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ハイアットリージェンシー東京!

皆さん、おはようございます!
中小企業、ベンチャー企業、個人事業などを成功に導くためには、日々、事業の運営に忙殺されている経営トップの言葉に出来ない事業に対する思いを吐き出して頂き、それを企業理念や事業ビジョンとして可視化し、見詰め直して貰うことから始まるものと考えています。



小田急電鉄は、西新宿のホテル「ハイアットリージェンシー東京」を売却する方針です。一体開発された隣接オフィスビルの持分も売却するものと見られ、売却額は合わせて1千億円規模になる模様です。電鉄業界では西武ホールディングス(=HD)がホテルやスキー場の売却を決定するなど、新型コロナ禍の影響で資産や事業を絞り込む動きが広がっています。


小田急電鉄が売却を検討するのはホテルが入居する建物全体のほか、隣接するオフィスビル「小田急第一生命ビル」の持分です。2棟はいずれも高さ約117メートルのツイン高層ビルで、新宿副都心地区の再開発が進んだ1980年に完成したものです。小田急電鉄としては、土地や建物と併せてホテルを運営するグループ会社も売却するものと見られています。


既に売却先を決める入札手続きを進めており、複数の投資ファンドが関心を示しているようです。今後数ヶ月のうちに売却先を決定することになる模様です。オフィスビルのうち、第一生命保険が保有するオフィス棟の部分は今回の売却対象にはなっていません。考えてもみれば築42年も経っており、今後、修繕や維持管理などの資金負担が増える一方でしょう。


小田急電鉄は新宿駅西口の再開発を進めており、小田急百貨店新宿店本館のあるエリアに地上48階建(=高さ260メートル)の複合ビルを開発する計画であり、今年10月には着工する段取りです。再開発に伴う資金需要として2千億円を予定しており、これを共同開発する事業者である東急不動産と負担し合う必要があり、その為の資金手当かもしれません。


未だ新宿西口再開発計画の詳細は明らかになっていませんが、訪れた人や企業同士が交流する場を設けたり、歩いて周遊しやすい街づくりを進める計画です。ただし、残念なことにホテルを入居させる計画は今のところ無いようです。折角、ハイアットリージェンシー東京を経営してきたノウハウがあるにも拘わらず、そのノウハウを直接活かせないのは残念です。


小田急電鉄も鉄道というお客様に対してサービスを提供しているのですから、もっとヒューマンタッチなサービス力を事業に活かしても良い様に思います。どちらかと言いますと鉄道事業の安全輸送を第一義にする保守的かつ厳格なイメージを拭い去れない小田急電鉄ですが、これからの時代を考慮に入れるともっとお客様から共感される柔軟性が必要でしょう。


石橋を叩いても渡らない慎重さがあるからこそ、鉄道事業において電車を定刻通りに運行することが可能なのでしょうが、それはそれで必要な事ではあるのですが、それは鉄道事業としての哲学であり、それを全ての事業を司る企業理念としてしまっては、新しい事業を創出することに覚束なくなってしまいます。東急の様に鉄道事業を分社化しても良いでしょう。


小田急電鉄の新規事業を見ていますと、大方が外部企業とのアライアンスか買収によって進出する慎重さが見て取れます。自社に経験ないことを事業として取り組む為に社外ノウハウを活用するのは良いことだと思いますが、やはりその貴重なノウハウを自社内に蓄積して行きながら、何時かは自社の単独事業として応用しながら活用して行く必要があるでしょう。


今日もありがとうございます!
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