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コーポレートファイナンス思考!

皆さん、おはようございます!
大手企業に比べ中小企業の方が社内の人間関係は混沌として見えます。未だ社内体制も整備されていないこともありますが、個性溢れる感情のぶつかり合いです。もう少し建設的に人間関係を築く必要がありますが、行き過ぎた組織の呪縛により抑圧されるのも考え物です。



私のコーポレートファイナンスの概念は、ファイナンスと会計の両方が含まれるものです。ファイナンスにはインベストメントとコーポレートファイナンスがあり、会計には財務会計と管理会計があります。それら全てを包含する広い概念としてコーポレートファイナンスという言葉を使っています。その目的は事業の付加価値を高めることにあると理解してます。


敢えて株価や経済的価値と言わず付加価値としているのは、株価や経済的価値は金銭に換算できる経済事象しか捉えられないからです。企業や事業の本質的な価値というものは、本来それらの将来的な予想利益やキャッシュフローをDCF法により現在価値に割り引いた収益還元価値では表現できないものであり、それを超えた主観の中に存在すると思うからです。


この企業や事業の価値算定方法の一つであるDCF法は、将来的な損益計算やキャッシュフロー計算を前提としていますが、そのこと自体が将来に実現するであろう売上高を予測している訳ですが、売上高の源泉となるお客様が商品を購入するという行為には、商品価格=売上高を超越する付加的な価値をその商品に見出しているからその商品を買い求める訳です。


ということは、この事実と事業や企業の価値と関係づけて整理すれば、売上高を源泉とする利益にこのお客様の付加的価値が含まれていないことになりますので、本来的な事業や企業の価値はもっと高いと考えても良いかもしれません。市場での株価は、必ずしも株価算定理論の枠内に収まり切れませんので、その様な付加的な価値をも含んでいるかもしれません。


なんで冒頭からこの様なお話を持ち出したかと言いますと、この事業や企業の付加価値論議にはファイナンス理論と会計理論の両方が含まれてます。市場株価はインベストメントの思考であり、株価算定は狭義のコーポレートファイナンスの思考、実現した売上高は財務会計思考、将来の売上高は管理会計の思考を援用して全体として付加価値の思考を廻してます。


それぞれの思考は学術的には異なる理論体系を持ってますが、それらの数値の意味を源泉として学際的につなぎ合わせて思考を廻していく必要があると感じています。同じ数値でもそれぞれの学問によって寄って立つベースとなる考え方が異なりますので、それらを充分に理解した上で縦横無尽に柔軟に援用できますと面白い解を見出すことができるものなのです。


で肝心なことは、広義のコーポレートファイナンスを頭の体操で留めることなく、そのスケール(=目盛り)を脳裏にビジュアルに映し出しながら、事業や企業そのものを観察して理解することが何よりも大切です。まるで操縦室のHUD(=ヘッド・アップ・ディスプレイ
)の様にコックピットの窓越しに映し出される計器類の目盛りが視界に現れるようにです。


望むことなら、そのHUD越しに見るものは現状の計数的なありのままの姿だけでなく、フォトショップやイラストレーターの様に自らの構想を描き出せた方が良いですし、そこで働く方の心理状態も映し出せたら良いでしょう。人間が持つ意志を源泉とした創造力を活かし
、どう希望の持てる事業を見越すかが大切であり、それを映し出すHUDであるべきです。


今日もありがとうございます!
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