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イオンモールがマンション事業参入!

皆さん、おはようございます!
最近、PayPayの利用を始めました。それまでは存在は知っていたもののスマホの電池が切れたら使えなくなるから不便、結局はお金をチャージしなければならないなどと躊躇していました。しかし、これだけ利用できる場所が増えていると、本当に手軽で便利ですね。



イオンモールは、国内でマンション開発を担うマリモ(=広島市)と資本業務提携したと発表してます。3月27日付で不動産事業を手掛けるマリモホールディング(=HD)からマリモ株式の30%を取得しています。マリモは地方の中小都市や郊外でマンション開発に強みを持つ会社です。なぜイオンモールがマンション事業に参入する必要があるのでしょう。


イオンモールとマリモは商業施設とマンションが一体となった大型施設の開発を今後2年以内に目指すそうです。イオンモールはイオン傘下の中核会社であり、ショッピングモール開発と運営を担っています。国内に約140ヶ所ものモールを抱えています。これまで地方や郊外で商業施設の開発を進めています。標準化されたショッピングモールの大量生産です。


マリモは国内の分譲マンション開発などを行っており、全国で約450棟を開発した実績を持ちます。特にマリモは主要都市ではない地方の中小都市で土地取得や開発に強みを持ちます。マリモHDの2022年7月期の連結売上高は前期比4%増の618億円となっています。きっと売上の拡大基調の中で、運転資金の調達がそんなに楽ではないものと思います。


人口減少と高齢化が進む中で、従来のようなファミリー層に照準を定めたショッピングモール開発に不透明感が出てきていることがイオンモールの焦りとして、マリモとの資本業務提携への行動につながったのでしょう。新型コロナウイルス下で消費者の行動も変わり、既存店の売上高と来店客数が回復していないことも、大きなインパクトを与えてると思います。


住居と職場や商業施設が一体となったアクセスのしやすい場所が求められる傾向もあるようです。イオンモールとしては、あらゆる施設がつながって境界をなくして行きたいとしています。イオンモールに住まうことで新しい暮らしの価値を見出せるようにするとしてます。確かにマンション開発の知見のないイオンモールにとって、マリモは必要な会社でしょう。


ただし、あの巨艦イオンモールというショッピングセンターの上層に巨大なマンションを載せることだけは止めて頂きたいものです。ただ単にイオンモールとマリモが持つそれぞれの知見を組み合わせるだけではなく、両者の良いところを融合して新しい街づくりを目指しては如何でしょう。確かに地域で一番大きな建物を構えれば集客力が高まる幻想もあります。


イオンモールも、その地域に合致した建物規模でショッピングセンターの業態も見直し、出来ることならその地域で長年商売をしている店舗などにもテナントとして誘致して建物の内側と外側の境界をもなくして行くべきでしょう。その意味でのお客様の潜在ニーズを先取りし、新しい概念のショッピングセンターの業態開発を行っていく余地はまだまだあります。


自らの成功モデルに捉われることなく、新たなイノベーションを起せるかがポイントになるでしょう。その為にはイオンモールという会社の組織開発も同時に行っていく必要があるかもしれません。全国の地方都市に行けば必ずイオンモールがありますが、ショッピングセンターの中に入れば、どこのイオンモールにいるのか錯覚を起すくらい標準化されています。


今日もありがとうございます!
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