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群馬銀行のまちづくり新会社!

皆さん、おはようございます!
今年最大の山場である2月もゆっくり時間を経過しながら峠を越したように感じてます。大きく鉈を振るって方向付けを行ったので、あとはそれら大テーマに従って一歩ずつ駒を進めながら具体的に成就させていくことです。自分で企画し開発していくのが一番楽しいです。



群馬銀行は、同行の投資専門子会社と伊香保温泉の旅館など3社がまちづくり会社を共同設立したと発表しています。新会社は休業中の旅館を改修して、飲食店や物販店などを開業させるさせる計画です。地元企業と連携し、温泉街の活性化を目指しています。設立した新会社の商号は「石楽(=せきらく)」といい、群馬県の前橋市に本拠地を置いてるそうです。


石楽は、群馬銀行の100%子会社であるぐんま地域共創パートナーズが運用するファンドから出資が行われており、他にも温泉旅館を運営する千明仁泉亭、うんどん店を経営する大澤屋、ならびに地域のイベント企画などを手掛ける伊香保おかめ堂本舗が出資しているそうですが、資本金や出資比率はともに非公開です。いわば地域会社という位置づけでしょう。


新会社は同温泉石段街の中腹で休業している築100年超の市川旅館(=地上4階、地下1階)を取得し改修後、1~2回に大澤屋が運営する飲食店、2階の一角に千明仁泉亭が営むセレクトショップを入居させ、半年後を目途に開業を果たすそうです。他の階の活用方法は検討中ですが、今後、テナントを募集する計画を持ち、収益物件として活用するそうです。


この市川旅館の立地状況は分かりませんが、きっと伊香保温泉街の目抜き通りに位置する好立地物件なのでしょう。閉館したままでは温泉街の地域活力が低下してしまうので、市川旅館のメインバンクである群馬銀行が働きかけて実現したスキームではないかと思います。当初は温泉旅館として事業承継してくれる相手を探していたと思いますが難しいのでしょう。


そこで採算ベースに乗せることが難しい温泉旅館として再生させることをあきらめ、せめても飲食店や特産品を扱うセレクトショップをはじめとするテナントを誘致し、まちの灯りを灯し続けることを選択したものと思います。きっと3~4階のスペースにテナントを誘致出来て初めて利益が出る売買価格で新会社が市川旅館から不動産を取得したものと思います。


少々付け焼刃的な感じが否めないまちづくりですが、ビジネス構築をコーディネートしたのは、ぐんま地域共創パートナーズなのでしょう。同社は群馬銀行の100%子会社で、地産地消型再生可能エネルギーへの投資を行うなど、地域創生に特化した案件に投資を行うファンドの運営会社です。事業領域は多岐に渡りコンサルティング事業なども手掛けています。


あくまで機関投資家ですから金融の匂いが強すぎるのも止むを得ませんが、ヒト・モノ・カネ・チエによって地域に活力をもたらす投資を行っていくことをポリシーとしてます。機関投資家としては異色なぎりぎりの地域貢献ビジネスなのでしょう。機関投資家というタガを外して同社自身が商社機能を持った方がもっと自由な活動が出来るのではないでしょうか。


これからの社会は、ヒト・モノ・カネ・チエが中央集権型ではなく地域分散型に向かっていくことでしょう。ただし、まだまだこれ迄の方法論で地域分散を行おうとしている所に限界があると思います。本来の主旨から外れてしまっているかに見えるクラウドファンディングなども、新しい金融のカタチとしてもっと変化を遂げる必要があると受け止めていいます。


今日もありがとうござます!
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