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本来のスマートシティ!

皆さん、おはようございます!
9月も気が付けばこの1週間でお終いですね。
耳を澄ませば鈴虫たちが元気よく大合唱しています。
これから外の景色も、秋が一段と深まって来るのでしょう。



皆さんは「スマートシティ」と聞いて何を連想するでしょうか。
日本でスマートシティといいますと、再生可能エネルギーと情報技術を駆使してまち全体の電力の有効利用を図る「環境配慮型都市」を指すことが多いと思います。エネルギー消費を都市全体で効率化した、エネルギーマネジメントに限定したまちづくりです。


スマートシティが提唱されたのが約10数年ほど前ですが、それ以降、日本ではスマートシティが実際に広がりを見せることがありません。一方、海外に目をやれば、スマートシティへの取り組みが活発化し、投資額も膨らんでいるようです。日本との違いは、スマート化の対象をエネルギーマネジメントに限定していないことです。


都市機能は複雑であり、解決すべき課題や優先度は都市によって様々です。交通、住民生活、教育、医療・介護、行政、防災など広範囲に及びます。それぞれの都市の特性を踏まえつつ、先端技術を駆使して都市のサービスを効率化し、必要ならハードのインフラもリデザインし、都市の「持続可能性」を確保していこうという動きが広がりつつあります。


都市インフラとしてのハードだけでなく、ソフトをも変えて行こうという潮流です。
日本の場合、ハードをモダンで斬新なデザインに置き換えて行こうという帰来がありますが、本来のスマートシティは持続可能な「社会システム」にデザインし直すことです。
日本は特に直面している少子高齢化、人口減少という問題を考慮する必要があります。


社会全体が右肩上がりに拡大している時のシステムと右肩下がりに縮小している時の社会システムは当然のことながら異なるものと思います。特にわが国では、戦後のモノのない時代から、物質的に豊かな社会を目指してスケールメリットを追求する社会の仕組みを完璧なまでに作り上げ、先進国と言われるまでに昇り詰めています。


その強い成功体験が一度完成させた縦割りの社会システムを変革させる妨げになっているとも言えるでしょう。中央官庁を頂点とするピラミッド型のヒエラルキー社会システムでは、複雑に絡み合った社会の課題を解決していくことは難しいでしょう。国土交通省、厚生労働省、文部科学省など、いずれも機能別に専門分化した縦割りとなっています。


このことは産業界であっても同じことが言えると思います。特に大手企業は業種別に専門分化されて企業が括られています。最近の新興企業の中には、機能別ではなく社会の課題解決を事業目的とした横割りの企業も増えていますが。これは、供給者としての視点ではなく、消費者の生活目線での困りごとを事業を通して解決しようとしているものです。


社会が戦後のモノが不足する時代を満たすために一番良い供給方法として縦割りの社会システムを作り上げて来ました。モノが飽和し、個々人が情報技術の恩恵を受けてパーソナルに自らの精神的な豊かさを暮らしに求め出しています。市民である消費者の心理が、急速にこれまでとは異なるものを求め出していることを冷静に受け止める必要があります。


物質的ではなく、精神的な豊かさです。
中央集中的な縦割りの社会の仕組みの中で、その縦軸と縦軸の間に暮らす上での不自由さが存在しているのではないでしょうか。それを解決するためには、縦割りとなった組織システムに横串をかけてあげることだと思います。


その為には、長年、社会システムの中で築き上げてきた縦割りの壁を低くして、社会をフラットなプラットフォームにすることが必要だと思います。それと同時に、長年、その様な同質の文化の中で新卒以来育て上げられてきた人財が自律的に組織の垣根を超えて仕事が出来る様にすることが大切ではないでしょうか。


副業制度やフリーランスといった、今までとは異なる仕事の概念が生じつつあります。組織の中だけで仕事をしていますと、どうしてもその組織という枠組みの中だけで仕事を廻すことばかり考えがちです。いま必要なのは、その枠組みを超えて、自組織とは異なる文化を持つ組織と協働して、新たな仕事を見い出して行くことです。


いまという時代は、そこに向けた黎明期なのでしょう。省庁再編や複業を後押しする企業も増えています。真のスマートシティを実現するための本質は、自律的な人財を多く生み出して行くことにあると思います。創造力と総合力を持ち合わせた人財が、縦割りのヒエラルキーを越えて、それらを融合できた時に経済も活力を取り戻すことでしょう。


今日もありがとうございます!
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仕事をつくる!

