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ヒューリックの子供教育事業!

皆さん、おはようございます!
このところ労せず新しい仕事の話しが迷い込んでくる幸運に恵まれてます。1つならまだしも、3つも建て続けに。それも知名度のある会社からの依頼で、些か驚きを隠せません。現在も仕事で手一杯なのですが、なんとか遣り繰りをして期待に応えて行きたいと思います。



新興大手であり、みずほファイナンシャルグループのディベロッパーであるヒューリックが子供教育事業に本格参入するそうです。5年後をめどに約100億円の経常利益を目指し、主力のオフィスビル賃貸などに次ぐ柱に育てる計画です。教育関連に特化したビルを2022年にも開業して首都圏で増やし、学習塾などのM&A(=合併・買収)も検討してます。


共働世帯の増加や政府の子育て支援策を背景に、事業として成長の余地があるとみていることが背景にあります。以前より教育ビジネスに特化した専用ビルを展開する話しは漏れ伝わって来ていましたが、まさか学習塾などの運営事業にまで参入するとは予想もしていませんでした。やはりこれからのディベロッパーは、ハードのみならずソフトも不可欠でしょう。


ヒューリックは、東京都内を中心にスポーツやプログラミング教室などテナントを教育関連に絞った「こどもでぱーと(仮称)」の開発を構想しています。こどもでぱーとを2029年までに首都圏で20棟程度まで広げ、教育関連事業として5年後をめどに約100億円を目指し、主力オフィスビル賃貸事業などに次ぐ新しい事業の柱に育てる考えを持ってます。


特筆すべきは、こどもでぱーとという教育に特化した施設へのテナント開発に加え、企業間連携やM&Aにも乗り出す考えを持っていることです。これまでのディベロッパーなら、建物というハードウエアの開発と運用(=テナント管理、施設管理)で安定的に収益を確保して行くのが関の山だったのですが、運営事業そのものに触手を伸ばすのは時代の流れです。


2021年に個別指導塾「TOMAS」などを運営するリソー教育への出資比率を約20%まで高め、筆頭株主になった経緯があります。教育関連業界で経営者の高齢化が進んでいることに目を付けた動きでもあるようです。なんとも社会的な機微をついた、事業を通して社会問題を解決するようなインパクトのある上手い取り組みであることに思わず関心します。


今後、学習塾や保育園、学童などの運営会社のM&Aを視野に、傘下の企業と連携しながら自社ビルへの入居および新規事業開発を進めて行くとしています。ヒューリックは、もともと旧富士銀行の店舗が入居する不動産を管理する企業として1957年に設立された日本橋興業㈱を前身としています。2007年にヒューリックと商号を変え一本立ちしています。


社名のヒューリックは、HUMAN LIFE CREATEの頭文字から名付けられておりその時に掲げられた企業理念が脈々と息づき、いまそれを事業を通して具現化しているのでしょう。ヒューリックがこの様に大胆な変革を遂げたのは、現在代表取締役会長を務める西浦三郎氏の存在抜きには考えられません。もともと、みずほ銀行で取締役であった方です。


ヒューリック社長として就任された時の会社は、受け身で事なかれ主義の会社であったそうで、業を煮やした西浦氏は管理職以上の全員に辞表を書かせ会社の変革に当ったそうです。会社が目指す志しを明確にし、そこに社員のベクトルを向かわせれば、大きくイノベーションを巻き起こせる好例だと思います。今後のヒューリックの躍進に期待したいと思います。


今日もありがとうございます!
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