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AI財務分析!

皆さん、おはようございます!
先日、熊谷ラグビー場へパナソニックとトヨタのトップリーグの試合観戦に行ってきました
。正直、どちらのチームを応援することもなく、ワールドカップ出場選手のプレーの様子を実際に一目観てみたいとの思いからです。臨場感あふれる試合運びに思わず感激しました。



上場企業が財務指標をChat GPTなど人工知能を活用して分析、決算短信や投資家向け資料作成に活用する動きが相次いでます。人材の限られる中堅企業が、自社の成長戦略やPBR(=株価純資産倍率)引上策の構築にも活用しているそうです。AI技術も財務の領域にまで入って来てるのはあり得る話として、果たして限界もあるのではないでしょうか。


企業の財務指標から導き出した成長戦略やリスクなどをAIが報告書に仕立てることも可能となり、協和キリンをはじめとする大手上場企業が財務データの解釈の仕方や、数字に基づく意思決定に活用できて重宝しているとの話を聞き、確かに作業時間を効率化させるには打って付けと思いきや、経営判断にまで活用していることについては些かの疑問を覚えます。


ChatGPTを使用し、重視する財務指標と業種などを入力すると、企業固有のノウハウやリスクについて考慮できる報告書も来月を目途に作れるようになるといいます。ドラッガー氏などの思考を学ばせた生成AIを連動させることで、ネット上から売上高や純利益を含めて企業の様々な情報を素早く見つけ出し、優位性や課題などをまとめることも可能です。


実績分析だけでなく、1年先の企業業績予測などにもAIの活用が広がるものと考えられています。それらサービスを提供するスタートアップ企業が多く出現している現実もあります。ただ留意すべきは、ネット環境に存在する情報の信憑性であり、誤ったロジックによって生成AIが論理展開しますと、全くお門違いの資料を判断することにも成り兼ねません。


確かに株式を公開する中堅企業などでは、間接部門の担当者が1人で多くの業務を担い悪戦苦闘をしていることが多いと思います。大手企業であっても全ての子会社などの財務状況を把握するのは難しくなっている現実があります。東証がPBR1倍を下回る企業に改善を求める中で、AIを活用して効率的に戦略立案やIR情報を充実させられるかもしれません。


また、証券アナリストのいない中堅企業の業績も予測できるようになることから、金融機関での活用を想定する向きもあるようです。企業の財務諸表をチェックする監査法人でもAIを使用し財務情報を監査する取り組みも本格的に始まっているようです。業務効率化に有効な生成AIですが、人間が生成AIを補助的に使用していくことを忘れてはならないです。


企業の財務分析や業績予測、経営判断といった業務は、上っ面の財務数字だけを見ていても始まるわけがなく、数字とともに現場の人間模様までを理解できて初めて生きた財務数字として理解できて、またプランを描き出すことが出来るものです。その暗黙知に裏付けられた目利き力を身に付けることなく、生成AIに代替させることは行ってはならないでしょう。


正月2日に痛ましい航空機事故がありました。これもAI技術の進歩によって暗黙知で安全性を確保する体に染みついた経験がおろそかになったことから起きた現実だと思います。あくまでも進歩する技術に対して後追いで利用され振り回されてはダメであり、業務を強化するなど人間が体に染みつけた技術を補完して更に高めて行くことが望まれるているのです。


今日もありがとうござます!
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