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CFOの発想力!

皆さん、おはようございます!
まち全体を一つのホテルとみなして、空き家となった古民家を再利用する動きが全国各地で見られるようになっています。これまでのホテルという概念をブレークスルーする発想が好きです。ホテルがまちと言われるなら、まちそのものをホテルにしてしまえば良いのです。



一般的にCFO(=最高財務責任者)の役割と言いますと、まずは財務や経理を最もコアな主要業務として司りながら、CEO(=最高経営責任者)の参謀役として経営戦略を考え、ビジネスプランを策定することと考えられています。それ以外にもステークホルダーとのリレーションを図ったり、M&Aを実行したり、バックオフィス全般をマネジメントします。


確かに企業や事業の経済価値を最大限高めることをミッションに、利益やキャッシュフローを統制することを発想の拠り所として、様々な経営判断を行っていると言えるでしょう。だからといって財務数字ばかりを上っ面で見ていれば良いのかと言いますとその様なことはなく、事業を担っている方々がどの様な思いでいるのかを知る必要がある人間臭い仕事です。


財務数字を生きたものとして理解するには、現場を知る必要があります。そうやって財務数字を生きた現実のものとして理解して表現することを心がける必要があります。だから財務数字を金融工学を駆使して判断材料を分析する場合にも、その結果として求められる数値を鵜呑みにすることなく、その裏に存在する人間の顔を思い浮かべながら判断するものです。


そこまで事業の実態を冷静に掴んでいなければならず、それが私のいうCFOはカウンセリングとしての傾聴センスがなければ務まらないものと考えます。それ位に会社のことを理解して把握している必要があるということです。だからビジネスモデルやビジネスプランを考える場合にも、リアリティをもって会社の資源をどう配分するかを考え表現できるのです。


ここまでは一つの擬制法人という比較的大手といわれる会社の枠組みの中での捉え方です。
中小企業のCFOを司っていますと、やはり会社の規模が小さいため比較的奥深くそこで働く社員の方々の個性まで把握したうえで、彼らがどうすればより良く成長していけるかまでを考えながら、一人ずつとのコミュニケーションを図りながら心の動きの理解に努めます。


それも考え方を変えてみれば、ヒューマンキャピタル(=人的資本)経営が望まれる時代だからかもしれませんが、経営や事業を支える最大資源がそこで働く人財ですから、あたり前といえばあたり前のことでしょう。そこまで実態を把握してなければ、経営者としてのCFOは務まりません。だからこそ生きた財務数字を理解できるのであり、描き出せるのです。


それから中小企業の場合は、その会社と表裏一体の関係にある地域経済の仕組みがどの様になっていて、どうすれば持続可能な循環経済にすることが可能かという視点を持ちながら、事業を構想する必要があります。中小企業というものは秀でた一芸に依存して事業を営んでいますので、自己完結できない存在だからです。どうしても他社との連携関係が必要です。


中小企業が地域経済を構成する役割を担っていることから、あたかも地域全体を一つの会社とみなして捉え、事業を構想することが不可欠だと思います。それをアライアンス発想とでもいうのでしょう。それを私は「まちビジネスパートナーCFO」や「まちづくりCFO」という概念で形容しています。結局はまちをマネジメントしながら創ることに帰結します。


今日もありがとうござます!
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