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規模の経済、範囲の経済、経験効果!

皆さん、おはようございます!
今朝は、いやな夢で目覚めました。馬にまたがり颯爽と走りまわっているのですが、行く先が崖でそのまま馬とともに転落。。と、ここで目が覚めた訳です。朝から、全身に緊張感が走っています。普段の生活であまり調子に乗ることなく、慎重に対応しなければ。。



「規模の経済」と対比して説明されることの多い「範囲の経済」という言葉をご存知でしょうか。範囲の経済とは、企業が事業を多角化した場合に、一製品や一事業あたりのコストを削減できるという概念であり、複数の製品を複数の企業で生産するよりも、複数の製品を一つの企業で生産した方がコストの削減ができるような場合に使用されています。


一方、規模の経済や範囲の経済に関連して説明される経済用語として「経験効果」というものもあります。経験効果とは、一般に個人や組織が特定の課題について経験を蓄積するにつれて、より効率的にその課題をこなせるようになることを指します。累積生産量の増加に伴って、製品数量ごとの総コストが一定の割合で低下していくことを示しています。


いま社会イノベーションが切実な問題として希求されており、それらを担うであろうスタートアップ企業がユニコーンとして呼ばれたりしています。また、大手企業であっても、自らイノベーションを起すべく新規事業を立ち上げたり、スタートアップ企業との連携を深めていますが、なかなか思い通りに事業が創出できないでいるのが現実でしょう。


今までの企業は長らく経験効果を背景とした規模の経済を追求するがあまり、そこで働く人々の思考を硬直的にしてしまい、新たなアイディアや考えを受け入れ難くなっているところに問題があると思います。逆に、スタートアップ企業は斬新なアイディアや考えを持ち得ているにも拘わらず、経済の法則を構築するまでに至らない例を多く見受けます。


これからの時代、消費者側からみると必ずしも機能性を重視する量産品のみならず、自らの嗜好や拘りを重視する工芸品的な自分ならではの逸品を手に取りたいと思うようになると思います。それでは、職人が溢れる社会に逆戻りするのかというと、そういう部分もあるかもしれませんが、多くは企業が新しいニーズに応えて行く必要があるでしょう。


職人の世界であっても、自らが創りだす商品の納得できるクオリティーと経験効果、規模の経済、範囲の経済といった経済合理性とのバランスの中で世に商品を送り出しているものと思います。その様な職人的な生産活動が派生し、技術革新と融合することにより、ある職人は企業化へと向かい、ある職人はそれまでのものづくりに拘って来たと思います。


いまの社会のように、仕事の分業化が広く行きわたってしまいますと、個人に宿っていたものづくりのノウハウが分散してしまい、人間の感覚として統合的にそれを俯瞰することが出来なくなってしまいます。機能分化してしまったノウハウをいま一度、統合して大局的に捉えなおす必要であり、そのように苦心することが経営者に求められるでしょう。


そして、企業は多品種少量生産を求められることになり、経済の原理原則からすれば、それら商品に共通するコストを余すところなく逓減させようとする意識が働くことになりますので、その意味では派生的に「範囲の経済」がこれからの時代の主流となるのではないかと思います。それを実現していくためには、革新技術に負うところも多いでしょう。


今日もありがとうございます!
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