皆さん、おはようございます!
昨晩は、眠気に勝てずに夕食も食べずに19時過ぎに寝落ちてしまいました。
今朝は3時半頃に目覚めたのですが、流石に8時間も熟睡すればスッキリですね。
早朝からブログに向かって、余裕のある時間を好きに楽しんでおります。。



いまの社会は、戦後、高度経済成長を経て完成された社会システムが成熟してしまい、今の時代に合わなくなり、ことごとく矛盾を孕んでしまっている様に見受けます。
経済成長の鈍化、人口減少、少子高齢化社会にともなう社会保障財政の逼迫、地方経済圏の低迷、人口の一極集中、環境問題など、枚挙にいとまがありません。


ゼロ金利政策、年金受給年齢の引き上げ、地方創生補助金の投下、プラストローの紙化など、様々な施策がなされていますが、いずれも対処療法にしか過ぎず実効力に乏しいと思うのは私だけでしょうか。もっと今の社会システムを改編する本質的な手立てを打たないと、これらの問題を改善することは難しいのではないでしょうか。


それらの問題の対処方法を総合的に考えようとしても、いまの社会はそのシステムが専門分化、縦割りとなっており、どうしても諸所の問題に個別に対処してしまう帰来があります。これからの時代に求められているのは、専門性だけではなく、それらを横串にして総合的に最適解を見い出すことだと思います。


総合的に物事を判断する能力を養って行くには、高等教育、リカレント教育なども有効でしょうが時間がかかり過ぎて、それらの問題がもっと深刻化して手に負えなくなり間に合わなくなってしまいます。東京五輪・パラリンピック開催後には、いずれもが順次、顕在化し抜本的な対策を求められるようになると思います。


全てはいまの行き過ぎた管理社会が、人々の言動を受け身にさせてしまい、その枠組みの中でしか人が物事を判断しなくなってしまうのは止むを得ないことでしょう。
100年もの時間をかけて作り上げて来た、現在の社会システムを突如として取り去ることも出来ないと思います。余りにも複雑化したシステムでもあります。


ただし、そんな堅牢なシステムであっても、情報技術革新、通信インフラの充実が人々の意識を変え、今までに作り上げて来たシステムの矛盾に風穴を開けつつあると思います。
中央集中的な社会システムが必ずしもこれからの時代も効率のよいものではなくなっているからです。全体最適なシステムから部分最適なシステムへと変容しつつあります。


それはIoTに見る様に、全ての家電機器などがインターネットに繋がり自動で制御されるようになり、家全体で見た時に最大の効率を発揮するようなものです。これを組織に当て嵌めれば、フラットな組織内で働き手個々人が最高のパフォーマンスを発揮してはじめて、その組織全体のパフォーマンスが最大化するのと一緒だと思います。


これは専門分化された硬直的な組織をもっとフラットな柔軟な組織に変革していくことを意味します。今までの組織から与えられた仕事をこなすのではなく、働き手が自ら自律的に仕事を創りだして行く必要があります。その為には、働き手は絶えず自己研鑽していくことは勿論ですが、それ以前に組織としての垣根を低くしていくことが必要です。


丁度、RPAをはじめとする情報技術により定型反復化された仕事は機械に置き換わり、働き手はもっと創造的な仕事にシフトして行くタイミングとも合致しています。
働き方改革により、複業が広がり、テレワークがあたり前となりつつあることも、硬直的な組織をフラット化して自律的な仕事を実現していくためには追い風となるでしょう。


老若男女、年齢に関わらず、自ら持つ個性を活かして自律的に仕事を創りだして行くことが、顕在化しつつある社会の課題を解決する糸口になると考えます。経済が成長軌道に乗る為には、硬直化した企業をもっと活性化させる必要があります。また、日本の終身雇用という慣行に捉われることなく、年齢に関係なく働き続けられることも必要でしょう。


社会の課題を事業により解決することを通して地域は活性化していくものと考えます。
事業を大上段に構えることなく、スモールビジネスで良いと思います。スモールビジネスが沢山立ちあがれば、その地域に活力が生まれて来ます。事業とは、人間を取り巻く客体としての環境との相互作用に過ぎないと思うからです。


この様に考えてみますと、素の個人による不断の努力と英知により、この社会は形づくられている訳です。今はたまたま、いままでの規模の経済という合理性を追求したが為に、組織という集団に人々が寄り集まり、全体最適を目指したに過ぎません。時代が変わればそれを見直し、もっと個性が力を発揮できる様に仕組みを変容させれば良いでしょう。


今日もありがとうございます!
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日本の社会を変えるもの!

