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中小社長の心構え!

皆さん、おはようございます!
ホームページ(=HP)を見ていますと、中小企業でも綺麗な文字が並び写真が散りばめられている会社を多々見かける様になっています。一般消費者をお客様とする会社であればあるほどです。情報社会において、見映えするHPの存在は欠かせないものとなっています。



コロナ禍も小康状態を続け、少しずつ社会や経済が再始動に向け準備段階に入り始めている様に感じます。それ以前の姿に戻るというより、ニューノーマルに向けた新たなあるべき姿を模索する胎動なのでしょう。新しい資本主義のあり方を検討する現政権の動向もその表れなのでしょう。その前にこれまでに蓄積した悪しき慣習から決別することも必要でしょう。


コロナ禍で疲弊した中小個人事業に対して、政府保証による緊急融資がカンフル剤の様に注入されていますが、果たしてこれら事業が社会や経済が再開したからと言って、以前の様な日常に戻れるかは些か疑問が残ります。それより寧ろ、コロナ禍で注入した緊急融資の返済が始まります。その過重な負担が、そうでなくとも薄利な事業の業績を直撃するでしょう。


新たな社会や経済の胎動を踏まえますと、中小個人事業もこれまでの大手企業を頂点とする産業構造に組み込まれた枠組みの中で事業を営んでこれましたが、これからは下請け構造の中で磨き上げられた一芸に秀でた技術力を源泉として、その事業資源の強みを生かした新しいビジネスモデルへの転換を余儀なくされるでしょう。もう、この流れは変えられません。


そうでなくとも中小個人事業は、内部留保が薄いことから既存事業を営みながら新しい事業に変革していくことは至難の業かもしれません。そもそも、これまでの中小個人事業者は事業理念やビジョンなどを持ち合わせていなくとも、日々の下請け業務を愚直にこなしていれば日銭を得ることが出来ました。それが、今では日々の売上減少に苛まれ、青色吐息です。


多くの中小個人事業者とお会いしていますと溜息しか聞こえてきません。売上減少に対して決め手となる起死回生の手立てを打つことが出来ず、日々、資金繰りを回すことばかりに神経を擦り減らし、夜も寝れないという状況にあると思います。経営者がその様な状況に陥りますと、業務の細部にばかりに気をとられてしまい、社内の人間関係もぎくしゃくします。


これが中小個人事業の「負のスパイラル」なのですが、どの経営者もどうすればその様な状況から抜け出せるのか分からず手を拱いているのが現実です。事業というものは経営者の器以上に成長しないと言われていることをご存じだと思います。全くその通りであり、経営者が描く将来に向けた「夢」「志」という器以上に、事業は成長して行きようがありません。


中小個人事業の生い立ちを遡れば、戦後復興経済で物質的(=金銭的)豊かさを享受する見果てぬ夢を思い描いていた一時期は別として、その物質的な欲求を満たした後は、社会や経済の質的な転換により経済が右肩上がりに線形を描くことはなくなってます。その頃より、中小個人事業者は糧を得る為とはいえ、何のために事業を営んでいるかを喪失しています。


これからの変革期において、まず中小個人事業者は「なぜ、その事業を営むのか?」経営者個人として「どのような、夢や志を描くのか?」を確立させる必要があります。それを見出せず糧を得る為だけが人生の目的であるのなら、別に事業を営まずに勤め人に戻るという選択もある訳です。事業を営むからには、何らかの明日に向けた浪漫を持つ必要があります。


今日もありがとうございます!
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