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ビル壁面発電!

皆さん、おはようございます!
会社勤めをする諸氏からは茶番のように写るスタートアップの壮大な事業構想があります。長年、会社勤めをしてますと目先の現実の売上を上げ続けて行かねばなりませので超リアルに物事を捉える必要があるでしょう。でも事業を立ち上げる為には遊び心も必要なのです。



カネカはビル壁面などで使える、建材一体型の太陽光発電パネルの年間生産量を2030年までに現在の約3倍にまで増やす計画です。土地の利用が埋め尽くされた都心部では、パネル設置場所が限られており、窓ガラスやビル壁面などの立体的な建築物を空間利用することに潜在需要があると考えられています。建物の屋根を使用することは勿論のことでしょう。


建材一体型太陽光発電パネルの普及により、現在の国内の太陽光発電能力に匹敵する試算もあるようです。都心のビル群が都市発電所として、電源の一翼を担う可能性があるでしょう
。結局、再生可能エネルギー発電は、地域特性に応じて最も適した方法により発電すれば良いという事でしょう。現実には、未だ今般のカネカの様に市場を醸成する段階なのですが。


ただ将来を見越すと、沿岸部においては風力発電ということになるでしょうし、内陸部の比較的土地の活用が進んでいない地域では、人気のない広大な用地があれば太陽光発電ということになるのでしょうが、居住地域に近いのならバイオマス発電やマイクロ水力発電が有効でしょう。道路なんかもアスファルトに発電素子を混ぜれば発電ができそうなものですが。


間違いなく言えることは、これまでの火力発電やダムでの水力発電や、兎角問題の多い原子力発電などの様に全国に張り巡らせた送電網を利用すべく大容量の発電を行うのとは違い、再生可能エネルギーは小回りが利く分、コンパクトな発電施設だということが出来るでしょう。だからこそ立地特性に応じて発電方法を取捨選択できる利便性があるものと思います。


その様な意味では、これまでの電力ビジネスのモデルも見直す時期に来ているのではないでしょうか。それこそスケールメリットを追求してスケールの大きな発電を行うばかりでなく地域内で完結する分散型のコンパクトな発電施設(=マイクログリット)との併存が望まれるのではないでしょうか。スケールメリットは確かに多くの富を供与してきたと言えます。


しかし、その裏側にはスケールデメリットがあることも認識する必要がありそうです。これだけ人々の価値観が大きく変容する時代ですから、私たちのニーズがこれからも標準化された商品にばかり向かう筈もなく、個性的になればなるほどスケールメリットは諸刃のリスクになり得るとも言えるでしょう。また一極集中させることは危機管理の点からも課題です。


資源をも大量に使用し、アウトプットされた商品が必ずしもロスなく売り切れるとも考え難いです。全体最適を目指すか部分最適を目指すかは、結局のところバランスなんだと思います。市場が伸びている時は規模の経済を追求して、創業期や成熟期以降は地産地消型の部分最適を目指した方が、ロスを減らした木目細やかなサービスを提供できるものと思います。


人間にも盲目的にスケールメリット追求を信奉する者と地産地消の様に部分最適を追求するタイプもいると思います。しかし、人間の幸せを考慮しますと無機質に規模を求めるばかりでなく、もう少ししなやかに人間の心身に優しさを持つことも必要でしょう。それが結局、自然環境を維持することでもあり、自分たちの身に降りかかってくる問題であるからです。


今日もありがとうござます!
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