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社会との関わりの中でビジネスを考える!

皆さん、おはようございます!
この4月から某公的機関が実施するスタートアップ企業向けアクセラレーションプログラムで、アクセラレーターを仰せつかっています。昨日、会合があったのですが、どうも粗さがしでもするような視線に、もっと創業者の思いに共感することが大切であると感じました。



元々、若い時から社会に対する貢献意識が高い方ですが、それでも過去に2度ほど自分の立ち位置が大きくずれていることに気付かされて、痛い思いをしたことがあります。それは化学メーカーに勤務していた時と、自らスタートアップ企業を立ち上げ創業経営者を務めていたときです。その10年数間の苦悩があったからこそ、いまの自分があるのだと思います。


どんなに自律的に仕事を行っていても、会社の枠組みの中に居続けますと井の中の蛙となってしまい、どうしても自分に歪がでてしまうものかもしれません。化学メーカーでは、持ち前の前例なき経営課題を試行錯誤しながら解決に結び付けてきた武勇伝を幾つか持ちます。弁護士任せで訴訟により解決を見出そうとする経営課題を任意で解決したこともあります。


その時は、利害の反する関係者の共通の利益を見出し、そこに向け協働しながら解決に結びつけられたことが勝因だと思います。企業財務や事業開発の知見を存分に生かすことが出来たのは良いのですが、こと企業財務に関してM&Aやポートフォリオマネジメントを通した事業構造改革により株価を3番に上げたことは魂がこもっていなかったと反省しています。


確かに一中間管理職が行った実績としては、自分の得ている報酬の倍数では測れないほどの利益を会社にもたらしている訳ですから、会社という枠組みを超越した自律的な発想と行動力を持ち合わせていたことになります。しかし、いま振り返れば「なぜ、それを行うか」という自分への投げかけが足りなかったと思います。仕事を営む存在意義が何であるのかと。


年齢的にいって40代前半ですが、その様な命題を考え得ず目先のビジネスで上手く結果を出したとしても、身体(=行動)と頭(=哲学)が一致しておらず苦しみます。挙句の果てに自分の生き方に行き詰まり、突如として化学メーカーを退職するという思い切った行動にまで出ています。その後、自分は何をするべきかという命題に悩み続けることになります。


その後、スタートアップ企業2社で経営を経験する訳ですが、いま思えばその時にも未だ自分の命題に対する答えが出てなかったものと思います。確かに水を得た魚ではないですが、自分の会社を自律的かつ縦横無尽に事業を司れた生きた経験は、それはそれで自分の手腕を伸ばせたという意味で非常に貴重であったと思います。しかし、それでも何かが足りない。


論より証拠、私が手掛けたスタートアップの片方では、結構、社会的ニーズに合致した時代の半歩先を行くビジネスを行えたと思うのですが、創業間もない会社にとってご多分に漏れず初動の売り上げ確保と資金手当てに苦労する訳です。みるみる預金残高が減っていよいよ限界点に達したという時に、底力が出て来てこず最終的に会社を整理する判断をしてます。


もちろんそれ以上会社を続ければ被害が多くなるという判断があった訳ですが、そのビジネスに社会的な存在意義、自分自身の強い意志が込められていたかといいますと、未だ自分に課せられた命題への答えが道半ばであったと反省しています。その様な紆余曲折を経て、自己概念と社会との関わりの中から、自身の精神的な基軸が研ぎ澄まされて行くのでしょう。


今日もありがとうござます!
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