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自律するということ!

皆さん、おはようございます!
最近、まもなく還暦を迎える実兄と3ヶ月に1度くらいの割合で赤提灯で会うようになっています。若い時にはお互いの生活を優先するためこの様なこともなかったのですが、会う度に新たな一面を発見します。兄弟とは近くて以外に遠い存在なのかと思わされます。



いまの社会の大きな潮流として、行き過ぎた集団主義的な企業主体の社会から、もっと生活者が主体の自律的な社会への変化が見て取れます。欧米諸国では、当初より個人主義が根付いていますが、日本は集団主義の良さを残しながらも、寄らば大樹の陰的な存在から、個人がもっと自身の思いのまま他者と協調しながら行動していく姿です。


いままでの社会を形作っていたものは、やはり戦後復興を契機とする護送船団方式の企業中心社会、特にモノづくり企業における生活者の滅私奉公的な価値観が美徳とされてきた思えます。つくれば売れる時代でしたから、企業は規模の経済を追求し効率性を求め仕事を標準化することにより、働き手をある種の枠組みにはめてきたということが出来ます。


ところが企業は未来永劫成長するものだという幻想が音を立てて崩れ行く中で、いままでの企業を中心とした社会のあり方では、経済そのものが立ち行かなくなってしまうのではないかという将来に対する不安感を持たざるを得ません。人口減少、少子高齢化という動態構造の変化も、考慮に入れなければならない大きな課題であると言えます。


いままでの日本は、国が考えた社会の仕組みに乗り掛っていれば、それなりに何を不自由することのない豊かな生活を営むことができましたが、これからの時代は生活者個々人が自分の生活を自身で守らなければならない時代へと変容していく様に思われます。年金問題一つとってみれば明らかです。経済の右肩上がりを前提とした社会は成り立ちません。


ここで政策が将来に対するビジョンを描き切れていないことを批判するつもりはありません。そもそも、日本という国のあるべき姿を私たち国民の一人ひとりが真剣に考えていく必要があるのではないでしょうか。いまは情報化社会ですので、日本という国を良き方向へと導く強力なリーダーの下に生活者が集い力を結集していく時代ではありません。


生活者各々が自分以外の他の人と協調しながら自律的に行動していく総体として、次なる社会の枠組みを見い出していくことが可能となるものと思います。それは、生活の大部分を占める働き方を見直していくところから始めるべきでしょう。ちょうど企業も日本型雇用慣行を維持することが難しい局面に差し掛かっています。


これからの多くの企業が私たちの生活を保障できなくなるのであれば、自分たちの生活を自ら守る必要があります。それは働き手個々人が自らが働く会社の中に留まらず、広く社会との関わり中でいかに稼ぐ力を取り戻すかということではないでしょうか。その結果として、個人と企業の関係が緩やかになるということをも意味すると思います。


仕事とは、単に会社に帰属することではなく、自ら仕事を創って行くことだと思います。戦後の焼け野原時代には、誰しもが稼ぐことにエネルギーを注いでいたことでしょう。その様な中から、新たな事業が生まれて来たものと思います。その為に生活者は、メタ認知という自己を客観視し、自らの行動を柔軟に変えていく力を身に付ける必要があります。


今日もありがとうございます!
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