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財務としてのクラウドファンディング!

皆さん、おはようございます!
コロナウイルス感染の影響でしょうか、朝のバスや電車が嘘の様にガラガラです。学校関係が休校であることと、企業に勤める方々が時差通勤や在宅勤務にシフトしているからだと思います。痛勤地獄から解放され、これはこれで何かを示唆していると思います。



事業上の資金調達といえば、スタートアップ企業などにおける資本調達を除けば、大方が銀行からの融資に頼らざるを得ません。しかし、業績の良い信用力の高い企業ならいざしらず、創業間もない企業や業績の芳しくない中小企業となりますと、銀行も返済懸念から融資リスクを取ろうとせず、なかなか資金の調達が難しいというのが現実かと思います。


もっと銀行もその様な企業に対してリスクを取って融資を行うべきなのですが、バンカーとして事業を評価する目利き力を標準化して銀行の営業担当者に定着させることは難しく、むしろ企業の外形的な指標に基づいて点数化する方向へと向かう一方です。これでは益々、創業間もない企業や業績の芳しくない企業へ資金が循環しなくなってしまいます。


一方、銀行をはじめとする資金の出し手がリスクを取る許容度というものは、その出し手が期待するリターン、元手となる資金量、投資する金額の多寡によっても千差万別です。
クラウドファンディングの場合、必要調達額を小口化して多くの人から資金を集める為、
銀行が一括して資金を融資するのとは異なり、リスクを分散する効果があると言えます。


それ以上に、資金の出し手がクラウドファンディングで資金を集める事業の目的に共感できるかが大切であり、銀行融資の目利き力の原点に通ずるものがあると思います。銀行の場合は、その上で当該事業におけるリスクを多面的な観点から評価を行いますが、クラウドファンディングの場合は、最初からリスクが分散しているから成立すると言えます。


銀行が新しい事業における商品を評価できないのであれば、クラウドファンディングの成約の可否を融資審査の評価に際して、参考にすれば良いと思います。事業者はクラウドファンディングにおいて商品のプロトタイプ(=試作品)をテスト販売する為に資金調達するケースが多く、首尾よく成約すればその商品に市場性があることが実証される訳です。


事業者はテスト販売に続いて、商品を上市する際に必要な資金を銀行から融資を受けるのであれば、銀行内での事業性評価においても説得力があるというものでしょう。また、クラウドファンディングは、マーケティング効果と同時に、販売促進効果をも期待できるため、正式な商品を販売するに際して、既に市場内で一定の反響が存在すると言えます。


これからの社会、創業企業、中小企業のみならず、生業を営む個人ももっと自らの感性と経験に基づいた商品を世の中に送り出す仕組みが不可欠だと思います。その様な中から、将来の社会に役立つ事業が生まれて来るように思えてなりません。まずはクラウドファンディングで試し、良ければ自らECで販売したり、企業と連携すれば良いでしょう。


クラウドファンディングには、マーケティングと資金調達といった2つの機能があります。まずは事業者の商品に賭ける思いを世に問うという意味で、事業者にとってもリスクを最小限に軽減できる効果が魅力的でしょう。事業化に至る全てのプロセスを事業者だけでこなすのは大変ですので、ともに伴走する事業のコーディネーターも必要でしょう。


今日もありがとうございます!
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