誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

私のコーポレートファイナンス思考法!

皆さん、おはようございます!
知人のご紹介でコーポレートファイナンスのお仕事をする方と初めてお会いする機会がありました。日頃、中小経営者とお会いする機会が多い中で、同業の方とのお話がとても新鮮に映りました。コンサバな話ししかできませんでしたが、ブログを見て頂き嬉しく思います。



同じファイナンス(=金融)の世界から始まった職業人生も、40年近いキャリアの中でコーポレートファイナンス(=企業財務)が私にとって一番居心地の良いところとして行き着いています。ファイナンスの世界はお金の出し手と受け手が出会うマーケットを科学的に極めて行きますが、私にとってその投資対象である事業を成長させることが楽しいからです。


事業(=ビジネス)をコーポレートファイナンスを視座として持ちながら語ることが醍醐味だからです。40代前半までは株式を公開する大手企業で仕事をしていましたが、その後は一転して中小企業の世界に飛び込んでいます。中小企業の世界では、まだまだコポーレートファイナンスの考え方が遅れており、これからもっと広めていく必要があると思ってます。


コーポレートファイナンスとはメジャー(=尺度)としての役割りを極めるものであり、それ自体専門性が高い為、そのノウハウを提供する仕事とすることも可能ですが、私はそのメジャーを活用してビジネスを語って行きたいと考えてきました。言い方を置き換えるなら企業の経済価値を最大化する為にどの様なビジネス展開をすべきかを併せて考えることです。


コーポレートファイナンスの中でもM&Aやアライアンス(=資本業務提携や資本を伴わない業務提携など)、そして事業再構築がその集大成なのでしょう。事業構造を本質的に改編していきながら企業の経済価値を追求していくからです。ここでいう企業の経済価値とは、盲目的に資本の効率を高めることではなく取り巻く利害関係者の幸福を追求した結果です。


良く目にするのはコーポレートファイナンスの観点のみから財務的な見地でリストラを図ることが往々にして幅を利かせているのですが、それは樹を見て森を見ていないのと同じことであり、対処療法ではなく根治療法でないと事業を生き生きとさせることが出来ません。M&Aの中にも、水平統合といわれる市場優位性を獲得する方法もありますが安直過ぎます。


確かに企業が取り得るべき戦略として成熟した事業について市場でのポジションを高めて行くことも必要なのですが、社会を発展させていく利益を考えますと限られた資源を新しい事業を創出する方向に集中させるべきだと感じてしまうからです。その意味で水平統合型のM&Aよりも、新しい事業を創出する為に必要な機能を獲得する垂直統合の方が馴染みます。


垂直統合により事業創出していくためには、必ずしもM&Aによらなくともアライアンスであっても良いでしょう。時代の流れるスピードの速さを考慮に入れますと、むしろアライアンスの方が経済合理性に適っている様に思いますが、それが遅々として進まないのはファイナンシャルアドバイザーの方々が買収価格を基準に報酬を得る体形となっているからです。


もっと、その企業ならではの革新的なビジネスモデルを構想し、それを垂直統合型M&Aやアライアンス手法を活用して具体化(=私はそれを総称して事業再構築という言い方をしています)する高い付加価値に対して評価を得るべきでしょう。それが物質社会から知識社会に変容する時代的な背景にも合致すると思います。アイディアがものを言う時代でしょう。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する