイザーを輩出していかなければなりません。


幕末維新以降、日本は欧米諸国より新たな事業や技術を導入して日本流にアレンジし成功してきた歴史だと思います。その名残は、いまでも続いていると感じています。しかし、これからの時代はそればかりではなく、日本がいままで築き上げてきた英知を見渡し、それをいかに私たちにとって意味あるものに組み換えて行くかという視点が必要でしょう。


今日もありがとうございます!
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