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大型商業施設跡地にタワーマンション!

皆さん、おはようございます!
自らのコアとなる資源さえ際だった確立がなされていれば、様々な事業展開が出来るものです。その為には、若い頃は点であった自分に興味のある専門性をまずは磨きながら、それを軸として縦方向および横方向に近接領域を立方体になる様に伸ばしていくことが大切です。



東京近郊で駅前の風景が大きく変わりつつあります。百貨店やファッションビルといった大型店が相次ぎ閉店する中、大規模マンションを核とした複合施設や小型店舗として再生する動きが広がっている様です。ネット通販の普及や百貨店離れも影響し、駅前に求められる機能が商業から住居へと軸足を移していると言われてますが、果たしてそうなのでしょうか。


津田沼パルコは主要顧客の若年層需要がネット通販などに移行した影響でテナント売上高が落ち込み、2月末に閉店してます。消費行動の変化には勝てなかったもののJR津田沼駅前の好立地を有効活用しようと、新たな開発を探る動きが出てきています。パルコの建物2棟のうち1棟は三井不動産系列のマンション不動産会社が所有者と売買契約を交わしてます。


津田沼駅から1駅挟んだ船橋駅前では西武船橋店が2018年に閉店しています。跡地は高さ200メートルと千葉県最大級のタワーマンションの建設が予定されています。駅前大型店が苦戦する一方、両駅の周辺地域は利便性の良さから人口流入が続いており商業以上に住居のニーズが高まっており、中長期的にも一帯の人口が増える流れは変わらないでしょう。


神奈川県の相模原市では、伊勢丹相模原店が2019年に閉店しています。その後、野村不動産が跡地を取得した経緯があります。現在では、およそ150メートル級のタワーマンションに商業施設を併設した再開発を進めています。市内にはリニア中央新幹線の新駅が置かれる予定で、将来の人口流入への期待から住宅需要も高まり続けるものと見られています。


その他、つい先日閉店したばかりの立川高島屋の跡地利用がどの様になるのか興味深いところです。東京郊外駅前大型店舗は都心の旗艦店に比べ売場面積が小さい店舗が多く(=そうは言いましても地域内で群を抜く一番大きな商業用建物であることには変わりないことに留意が必要です)、アパレルや雑貨などの品揃えでネット通販との競争力が低下しています。


都心マンションの値上がりで郊外住宅需要が高まっていることもあり、東京近郊の商業から住居への流れは、今後も変わらず続くものと見られています。しかし、長い目で良く考えてみますと、まだ子育て世代が入居している時は良いとしても、30年後に高齢化社会が本格的に到来したときに、駅前の希少な立地がシルバーマンション化しても良いのでしょうか。


不動産は私権が認められていますが、限りなく市民にとり共益的な意味が高いと思います。それを資本の論理のみで、もっとも再開発利益を享受できるという理由からだけでタワーマンションに用途を変更してい良いものか甚だ疑問が残ります。たまたま百貨店業態やファッションビル業態が時代に合わなくなったなら、建物を生かし有効活用しても良いでしょう。


これが移ろい易い首都圏の現実であり、所詮は歴史性や文化性を維持しようとする声が上がって来ないのは可笑しいと思います。まだ西武池袋本店2Fに家電量販店ヨドバシが入居することに対し、反対意見が上がっているのは良い方だと思います。また、津田沼パルコや船橋西武百貨店にしても、いづれも元を正せばセゾングループであることは皮肉なことです。


今日もありがとうございます!
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