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常駐でCFO派遣!

皆さん、おはようございます!
事業のビジョンや展開を考えるため、事業デザインシートをワークショップ形式で開催しました。その事業に携わっている方々が、個人の立場からどの様なことを目標に掲げているのかを引き出しながら、その事業をどうして行きたいのかを皆で共有することが出来ました。



企業の財務会計分野でコンサルティングサービスを手掛けるエスネットワークスが東証グロース市場に上場しました。コンサルティング事業を営む企業が株式を公開する必要があるのかという疑問もありますが、株式を公開した資金を原資に人財を増員する計画を持ちます。株式を公開すれば企業としての信用力も高まりますから優秀な人財を採用出来るでしょう。


最近、株式公開させたM&A仲介会社では、信用力を背景に代表者の出身企業であるメガバンクから幹部社員をこぞって採用したという事例もあるほどです。ヒューマンリソースを究極的な事業資源とするサービス業においては、優秀な人財を採用することは事業を営む上での死活問題であることが理解できます。一定のビジネスリテラシーを持つ人財が必要です。


さて、このエスネットワークは、主力の経営コンサルティング業で売上高の6割を稼いでおり、国内外でのM&A(=合併・買収)や新規株式公開(=IPO)などを目指す企業を対象として事業を営んでいます。しかし、一般的なコンサルティング企業と異なるのは、顧客企業に人財を常駐させてCFO(=最高財務責任者)が担うような業務を支援しています。


例えば、予算・実績管理や決算処理、事業計画策定業務などです。また、フィリピンやベトナムなど東南アジアには子会社を設置しており、日本企業の海外展開の支援も手掛けているそうです。最近では、プライベートエクイティ(=PE≒未公開株)ファンドの投資案件数が市場で増えてることから、コンサルティング事業の受託件数も増え追い風となってます。


2023年12月期の連結売上高は前期比3%増の27億円、純利益は7%増の1.5億円を見込んでるといいますから立派なものだと思います。普通のコンサルティング会社とは異なりCFO人財を顧客企業に常駐させている所が、このエスネットワークスの強みだと思います。一般的なコンサルは業務課題に対して宿題を出して解決するのが関の山だからです。


分かり難いかもしれませんが、人財を常駐させるということは業務を実際に行い、その業務に対し責任を持つということになります。株式を公開させた企業を前に言うのもおこがましいのですが、企画財務を専門として中小企業に常駐しながら経営支援を行っている同じ立場として、中堅企業を顧客として持つエスネットワークスの先見の明を感じざるを得ません。


もちろんPEファンドのモニタリング業務を受託するアイディアを持っていても、それを実行する為には、それなりの信用と実績も必要でしょう。海外拠点を設けることについては顧客企業の成長サポートを追求すれば当然のこととしての考えでしょうが、私の事業目的が持続可能な循環型地域経済の活力を高めることにありますので、その様な発想になりません。


そして、株式を公開できるか否かの分水嶺となるのが対象顧客です。エスネットワークスは中堅企業を対象としているのに対して、私は地域の中小企業を対象としています。株式を公開させた企業を相手に申し上げるのは失礼ですが、同じようなビジネスモデルを持っていても、その理念が異なると創出されるビジネスが異なったものになる好事例だと思いました。


今日もありがとうござます!
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