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任天堂創業家のファミリーオフィス!

皆さん、おはようございます!
一昨日は早く寝落ちしてしまい9時間も寝てしまったせいか、今日は夜中の3時頃から眼が冴えてしまいました。この様な時は無理に寝ようとはせず、起き出して本や新聞を読んだりしています。この様な何も煩わしさのない、自分だけの贅沢な時間を有効に活用してます。



任天堂創業家のファミリーオフィス(=個人資産の運用会社)が、米国の日本株ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズ(=タイヨウ)を買収しています。タイヨウは、投資先の経営陣との対話を重視したエンゲージメントファンドの先駆けで、運用資産は約4000億円。スタートアップ投資の知見を投資先上場企業の価値向上に繋げる狙いでしょう。


任天堂の創業家のヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(=ヤマウチ)が年初、タイヨウの最高経営責任者(=CEO)のブライアン・ヘイウッド氏などファンドの創業メンバーらが保有する株式の過半を取得しています。2月中にヤマウチの村上皓亮最高投資責任者(=CIO)がヘイウッド氏とともにタイヨウの共同CEOに就く予定となってます。


ヤマウチは2020年、任天堂の山内溥元社長から相続した同社株をもとに、孫の山内万丈代表が立ち上げたファミリオフィスであり、1000億円を超える運用資産額のうち半分をスタートアップ投資に充てる方針で、残りの一部をタイヨウの株式取得に使う格好です。日本企業に挑戦の火をともしていくことで、独創的な企業価値を共創していくとしています。


タイヨウが注力してきた経営者との対話を重視する投資姿勢を生かしながら、スタートアップ投資で得た市場開拓の知見を伝えたり、投資先と上場企業との連携の検討などを進めていくスタンスです。スタートアップ投資に注力する資産運用会社として、これからの発展を考えた時に、タイヨウの買収による連携は相互補完効果が認められる良い取り組みでしょう。


一方のタイヨウは2001年設立の日本株ファンドで、中小型株を中心に30社以下に集中的に長期投資しています。企業取材や分析をもとに、経営陣と対話を行い、企業価値向上に向けて積極的に提案を行っています。短視眼的に投資を行う、特に米国のファンドに多い中で長期的な視点で腰を据えて投資先経営陣と対話をしていく姿勢に好感が持てるでしょう。


タイヨウは、過去に電子楽器大手のローランドに出資してMBO(=経営陣による買収)を行っており、経営を再建して東証1部に再上場させた実績を持ちます。日本では、投資家と企業との対話が促されていますが、その先駆けとして長年にわたり日本株市場の中で存在感を示して来ています。対話手法による企業価値向上をスタートアップ企業にも生かせます。


日頃、余り気に留めることのないファンドや資産運用会社の取り組みですが、同じ株式投資をする者同士、投資先の経営者との対話を通して株主として経営の変革を促す姿勢が両者に共通しているものと思います。方やスタートアップ投資、方や上場中小型株投資する立場の違いはありますが、スタートアップ企業と上場企業とが連携する時代でもあると思います。


投資される側の企業も臆することなく、真摯に対話に挑むべきでしょう。経営者たちも外部株主という第三者から客観的な意見を貰う方が、社外取締役というガバナンス体制よりも、
よほど効果的だと思います。その様な建設的な機関投資家が増えることを望みます。ファミリーオフィスといえば、三重県旧財閥諸戸家から出資を受けていたことが思い返されます。


今日もありがとうございます!
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