誰にも聞けない経営財務戦略!

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これからの財務のあり方!

皆さん、おはようございます!
米国で、日本の経団連に相当する経済団体が企業の利害関係者のうち株主の短期的な利益を最優先する経営スタンスを改め、従業員をはじめとする多くの利害関係者に資する長期的な視点で経営に取り組む方針に転換する考えを打ち出しています。



財務と言いましても、企業によってその業務内容はまちまちだと思います。会社が大きくなればなるほど部門も細分化され、経理部、財務部、経営企画室(=財務企画)、IR室などに区分されます。そこでの財務とは、会社の資金繰り状況を把握し、必要に応じて資金調達をするために、金融機関とのリレーションを図ることが役割かもしれません。


何れの部署も企業のお金まわりを扱っているという意味では同じなのですが、各々異なる実務を司っているため、専門分化させた方が効率的なのかもしれません。それらの全ての部署を統括する責任者がCFO(=最高財務責任者)ということになりますが、日本でこのCFOが根付きはじめたのが、ここ10年くらいではないでしょうか。


今日におけるCFOの大きな役割は、単に各々の部署を統括(=マネジメント)するだけではなく、財務数値を通して経営を語るボードメンバーとして、CEO(=最高経営責任者)やCOO(=最高執行責任者)とともに経営をジャッジする立場であるという意味において、専門知識のみならず広い視野を持つ必要があります。


最近の大手企業、特に株式公開企業を見ていますと、株主価値(=株価)の最大化という一点のみを凝視する会社が非常に多いことに驚かされます。それまで日本の企業は株主を軽視してきたことにも問題がありますが、多くの会社が財務テクニックを駆使して株価を高めようとする行動が目に余ります。


確かにバブル経済崩壊直後の痛んだ財務内容を立て直すためには、一定の財務テクニックも必要ですが、それから20年余りが経過し、未だその様なテクニックに頼っている様では、失われた20年と言われても仕方がないかもしれません。時代の変革期にあって、いままでの財務に捉われない、もっと創造的な取り組みをしなければいけないと思います。


いままでのモノづくりを前提とした産業構造でしたら、あたかも企業を時計の歯車が重層的に組み合わさったマシンと見做して、財務数値を睨みながら事業分析を行い、悪いところがあれば改善していくことが定番であったと思います。予算に基づいた実績管理も形骸化し、官僚組織のような予算の分捕り合戦の様相を呈しています。


これからの企業は、既存の事業からいかに多くの収益を享受するかだけではなく、事業自体を創出することが求められています。その為には、お客様とともに新たな事業を創っていく様な外に対して開かれた、またフラットな組織である必要があります。その時に企業にとって一番大切な経営資源は人財であることは言うまでもありません。


いまの財務諸表に人財が表現されていないことに疑問をCFOが何人いるでしょう。
企業にとって希少な経営資源である人財の価値を高めていくかという視点をこれからの財務は持ち合わせる必要があるでしょう。財務とは、物事を判断するときの一つの切り口ですが、それ以上に必要なのが知的財産の価値を最大化していく視点でしょう。


今日もありがとうございます!
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