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アライアンス!

皆さん、おはようございます!
今年はあくせくせず、ゆとりを持ってマイペースで仕事に取り組もうと心に誓っています。にも拘わらず、昨年からの仕事の山に、思わず青色吐息が出てしまいそうです。でも好きな仕事に囲まれ自己裁量で取り組めますので、幸せに思わなければ罰が当たってしまいます。



アライアンスを和訳すれば「業務提携」ということになります。企業動向を見ていますとまだまだ市民権を得たばかりのM&Aが幅を利かせていますが、これからの時代を見越しますと何れM&A(=企業の合併と買収)からアライアンスにその主戦場が移っていくものと感じています。M&Aにより得られる経済効果をもっと身軽に享受できる方が良いでしょう。


現在行われているM&Aは業界再編型の取り引きが多いと思います。同一市場内に幾つかの同業企業が存在していますが、リーディングカンパニーにとってスケールメリットを追求することが継続的な成長に欠かせないとの判断から、劣後する同業他社を買収することによって市場を手にすることが出来ますし、更なるスケールメリットを追求することが出来ます。


ただし、それは市場が右肩上がりに成長し続けることを前提としたものです。技術革新により前提とする市場自体が大きく変化(=場合によっては消失することも起こりえるでしょう
)することだってあります。そうするとスケールメリット(=規模の経済)どころか規模の不経済だって起こりえる時代であることも留意が必要だということを忘れてはなりません。


むしろ新しいビジネスやプロダクトを創出することが望まれる時代ですから、自社に欠けている事業資源を獲得することを目的とした垂直統合型のM&Aの方が、よほど時代にマッチしていると思います。出来ることなら他社が持つ事業資源を資金を出して取得するまでもないものと考えます。他社だって同じ悩みを持つ訳ですから協業すればことが足るでしょう。


それは大手企業ばかりでなく、資本力に欠けてる中小企業だって同じことが言えます。資本力がないから中小企業はなおさらアライアンスに傾注する必要があるのです。中小企業だって、いつまでも大手企業の下請として存在している時代ではなくなっています。自らビジネスモデルを再構築すべくビジョン実現に不足する事業資源を外部に求める必要があります。


アライアンス手法を活用して、共同で新しいビジネスやプロダクトを創出する為には、それをオーガナイズ(=組織化すること、構築すること)する役割を担う人物が必要になります
。アライアンスに参加する企業が持つ事業資源を見極め、それを最大限に活かしながら描き出されたビジネスモデルのピースを当て嵌めるように事業を構築することが必要でしょう。


全く新しい事業を立ち上げようとするスタートアップ企業に比べれば、既に存在する事業資源を活用できますし、アライアンスに参加する企業のバックアップを受けることも出来るでしょう。必要なことは、その様な目利き力と手腕のあるビジネスオーガナイザーをどの様に見出すかです。可能ならば事業とM&Aの両方に目配せの出来ることが望ましいでしょう。


地域密着した中小企業がアライアンスを行うということは、地域の中に産業クラスターを創ることをも意味しています。ビジネスオーガナイザーは、地域経済おける漏れバケツ理論にも目を向けて、持続可能な循環経済にすべくストラクチャーを構想する必要があると思います。域外流出していたプロダクトを域内で新たなビジネスとして行えれば良いのですから。


今日もありがとうござます!
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