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規模の経済再考!

皆さん、おはようございます!
コミュニケーションもコミュニティもラテン語のcomminusに由来しています。その意味は共通な、公正な、一般的なにあります。コミュニケーションは、人々が共通の興味や目的を持ち、協力して活動するという意味で場所であるコミュニティとも関連しています。



規模の経済とは、生産量が大きくなるほど単位当たりの生産費(平均費用)が逓減していく現象を指します。主に設備投資や研究開発に莫大な固定費用がかかる産業において、生産規模の拡大に伴ってコストが下がり、収益率が向上させることが出来ます。具体的には工場や企業の規模が拡大することで、固定費用の分散、分業の利益、範囲の経済を享受できます。


一方で、規模が拡大することでコストが増加し効率が悪化する場合もあります。この状況を表す言葉として、規模の不経済という用語があります。規模の不経済は、規模の拡大によって生じるデメリットを指します。例えば、大企業が過度に成長することで管理の複雑化、コミュニケーションの困難、モチベーションの低下といった問題が発生することがあります。


管理の複雑化では、大規模な組織は管理が複雑になり、意思決定が遅れることがあります。
コミュニケーションの困難では、事業目的を達成するために多くの従業員や部門が関与することから、情報共有や意思疎通が難しくなることがあります。モチベーションの低下では、大企業で個々の従業員の貢献が目立たなくなりモチベーションが低下することがあります。


また、一番大事なことかもしれませんが、規模の経済を追及するためには大量の生産物を消費してくれる大きな市場の存在を前提としていることです。戦後モノが不足している時代ならともかく、既に飽食の時代と言われるくらいに世の中にはモノが満ち溢れています。価値観の多様化も相まって、規模の経済を満たす新しい市場を見出すことは難しくなってます。


その様に考えると、企業が悪戯にビジネスモデルである規模の拡大を目指すことは慎重にすべきであり、規模の経済と規模の不経済のバランスを取る必要があるでしょう。いまの大企業を前提とする経済は正しくこのジレンマに陥っているので、資本市場から株価を高め続けることを要求される中で、新しいフロンティアを求めた海外進出やM&Aに終始してます。


そして、最大の課題と考えられるのは、それら大企業が果たして市場のニーズに応えているのかということです。もっとミクロ的に見て行けば、お客様の欲求に応える商品を提供できているのかという問題があります。家電製品などを見ていても、必要以上の使いもしない機能を付加することにメーカーは躍起になっていますが、お客様はそこまで求めていません。


そこに現在の資本主義経済の問題があると思います。大企業が市場のコンサバで最大公約数的な需要に応えている内は良かったのですが、それが出来ない規模の不経済に陥っていると見るべきでしょう。しかも、そこから脱する解を見い出せない質の悪さがあります。私なら
、ホールディングカンパニー制の下、事業を出来る限り細分化することを考えるでしょう。


そもそも大きな設備投資の必要がないなら、果たして株式を上場させておく必要があるのかということに行き着きます。だから昨今、大企業によるMBOが増えているのかもしれません。ビジネスの基本は、お客様の欲求にどこまで迫れるかだと思います。それを行っていくためには、業種業態によって最適なビジネス規模があり、それを知ることが大切でしょう。


今日もありがとうございます!
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