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協業時代の幕開け!

皆さん、おはようございます!
世の中、一気に時間が加速し始め新しい時代の幕開けという感じがします。これを200年余り前となぞらえて捉えると、産業革命の黎明期を過ぎて規模の経済をこぞって追求しだした時と被ります。情報革命の黎明期は過ぎ去りカスタマイズ経済が価値観の常識でしょう。



商品を提供する側である企業が事業を営むときの常識は、これまでなら自社の利益を追求するべくサプライチェーン全てを社内に抱え込みサプライチェーンを構築して比較優位に立とうする戦略が常識であったと思いますが、これからはそんなビジネスモデルを妄想していたら早まる時代の流れから取り残されるばかりか、規模の不経済を抱え込んでしうでしょう。


人的資本経営(=ヒューマンキャピタル経営)が常識となり、移ろいやすい人財を会社に繋ぎ留めるには、会社が向かうべき方向と人財の希望や遣り甲斐が同じ方向を向いている事こそ、唯一の不可欠なエネルギーとなります。これまでの様にものを言わず、従順に働いてくれた機械や設備が利益の源泉となる時代ではありません。感情を持つ人間が対象なのです。


もちろん情報武装した機械や設備がどんどん更新されていくと思います。でも、それすらそれらを考えるのは人間が持つアイディアであり、それを実現していく力です。それを実現していく為には、人間に蓄えられた経験知(=暗黙知)を形式知として誰でも理解できるように概念化していくプロセスが大切になります。創造力を発揮することほど楽しいものです。


その為には、自分の暗黙の知識を他人の暗黙の知識と重ね合わせていくプロセスが不可欠となりますが、ただロジカルに理詰めで形式知として概念化しようにも出来るものではありません。感情を持つ人間として新しいアイディアを創出するためには健康であることは勿論ですが、気持ちが高揚し少しばかりハイテンションになっていることも大事なことなのです。


それはただ独り佇んでいても起こり得るべくもなく、やはり他人と場面を共有しながら感覚的に共感できるコミュニケーションを取ることが不可欠になります。その様なシチュエーションの中から、新しいアイディアが形式知として創出されてくるのです。その時に、自己の利益ばかりを考えているのではなく、他人の利益をも思いやりを持って受け止めるのです。


これまでなら分業しながら狭い領域で専門特化することが経済合理性を追求するのに都合が良かったのですが、これからは専門性を持ち得るだけでなく他人と協業しながら新しいアイディアを創出することが経済合理性に叶うものと考えられるようになるでしょう。旧態依然とした企業組織のあり方をもっとフレキシブルな形態にデザインしていくことが必要です。


よく中小経営者から、もっと他社と協業したいという声を多く聞くようになっています。しかし、各々の企業が自己の利益を追求する組織形態であるため、なかなか利害関係が対立してしまい上手くいかないのが現実です。それを凌駕して行く為にはどうすべきかですが、足下ばかり見ていては損得勘定にばかり目が行ってしまい、折角のご縁も上手くいきません。


それには眩しいくらいの希望という名の利他的なビジョンを描くことです。将来の輝かしい目標に対してネガティブな感情を持つ人はいません。皆で同じ夢を見てビジョンを描き出すことにより結束力が固まるからです。その上で、協業関係にある企業同士が各々の強みを活かした役割を明確にすれば良いのです。その様な利害関係調整力が必要な時代になります。


今日もありがとうございます!
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