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CREATE LIFE!
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ワークスタイル!

皆さん、おはようございます!
パン屋のHOKUOが今年の2月を持って同業のドンクに一部事業譲渡を行い撤退するそうです。日頃、馴染みのあるベーカリーだっただけに残念です。親会社である小田急電鉄の資本の論理から導き出される結論なのでしょうが、事業再構築の道はなかったのでしょうか。



これからの時代、ワークスタイルは大きく変容すると思います。変容するというよりも、変容させなければ持続可能社会を維持して行くことが難しくなるでしょう。会社という枠組みに囲われて、あてがわれた仕事に勤しむという仕事のあり方があたり前の様に受け止められていますが、それは20世紀のほんのわずかな期間に確立された概念に過ぎないからです。


機械や工場などリアルな資産の蓄積が企業の競争優位や一国の繁栄を左右してきたことに異論を挟む余地はないでしょう。それら有形資産を効率よく活用していくことを前提に私たちの仕事はデザインされ、その結果として暮らしと仕事が乖離する生活に何の疑問も持たずに受け入れてきた結果として、現在のワークスタイルが成り立っていると言えると思います。


しかし、その前提が変わってしまっているとしたらどうでしょう。今まであたり前のこととして受け止めてきたことが、藻屑の様に崩れ去り、新しいワークスタイルを模索して行かなければなりません。リモートワークや在宅勤務がコロナウイルス禍による一時的なことと捉えるのは早計で、もう既に新しいワークスタイルに向けた胎動が始まっていると思います。


21世紀は共創優位の時代と言われており、その鍵となるのが無形資産です。ソフトウエアや知的財産、のれんなどの見えざる資産と、それらを生み出す源泉の人的資本の重要性が決定的に高まって来るでしょう。これまで重視されてきた分析力や知識力といったものから、いまだ見えないものを描き出して行く創造力を持つことが優れた人財の鍵となるでしょう。


そのことは、従来は仕事というものが自分自身の外側にあった(=外側に客体が存在していることが必要)ものが、これからの仕事というものは自分自身の内側に移り変わることを意味していると思います。有形のリアルの資産をいかに効率よく働かせて行く補助的な立場から、自分自身が主役の内燃的エネルギーを梃子に自ら無から有を創造していく働き方です。


そう考えますと、これまでの会社という擬制法人があたかも仕事を創出するというのが錯覚であり、その様なあてがわれた仕事を役割分担しこなして行くという捉われから離れ、自律的に自分自身が仕事を生み出して行く必要があります。だから、今までの様に会社に出勤するということ自体意味を為さなくなり、仕事をする「場」を自ら選べばよくなるでしょう。


考えてもみれば、19世紀までの仕事というものは、人間が自然界に働きかけ生活手段や生産手段などをつくり出す活動のことであり、糧を得るために仕事が自分の内側に存在していたことになります。21世紀が19世紀に逆行する訳ではありませんが、20世紀に乖離してしまった暮らしと仕事の距離が、再び近づくプロシューマー社会に変容すると思います。


ピラミッド型階層組織を持つ会社がどうなるかといえば、より社内と社外を隔てる垣根を低く、かつフラットなオープンプラットフォームに移行しなければ存続すら難しくなるでしょう。パーパスを旗印に、自律的個人が必要に応じてプロジェクト単位で集散する、そんな働き方になると思います。その意味では、全ての人が個人事業者の様な社会かもしれません。


今日もありがとうございます!
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