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コロナ恐慌後の経済!

皆さん、おはようございます!
Web会議でZOOMを利用する機会が増えています。最近ではZOOM飲みというのも流行っているようで、人々が一同に会してコミュニケーションを図れる手軽さから、一種のブームといっても良いでしょう。コロナ終息後も利用する人が増えるものと思います。



いまはまだ新型コロナ問題の渦中にあるため、人命を最優先とした対策を打つ段階だと思います。望まれるのは人との接触を避けて、自宅でじっとしていることが最良の策としかいいようがありません。多くの事業活動は速度を落とさざるを得なくなっており、この問題が長期化するようなことになれば、経済への打撃は相当のものになると想定されます。


施策により、セーフティネットや政策金融公庫による無利子、無担保融資などが打たれ、当面の資金繰りに窮する多くの事業者が大挙して融資の申し込みを行っている現状があります。しかし、現実にはもともと資金繰りに窮していた中小企業が、ここぞとばかりに融資を受け、運転資金を流用して設備資金に投下している等という話しも聞こえてきます。


確かに一時的カンフル剤になるかもしれませんが、必ずしも融資を受ける企業が抱える課題を解決するインセンティブにはなっていないところが、むしろ問題であると認識する次第です。特に今回のような政策的な融資は、本当は市場からの退出を余儀なくされる事業をも悪戯に生きながらえさせてしまうという意味では必ずしも良い施策ではありません。


もともと、新型コロナ問題が顕在化する以前から、戦後体制のままの馴れ合いの産業構造は軋みを上げていた訳で、超低金利政策などにより無理やり僅かながらの経済成長を維持していたことを忘れてはなりません。中小企業に限らず、大企業においても、小手先の新商品に消費者から愛想を尽かされ、抜本的な構造転換を迫られていた現実があります。


覚えていらっしゃる方も多いとおもいますが、東京五輪・パラリンピック後の経済は景気が後退すると考えられていた訳です。その東京五輪・パラリンピックの開催が延期され、追い打ちをかけるように新型コロナ問題が浮上している訳で、リーマンショックのような一時的な経済の混乱とは異なり、根深い問題だと受け止めておく必要があると思います。


緊急事態宣言が1ヶ月に留まらずに、2ヶ月、3ヶ月と延びて行きますと、流石に企業も雇用を維持することすら難しくなって来るかもしれません。今回の問題がリーマンショックと大きく異なるのは、生活者個々人の生命までが脅かされているところですので、日本人独特の帰属意識で一丸となって我らの会社を支えて行くという力が働き難い点です。


生活者各々がこれからの望ましい社会をイメージして、あたかも各々が個人事業主であるがごとく創造的な労働を行って行かないと、コロナ恐慌後の経済を立て直していくことは難しいのではないかと感じます。単に会社の歯車としての仕事ではなく、自ら商品やサービスを提供して糧を得ようとする労働観こそこれからの時代に求められるのでしょう。


戦後荒廃した日本をここまで経済的に豊かな国にのし上がらせてきた源は、生活者個々人が豊かな生活を夢見て、自身の目線で汗水垂らして労働をしてきたからに他なりません。いまの日本の社会は行き過ぎた資本の論理の中で、産業主体の枠組みとなっていますが、これからの日本は置き去りにされた生活者主体の社会へと転換する時期を迎えています。


今日もありがとうございます!
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