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経験のうえに成り立つイノベーション!

皆さん、おはようございます!
最近では手軽にWeb会議ができます。在宅勤務を余儀なくされるなかで、オンライン会議を利用される方も劇的に増えているのではないでしょうか。オフラインのコミュニケーションと比べると多少の違和感もありますが、必要なのは相手との信頼感でしょう。



イノベーションといいますと、なにか新しい技術開発がなされて、それが用途開発され広く世に受け入れられ世の中の生活パターンが劇的に変容することを想像しがちです。蒸気機関の発明によって鉄道や工場での大量生産を実現したり、最近の事例でいえばスマートフォンという手のひらに収まる小型PCの発明により生活様式が大きく変わっています。


それらが、一部の頭の良い技術者の閃きにより突然もたらされるかと言えば、決してそのようなことはないと思います。それは白いキャンパスの上に独創的なアイディアで無から有、0から1を生むように頭に新しい考えが湧きでるというのは幻想であり、創作者の経験や先行事例に何らかの改良を加えるなど、過去の事象に何らかの影響を受けています。


人間の創造力とは、そうした過去の蓄積の上に少しばかりの自分ならではアイディアを付け加えることだと言えるでしょう。私の知人に、アマゾンでEC販売の事業を行っている若き経営者がいます。創業間もないときは、廃業した企業から安くスポーツ用磁気ネックレスを仕入れて来て、そこで小金を稼いだ資金を元手にジム用機器を販売していました。


これが外出自粛している方が多いせいか、フィットネスクラブが休業していることもあり、ネット通販で爆発的に売れてしまい嬉しい悲鳴をあげています。そこで甘んじないのが、この若き経営者の素晴らしいところですが、中国から輸入しているこの商品のデザインが少々厳つくて室内のインテリアとして不釣り合いであることが気になり始めました。


もっと室内インテリアとしても見てくれの良い商品を開発できないものかと、自ら消費者目線で白紙にデザインをはじめ、地元のパイプ工場(=こうば)を歩きまわり探しあてた工場で試作品づくりに傾注するではないですか。ものの数ヶ月の出来事ですが、間もなく量産品サンプルがお目見えする段階にまで至って、特許出願手続きまで行っています。


今回はパイプを素材として制作していますが、次は木製マシーンに挑戦しようと目を輝かせています。複雑化した経済社会の中では、何事もなかったようにスルーされてしまいそうな小さな経済行為ですが、あくまでもユーザー目線でデザイン性にも品質的にも劣る懸垂マシーンという商品に疑問を持ったところから新しいアイディアが創出されています。


そして、それを実現すべく行動に移している何でもないところに実はイノベーションの秘訣が隠されているのではないでしょうか。日頃、私たちは仕事といいますと会社の中で次から次へと降り掛る業務を機械的に処理していくことに埋没しがちです。しかし、その様な業務の中にも、実はやり方を変えればもっと効率的になる様なこともあると思います。


先人が積み重ねてきた事象を直視して、そこに五感で感じる疑問を少しばかり掘り下げて手直しする創造力と行動力が、実は社会を大きく変える原動力になる様に思えます。先の若き経営者は、懸垂マシーンと情報技術を融合することにより、スマートフォンを活用しながら科学的に健康を維持増進できるようにしたいという果てしない夢を持っています。


今日もありがとうございます!
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