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企業と町工場を結ぶハブ役!

皆さん、おはようございます!
一般にビジネスと言いますと特定の業種や業態の枠組みを持つものです。視点を変えて、「
まち」という枠組みでビジネスを展開しても面白いのではないでしょうか。そのまちの需要に応えるかたちで様々な商品を提供する。それをドミナント経営というのかもしれません。



金属加工の「まち」で知られる新潟県燕三条地域で、4000以上ともいわれる町工場が集うこの地で、域外企業と町工場をつなぐ「ハブ役」を担う企業が存在します。ドッツアンドラインズという企業で、大手企業などから商品の企画や開発を請け負う窓口となり、燕三条地域の洋食器や包丁、金型、研磨加工などの技術を結集して形にする役割を担っています。


多彩な金物を製造する町工場が集まる燕三条ですが、高い技術力が地域外の人に認められているとは言い難い状況が続いていたそうです。大手商社に安く買い叩かれる例も少なくなく燕三条で金型製造会社を経営する方は、このままでは地域産業の衰退につながってしまうと危機感を抱いていたそうです。この様な地域は燕三条に限らず全国に存在すると思います。


地域に点在(=ドッツ)する技術と全国の顧客を線(=ライン)で繋ぐことを目的として、2020年に燕三条の経営者らがドッツアンドラインズを設立した経緯があります。同社はビジネスマッチングに携わり、こんなものを作りたいという域外企業の要望に対し、設計から製造、パッケージングまで、最適技術を持つ町工場に依頼しアイディアを形にしてます。


ただの製造下請けでなく、燕三条地域の技術をベースにこんなことも出来ると企画提案できるのも強みです。頭の中にある抽象的な商品提案も、ブラッシュアップして形にするドッツアンドラインズを通じて商品企画した大手企業担当者は同社を評価しています。7月にはサウナ関連の商品企画などを手掛けるマッドサウニストとサウナスチーム機を開発してます。


キャンプ時にテントの中で使うサウナスチーム機です。こうしたスマッシュヒットを生み出すことで、燕三条の技術力が少しずつ域外に浸透するようになっています。これまでに200以上の商品開発に携わり、総売上高は2億円を超えるまでになっています。JR東日本や大手広告代理店、食品メーカーなど全国の企業がドッツアンドラインズの門を叩いてます。


適切な価格で商品を取引できるようになり、町工場にとっては売上の拡大につながっています。地域の技術力に磨きをかけようと2020年10月に無人駅の帯織駅にものづくり交流拠点「エキラボ帯織」を開設しています。最新のレーザー加工機や工作機械などを置いて、会員制で誰もが自由に使える様になっています。人々が交流する場が必要な好例でしょう。


ドッツアンドラインズが地域に点在する技術と全国の企業や個人のお客様を繋げることができるのは、同社も設計、製造というノウハウを持ち合わせているからであり、その核となる資源をお客様とマッチングさせることに活かしている点を強調する必要があると思います。
その上で、それら町工場群を仮想企業と捉え、バックオフィスを共用しても良いでしょう。


どの町工場も疲弊してますので、それら町工場を事業再構築していくことも必要でしょうし
、経営者の高齢化による事業承継問題に対し、地域で解決していくことも可能だと思います
。帯織駅の様に地域に内外の人々が交流できる「場」を設けることも必要でしょう。これらの事例を見ていますと、まちビジネスを経営する視点が不可欠であることが理解できます。


今日もありがとうござます!
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