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プロシューマー社会!

皆さん、おはようございます!
今日は4件の予定が入っていますが、どちらかというと知り合い関係の方々ばかりなので、あまり気構えることなく淡々とこなせば良いのでホッとします。これが先週までの様な事業承継などに関わる協議となりますと、こちらも真剣になりますので気疲れしてしまいます。



プロシューマーとは「プロデューサー(=生産者)」と「コンシューマー(=消費者)」からなる造語です。未来学者アルビン・トフラーが1980年に著書「第三の波」の中で、生産と消費を一体化した新しいタイプの生活者を「プロシューマー」と名付けたことに始まります。このプロシューマーに目から鱗が落ちる思いで、関心を持ったのが2010年です。


当時の私はどこまでも留まることのない資本効率性を追求するサラリーマン生活に疑問を持ち、中小・スタートアップメーカーとの関りを持ち始めた頃です。その時に出会ったのがメーカーズと呼ばれる方々であり、私と同じように大手企業での生産性を追求するものづくりに限界を感じ、自分個人で一人メーカーを始める方が増えている姿が新鮮だったものです。


情報技術革新がそれを可能としているのであり、3Dプリンタ出現や消費者自身が自分の作品をインターネット上で販売することが出来るようになったからです。このプロシューマーなる存在は、現代において出現した珍しい存在ではなく、歴史を振り返れば江戸時代の町人社会において、家内手工芸的にものづくりに勤しみ販売していた姿に共通点を見出せます。


その系譜を辿ってみれば、現代における中小町工場においてもより生産者という人間に依拠してものづくりに勤しんでいる姿が被って見えます。あの世界のSONYやHONDAだって創業当初はその様な町工場であったものと思います。現在はその当時から見れば見る影もなく煌びやかな先進企業となっていますが、創業者は当時の方が楽しかったことでしょう。


確かにビジネスは規模の経済を追求することにより繁栄するものかもしれませんが、人間の精神的な幸福感との関係においては、必ずしも生産効率を追求するテクノクラート化することだけが人生の目的ではなく、生きる歓びを得られるかが大切なことなんだと思います。その意味では、現代を生きる人間は精神的な拠り所を見失っているのではないかと思います。


人間が自分の手にする範疇でものづくりに勤しむことに歓びを覚えるのは、持って生まれたDNAなんだと思います。古代縄文時代より脈々と受け継がれた人間の生業なんですね。だから、この時代においてプロシューマーが出現することは何ら不思議なことではありません
。誰しもが大なり小なり自分の出来ることで生計を立て暮らしたいと思っているでしょう。


それが産業革命という技術革新により資本主義や組織化という文明が形づくられたのが、この200年余りのことにしか過ぎません。それは一時の社会の枠組みに過ぎないでしょう。それが消えてなくなるとまでは言いませんが、情報化社会の下で確実にプロシューマーが増えていくものと思います。それで生計を立てる人もいれば副業で関わる人もいるでしょう。


そんなプロシューマーを応援し、生き甲斐の持てる社会にしていく必要があります。私のプロシューマー概念には、当然に中小町工場で働く方々も含まれます。それら自分の生活と表裏一体となった生産活動を暖かく見守っていきたいと思います。情報ネットワーク社会ですから、そららプロシューマーたちが互いに連携し合い同じ夢を見た時に社会は変わります。


今日もありがとうございます!
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