誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

「まちづくりCFO」の必要性!

皆さん、おはようございます!
なかなか落ち着いて机に向かい書類作成する時間が取り難くなっています。日頃、お客様である中小企業の経営力再構築型伴走支援をしている立場として、経営者をはじめとする方々の日々の仕事に深く向き合いますが、時としてそれを財務数字で理解することも必要です。



まちづくりCFOという確立された概念はありませんが、これからの時代に不可欠な大切な役回りだと感じます。規模の経済を追求する現代資本主義社会の課題として、人間が持つ感情に合致するか否かに拘わらず、間尺に合わないものは切り捨てられる欠点があります。工業製品は手作りの工芸品等を置き換えてきましたが、工芸品にはその良さもあるでしょう。


資本や人財が大企業が所在する地域に吸い寄せられることにより、産業の衰退を余儀なくされた地域は、それら工業製品の消費地に成り下がるか、自給自足的に内向きな孤立した経済圏に追いやられてしまっているのです。その様なスローライフが必ずしも悪いわけではありませんが、地域の人口減少に拍車がかかり存続が危うくなれば誰しも危機意識を持ちます。


安心安全な精神的に豊かな暮らしを望むことは、老若男女に拘わらず誰しもが持つ人間としての基本的な欲求です。その様なバランスのとれた国土にしていくことが望まれているのであり、地域ちいきの溢れる個性を生かした持続可能循環経済が望まれる所以です。今日言われている、まちづくりとは多分に地域再生や地域創生という意味が含まれてる訳なのです。


それでは、どの様な視点で地域再生や地域創生を行っていくかですが、まずは地域内で資本がどの様に循環しているかを捉えてみる必要があるでしょう。地域に流入してくる資本と地域から流出してしまう資本を差し引いてみると実態が良く見えてくるでしょう。地域に流入してくる資本とは、結局はミクロ経済における地域内の事業者の売上の総合計となります。


逆に流出資本とは、同様に地域外から購入する商品の消費額の総合計ということになるでしょう。流入より流出の方が多ければ、当然に地域の資本が目減りしていってしまいますので経済力が疲弊していってしまいます。その様な状況から脱する為には、地域内で完結できる事業を興し収支をバランス化させることが必要です。枠組みのない企業と同じ見立てです。


一足飛びに言ってしまいますと、会社再建や事業再構築に強い企業のCFOをも、まちづくりに必要な人財ではないかと思います。一般的にCFOといいますと、企業という枠組みの中で企業価値を高めるべく資本の循環状況を絶えずモニタリングする役割であり、その為に必要な施策を構想しながら具体的に実行に移していく司令塔としての立場を担っています。


本来の会社再建や事業再構築はコストカットを行う事でなく、企業が持つ有形無形の資源を有機的に結合させながら最大限効果を発揮できるよう絶えずビジネスモデルを改編していくことです。そのプロセスの中から新しいビジネスやプロダクトが創り出されていくものです
。その為には、当然に理念やミッション、提供価値を明確にしていくことも必要なのです。


それと同じことがまちづくりでも言えると思います。地域に息づく歴史、文化、自然、伝統技術などの有形無形の資源を踏まえて、まずはそこで暮らす人々の価値観を明確にする必要があります。その上で、それらを最大限に生かして、どの様なビジネスを創出することが出来るかを構想して実現することです。持続可能な循環型の地域経済を確立していく為です。


今日もありがとうござます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する