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北欧のような街に思いを馳せる!

皆さん、おはようございます!
例年であればGWを間近に控え、ウキウキした気分になる時分だと思いますが、今年はそうも言っていられない状況にあります。今日から、また一段と暖かい青空が続き気分をハツラツとさせてくれるでしょう。時には将来について思いを巡らすのも良いでしょう。



一度、訪れてみたい街と聞かれれば、真っ先に北欧をあげたいと思います。イッタラ、マリメッコに代表されるクラフトに触れますと、どこか見覚えのあるような気持ちにさせられてしまいます。どの様な文化や歴史的な背景から、そのような日本人の感性にも染み入るデザインが生まれて来るのか、この目で肌で感じ取ってみたいと常々考えています。


北欧諸国の自然環境は緯度が高く、太陽が降り注ぐ夏の時間が短く冬が長い白夜の国であり、決して人間が暮らしていくのに適した地域ではないそうですが、だからこそその様な厳しい自然環境に順応して暮らしを豊かにしていこうとする前向きな知恵が育まれるものであり、それがクラフトのデザインや食生活などに影響を及ぼしているものと思います。


日本も自然環境と共生しながら生活を営んできた歴史があり、その様な暮らしの中から様々な伝統工芸品が生み出されてきています。北欧のデザインも、日本の伝統工芸品の影響を受けているという話しを聞いたこともあります。ただ残念なのは、戦後工業化社会を邁進する中で、それら伝統工芸品の営みが分断されてしまったという現実があります。


北欧でも造船をはじめとする工業化の道を進んでいたのですが、2度に渡るオイルショックによる打撃を受けてそれを止めた歴史があります。新しい産業を興すべく、早い時期からハイテク産業や生活産業にシフトして生まれてきたのがノキアでありイケアであったと思います。その様な中でも脈々と地歩を固めてきたのがイッタラ、マリメッコでしょう。


北欧諸国を見ていて思いますのは、生活する中でのアイディアや考えを事業に結びつけるのが非常に上手いというところです。スタートアップビジネスの育成にも力を入れており、MaaS(=自家用車以外の全ての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ新たな『移動』の概念)なども既に実用する段階にあります。


これなども規制を司る所轄行政省庁が自らの既得権益にしがみつく以前に、生活者の暮らしを豊かにすることを第一義に柔軟に対応しているから早々と実現したものと思います。
日本も、産業や企業中心の社会から、生活者中心の社会への枠組みへと転換させていく必要があると思います。生活者のアイディアや考えを事業に結び付けやすい社会へです。


考えてもみれば、生活者個々人が自身の知肉を活かして自己完結してモノやサービスを生産する活動(=労働)ほど尊いものはないと思います。いまの社会は、分業体制で商品を生産していくことを前提としているため、実感として労働しているという感覚を得にくい社会だと思いますが、これでは個々人のアイディアを活かす機会を奪ってしまいます。


日本も折角、世界に誇れる工芸品を持っているので、そこで蓄積してきた英知を分断することなく、後世に受け継いでいかなければならないでしょう。行き過ぎた工業化社会の分業化、標準化といった枠組みの良いところは残しつつ、悪しき部分は変革していくことが必要です。自然と共生しながら育まれる創造力溢れる生活者主体の社会が望まれます。


今日もありがとうございます!
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