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新たな市場を見い出す!

皆さん、おはようございます!
事業を行うということは、お客様にとってどこにニーズがあるかを探し求めることだと思います。社会の底流にあるトレンド、現在の社会が抱える課題、技術革新が生み出すものなど、それらに応えることにより企業の存在意義が高まるものでしょう。



いまの社会を見ていますと、成熟してしまった産業における仕事に人々が群がり、もうそれ以上、事業を効率化することが出来ないにも拘わらず、更にそれを突き詰めるため疲弊しているように思えます。ちょうど、日本のお家芸である製品品質について、不良率が0.1%のものを0.05%まで高めようとしている様です。


一つの結果を極めることは素晴らしいことですが、生活者にとってその結果得られる効果とそれを果たす為に要する社会的なコストを勘案しますと、必ずしもそこまでの品質を求めることなくとも、充分に生活者の期待に応えているということが出来ると思います。
労力を費やすところが他にもある様に思えます。


これからの社会に必要なことは、首都圏、地方都市に拘わらず、新たに労力を費やすべき仕事としての事業を見い出して行くことではないでしょうか。今までのモノづくりという枠組みの中では、社会も非常に高度化しており、もうこれ以上、企業を中心とする供給システムを先鋭化させる意味はないと思います。


むしろ、情報技術革新により、供給者である企業を中心とした社会から、生活者を中心とする社会へと変容していく過程の中で、生活者にとって不便と思われる社会の綻びが目立つ様になってきていると思えます。そこに新たな仕事としての事業の可能性が存在するのであり、いかに其処へ労力を向けさせるかを考えるべきでしょう。


仕事とは、何も企業に帰属して労力を提供することに留まらず、社会が必要とする一握りの生活者の困ったことに応えるだけでも成り立つものです。それを事業というにはおこがましいと思うのであれば小商いとでも呼べばよいと思います。必要なのは、生活者一人ひとりが身近なところで労力を惜しまず糧を得ることだと思います。


その様な中から、やがて事業と呼ぶのに相応しい成長していく仕事が生まれてくるものでしょう。いまの社会は、この生活と企業での仕事が乖離し過ぎてしまい、その間を埋める部分が欠如しているところに問題があるものと思います。生活の軸足を居住する地域におき直し、そこから見える風景を充分に吟味することも時には必要でしょう。


令和初年度となる2020年3月期はグローバル経済において景気減速が囁かれはじめ、企業業績への逆風が強まって来ますが、上場企業の5社に1社は最高益を更新する見通しだそうです。業績が好調な業種を見てみますと、一定のパターンがあることに気付かされます。何れも生活者のニーズに応えている企業ということができます。


長寿化などを背景に「健康・医療」に関する事業が伸びるほか、人手不足などに対応する「課題解決型」の事業も好調です。製造業では「ニッチ」な分野で独自の競争力を持つ企業の業績拡大が見込まれます。例えば、ファンケルはサプリメント事業で、日々の食事の傾向や生活スタイルをウェブ上で問診し、個人の健康状態にあわせてサプリを届けます。


桃太郎便で知られる丸和運輸機関では、スーパーの陳列棚に並べるのと同じ順序で納品することにより、物流効率化を支援することにより地域スーパーの期待に応えています。
日本M&Aセンターでは、後継者不足に悩む企業を対象にした事業承継の仲介事業に対する引き合いが増え続けています。


事業を確立させている企業であっても、社会のニーズに合致していることが業績の明暗を左右していると言うことができそうです。そのニーズを汲みあげ事業に反映させて行くことは人として社会の課題に耳を傾ける姿勢とそれを真摯に受け止め期待に応えようとする英知に他なりません。


これから副業や兼業をされる方が増えて行くことと思います。本業とは別の組織に帰属するのも方法ですが、折角の機会ですので個人で仕事としての小商いを営まれても良いと思います。意外と自らの能力と糧を得ることに対して自信を持てるものと思います。新しい事業の芽は、人と人のコミュニケーションの中から生じてくるものです。


生活者が消費者になり下がることなく、同時に商品やサービスを提供する発想をも持ち得れば、ことさらイノベーションを意識し過ぎることなく、新たな事業が創出される社会になると思います。その為には自らが住む地域にきちんと軸足を置くことが必要であり、その結果として居住地域における経済的な活力も取り戻せるでしょう。


今日もありがとうございます!
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