皆さん、おはようございます！
「いったい何のために働くのか？」。この質問に明確に答えられる人は、意外に少ないものと思います。多くの方は糧を得るためと考えているかもしれませんが、それは結果であり働く目的には成り得ないと思います。いまの社会の問題点はそんなところにあると思います。

最近、人間の精神構造の神秘性に魅せられています。これまでロジカルシンキングなど明晰な頭脳にばかり目を奪われ偏重してきた私たちですが、それは人間が持つ機能の一部であり
、人間にはもっと普段認識されていない可能性を秘めていると思います。その能力を最大限に引き出す為には、人間が持つ心や気持ちといったものに目を向ける必要があるでしょう。

本来、人間は自らをより良く実現して行こうとする潜在的力を持ち合せており、創造性や自己実現といった高次の欲求を持つ生物であることは知られたところです。その意味では米心理学者マズローの５段階欲求説は、人間の欲求メカニズムを良く言いあてていると思います
。人間が持つ高次の欲求として、自己実現欲求や自己超越欲求があることを提示してます。

この自己実現欲求やその上位にある自己超越欲求を満たして行く為には、より低位の生理的な欲求や安全性欲求、社会的欲求、承認欲求が満たされている必要があります。より上位の欲求を満たして行く為に、人間は社会との関わりの中で自己の意志を持ち、それを実現して行く過程を楽しむ存在であることが見て取れます。人間とは心の持ちようで生きています。

その意味では、人間はやはり心、技、体が一致した時に最大のパフォーマンスを発揮する生き物であることをつくづく感じます。私自身、長らく技ばかりを研くことに傾注してきましたが、最近はこの心や身体と技のバランスをとるべく、身体の内側に耳を傾けながら自己内省をするように心掛けています。自分の内面から湧き出てくる心の声に従い行動してます。

実は「意志」というものは、頭でロジカルに考えることではなく自分の素直な気持ちなんですね。頭で考え自分に言い聞かせるのではなく、自分の心から発せられる言葉だから嘘がありません。人間ですから、個性があり出来ることと出来ないことがありますし、好きなことと嫌なこともあります。そんな心の声にそっと耳を傾け従うことが自然なんだと思います。

そうは言いましても、私たちは社会との関わりの中で暮らしている訳ですから、露骨に素直な自分にばかり従っていたら、周囲から我がままで調和を乱す存在とみられてしまうかもしれませんので、そこはコミュニケーション能力を高めながら是々非々で良いと思います。大切なことは、その様な場合でも自分を見失わず、自分の意志に反する無理をしないこです。

人間は、自分の楽しいことをやっていれば、時間を忘れて根気よくそれを遣り続ける存在であることは誰しも感じていることだと思います。その結果として、肉体を通して技が磨かれて行くものだと受け止めています。大切なことは、楽しいと思えるかであり、それが意志ということになります。そうです、意志を強く持てば根気よく遣り続けるのが人間なのです。

いまビジネスを思いながら綴っていますが、ビジネスの側面でも同じことが言えます。それを義務と受け止めず楽しみながら遣り続けることが大切であり、頭で考えずに楽しいと思えることを見出すことが大切なんだと思います。どうやって、それを探り当てるかがテーマになると思います。その時に忘れてはならないのが、社会との関わりをも加味することです。

今日もありがとうございます！
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