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働き方改革がもたらすもの!

皆さん、おはようございます!
最近、お客様から補助金申請の相談を受けることが増えています。政策に合致した事業活動に対して一定の国費補助を受けるものですが、募集期間が短く、採択要件が厳しい為、相当期間前より準備しておかなければ、なかなか太刀打ち出来るものではありません。



政府の重要政策の一つに「働き方改革」があります。日本の人口は2008年をピークに減少に転じています。人口が減れば、労働力が不足することになります。この労働力の不足を解消させるため、働き手を増やし、出生率を上昇させ、労働生産性を向上させる必要があります。これを実施させようとする政策が「働き方改革」であるといわれています。


働き方改革には、3つの柱が用意されています。一つが、長期労働時間の是正。二つが、正規・非正規の処遇差の解消。三つが、多様な働き方の実現。中でも、長期労働時間の是正については、人手不足が深刻化する建設、運輸などの業界で、長時間労働が禁じられると総労働時間が減ってしまい、企業の競争力を弱めてしまうことが懸念されています。


日本人の労働者にとって、企業が用意した職場で働くことと、平日の決められた時間に働くことは、馴染みある働き方です。しかし、勤務場所と労働時間を限定することは、柔軟ではない硬直した働き方であるため、子育てや介護をしている人が退職を余儀なくされるなど、労働意欲がありながら労働に参加できない人を増やすことも考えられます。


その様な中で、テレワークが注目されています。テレワークは、時間と空間の制約にとらわれることなく働くことができます。企業側も、テレワークを推進することで、生産性の向上や自己管理能力の向上、労働者の健康的な生活の確保などが期待できるとしています。また、テレワークは、多様な働き方にも通ずるということができるでしょう。


宅配便のヤマトホールディングスは、ドライバー不足を理由に運賃を引き上げ、荷物の取扱数を制限する総量規制に踏み切った結果、顧客離れで足元の業績が低迷しているようです。それを打開すべく、EC事業者向けの配送網を新たに整備し、ネットを介して単発で仕事を請け負うギグワーカーなど個人への配送委託に乗り出す考えを打ち出しています。


地域間の輸送はヤマトが担うが、消費者に荷物を届ける「ラストワンマイル」の配送に、ウ―バーイーツでお馴染みのギグワーカーにシェアサイクルで運んでもらう考え方です。
会社勤めをリタイアした地域のシニアや空き時間を利用しようとする労働者の小遣い稼ぎとして定着していくことでしょう。これも、効率的で多様な働き方の一つだと思います。


情報技術を駆使しながら、生産性を向上させると同時に労働意欲を高めながら精神的に豊かな暮らしを実現していくことは理に叶っていると思われます。それ以上に、労働者が自律的に多様な働き方を選択していくということは、自身の視野を広げ、企業という物理的な枠組みを越えた様々な人々との交流を増やすことにもつながるものと思います。


それは、新たなアイディアや考えを創出する契機にもなる、知識社会への転換を促すものになるでしょう。今般のコロナウイルスや今後控える東京五輪においても、テレワークを活用した在宅勤務を大胆に取り入れる企業も増えており、働き方改革も自然と私たちの間に定着していくものと思います。個人主体の社会への入口がそこまでやって来ています。


今日もありがとうございます!
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