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起業家の量産!

皆さん、おはようございます!
普段なにげなく利用する電車ですが、超過密ダイヤにも拘わらず時刻通りに電車がやって来る状況に、少しやり過ぎではないかと思うことがあります。日常あくせくしてますと気が付かないことかもしれませんが、もう少しおおらかな社会であっても良いものと感じてます。



政府が閣議決定した「新しい資本主義」の実行計画では、スタートアップ企業の育成が一つの柱ととなっています。日本の社会のあり方を変える覚悟と行動なくして実現しないでしょう。これら、これからの動きに注目すべきキーパーソンが南場智子さんです。ディー・エヌ
・エー(=DeNA)の創業者で、スタートアップの新興をリードする経団連副会長です。


同氏の考えとしては、起業のハードルをとことん下げることにあります。その様な中、DeNAは2019年にデライト・ベンチャーズを設立し、DeNA社員などから起業家候補を募り、ともに事業計画を練って会社の立ち上げを手伝っているそうです。候補者は事業アイディアを持たなくても良いそうで、その不思議な考え方に関心を持たざる訳にいきません。


①用意された2000~3000の事業案から選び、②5000万円までの予算が使用でき
、③エンジニアなどの紹介も受けられるそうです。至れり尽くせりで過保護過ぎると思いますが、無駄な苦労をさせないのがデライト式だと言いますので、これも一つの時代の流れなのでしょうか。これまでに3名の起業家候補が実際に会社を設立し独立しているそうです。


デライトの様なシステマチックに企業家を輩出しようという「スタートアップスタジオ」は日本にも複数が存在しており、この4月に協会が本格始動したばかりです。南場氏が顧問も務めており、いわば起業家の量産とでもいうのでしょうか。起業の裾野を広げることは非常に大切ですが、物事の本質を忘れ数を追えば良いというものではないと受け止めています。


②の投資して貰う予算のハードルが低いことと、③の必要な人財の紹介を受けられることはスタートアップ事業を営む起業家を増やす意味で有効だと思います。しかし、少なくとも①用意された新たな事業案の中から自らが取り組む事業を選ぶという点においては、私個人の意見として少しばかり本来の起業家を輩出する目的を逸脱しており、違うものと思います。


そもそも他人が描いた事業プランを立ち上げたところで、その事業に対する魂が込められないと思います。それはあたかもサラリーマン経営者が企業を運営するのと同じで、ロジカルシンキングで目先の課題に対して最も合理的な判断を下すことは出来ても、そもそもの課題を見出していくことは出来ないでしょう。そこには、事業に対する明確な意志が必要です。


そこで意味することは、スタートアップ企業というアーリーステージの経営に長けた科学的判断力に裏付けられた起業家という経営者を輩出していくことになると思います。それは真の創業者というよりも新しいタイプの経営者を輩出していくことなのでしょう。本当の起業家は自ら社会の課題を見出し、それを独自の事業構想力をもって解決していく人たちです。


その様な理由から、デライト・ベンチャーズをはじめタートアップスタジオの取り組みにおいて、少なからず起業候補者に事業構想の心構えや画の描き方を教示していくべきでしょう
。その為に構想力や創造力を高めていく枠組みを科学的に検証する必要があります。それとスタートアップ企業の経営手法の両面を身に付ければ起業家の底上げにつながるでしょう。


今日もありがとうござます!
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