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スーツを脱ぎ棄てるサラリーマンたち!

皆さん、おはようございます!
もう30年以上も前にお世話になった信用金庫の同期とここ数年頻繁にお会いさせて頂いております。もう本部で要職の立場にあるので多忙を極めているようです。一般的に金融機関は途中退職した人間には排他的になるものですが、有難く思います。



政府が働き方改革の旗を振っているからではありませんが、企業の働き方に対する取り組みが大きく変わりつつあることを感じます。定時退社、定年退職年齢の引き上げ、テレワーク、極めつけは服装の自由化でしょう。カジュアルフライデーという言葉が流行った時期もありますが、いまでは年間を通じて自由な服装を認める企業も現れています。


新卒一括採用の見直しに端を発した日本型雇用慣行の見直しを含め、私たちの仕事に対する価値観が大きく変わりはじめていると言えるでしょう。日本の企業といえば、家族集団主義的な企業経営により、効率良く課題をカイゼンしながら最高の品質の商品を提供することに、世界の企業を寄せ付けない秀でた組織力を特色としてきました。


それが、あらゆる産業で市場成熟化の憂き目にあい、以前の様に仕事をやれば遣るほど企業が成長し、その見返りとして処遇により還元する時代は過去のものとなっています。長らく内向きな歯車のように仕事をしてきた働き手たちは、決められたことを決められた通りに行う仕事ではなく、新たな仕事のあり方に変える必要性に気付きはじめています。


これからの仕事のあり方は、会社組織という枠組みに捉われない、働き手個々人の自律的な行動力や独創的なアイディア、考え方、気付きが何よりも大切になって行きます。
企業組織として全体最適を優先する今までのビジネスのあり方を自ら否定し、働き手個々人各々が内燃機関をつけて自身の思うがままに仕事をして行く必要があります。


これからの企業とは価値観や企業理念を共有する人々が集まるフレキシブルでオープンなプラットフォームへと変質していくと思います。共通の目標の下に集まる働き手たちが自由に仕事を創って行く、そんな部分最適でありながら企業全体としてそれら部分の集合体として最大限の威力を発揮していく。


いまの働き手は個人以前に企業人としての姿を優先しなければなりませんでしたが、その様な開かれた組織では、企業人である以前にいかに個性豊かな個人である必要があります。その為には、精神的に豊かな暮らしを送る良き生活者であることが大切です。生活者の視点をもってビジネスにあたれば新たな社会の需要も見い出すことが出来るでしょう。


考えてもみれば、いままで築き上げてきた企業組織の風土や文化といったものは、モノづくり企業日本に適した戦後数十年間の一過性の枠組みです。情報化社会においては、モノであってもコトとして新たなサービスを提供していく必要があります。その様に社会全体が変容していく中で、企業も今までの企業組織の枠組みを変えていく必要に迫られます。


その様な変化に誰しもが気付いていましたが、ようやくここに来て企業も働き方改革を通して自らもスーツを脱ぎ棄てはじめていると言えるでしょう。もう暫くしますと、少子高齢化、人口減少、労働力人口の減少と相まって、企業と働き手の雇用関係も大きく変容しもっと柔軟になっていくことでしょう。何よりも大切なのは自律した個だと思います。


今日もありがとうございます!
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