皆さん、おはようございます!
今朝は、久しぶりにゆっくりと目覚めました。
先週の松本出張から昨日まで疲れが溜まっていましたが、疲れの芯が抜けた感じです。
この歳になりますと、本当に健康が何よりも大切だと思います。



日本の社会は、中央集中的なピラミッド型のヒエラルキーシステムによって成り立っています。行政であれば、中央官庁で政策決定されたものが、県や市町村といった地方自治体へと展開されており、市民を一番理解しているはずの地方行政府の施策決定に関する自由度は低いといえるでしょう。


地域毎によって人口動態、主要産業、地域資源、自然環境が異なるにも拘わらず、どこの地方自治体も全国一律の行政の枠組みに当て嵌めて運用されなければならないという矛盾を内包しているといえます。もう少し、地域の特性に合わせた運用をしても良いように思えます。過去において道州制なる議論がなされたことが思い出されます。


民間企業では、モノづくり社会において、規模の経済という経済合理性を追求して、自己増殖的にその組織を拡大してきました。拡大した組織を効率的に運用していくために、社内のあらゆる情報が経営トップに吸い上げられ、トップが情報を取捨選択して経営方針を上意下達方式で徹底していくためには中央集中的な運用が優れていたといえます。


ところが、情報化社会に変容しつつある中で、時代のスピードが益々早まり、経営環境が複雑化していくと、経営トップにまで情報を上げて、判断して下ろすまでの時間が非効率となってしまいます。また、全ての判断を経営トップに集中させることの是非が問われはじめていると思います。


中央集中的なピラミッド型のヒエラルキーシステムは、今までのアナログな社会においては合理的でその威力を発揮してきたものの、100年に1度といわれる時代の変革期の中では、それがそぐわなくなっているのではないでしょうか。もっと、組織形態をフラットにして、権限を働く全ての人たちに委譲していく必要がある様に思います。


先日、ホラクラシー組織について記しました。ホラクラシー組織とは「上司と部下、肩書などにもとづく一般的なピラミッド型のヒエラルキー組織とは異なり、上下関係のないフラットな組織で、経営情報などをすべてオープンにするのが特徴。意思決定はチームや個人に任され、管理しない経営とも呼ばれています。」という意味です。


ホラクラシー組織は、究極の理想形と言うことが出来ると思いますが、このホラクラシー組織に近い考え方をこの情報化社会においては持っておく必要があると思います。
少なくとも、上下関係のないフラットな組織とすることが、ヒエラルキー組織が持つ、忖度、隠蔽など、組織力学上の負の部分が解消される様になると思います。


ただし、このホラクラシー的な組織の要点は、働く側が自立していることが前提となります。使用者と労働者という対立する考え方に立つと、直ぐに性悪説的な立場から、上長がその仕事を管理していないと労働者は手を抜いて仕事を行うという論調になりがちです。しかし、それは標準化された組織の歯車に働き手を当て嵌めようとするからでしょう。


その様な機械反復的な仕事では人間に疎外感を与え、かつ能率が低下することが考えられますが、そもそもその様な業務の多くはRPAなどのAI機械に置き換わり、働き手はもっと創造的な仕事へとシフトしていくと考えられます。自らのモチベーションで働く自立した働き手は、自らの仕事に対するロイヤルティが高いものです。


最近では、働き方改革の一環で、民間企業がテレワークを活用してコワーキングスペースを全国各地から選べる様にし、その代わりその地域の社会的な課題を地域住民とともに解決する副業を課す企業も現れています。また、公務員も副業を通して社会貢献することを制度化する自治体も増えてきています。


この様な取り組みは、今後、ますます増えて行くものと考えられます。自律的に行動する働き手は、自ら設定したテーマに従って社会との関わりを求めて行くものです。
一定の組織に籍を置いていたとしても、それはその組織を通じて自律的に社会との関わりを見い出して行くことに過ぎないと思います。


この様に考えて行きますと、日本が今まで採ってきた終身雇用制や労働慣行というものは、既に過去の中央集中的なピラミッド型ヒエラルキー組織という上でのみ機能するものであると考えられます。日本の社会は、この仕事に対する考え方が大きく変わりつつあり、それが新たな社会を創り上げて行く大きな土台になると考えられます。


今日もありがとうございます!
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