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副業の意義!

皆さん、おはようございます!
人間は生きて行くために自律的に糧を得る本能が備わっているものと思います。
企業という枠組みの中で、働くようになった歴史はつい最近のことです。本来、生活と向き合い、如何に糧を得るか試行錯誤するところに創造力が発揮されるものです。



最近、副業や兼業を前向きに捉える企業が増えています。働き方が多様化するのは良いことだと思います。世界的にみても副業や兼業を肯定する潮流にありますが、日本では未だ終身雇用という考え方が根深く残っており、働き手の意識の中にも何故いま副業や兼業が必要なのか疑問さえ持ちえない方々が多いものと思います。


そもそも、現代の働くというと何れかの企業に雇用され、分け与えられた仕事をこなすという考え方は、産業革命以降の経済合理性を追求する工業化社会の中で企業主体の社会の枠組みが必要とされたからであり、それ自体絶対的なものではないと思います。本来、社会というものは人間が主体であり、時代が変われば働き方も変わり行くものです。


産業革命以前は、家内制手工業という生業的なビジネスが社会の常識でした。そして、今後の情報化社会における働き方を予測しますと、トヨタ自動車をはじめとする名だたる企業が終身雇用といういままでの働き方に疑問を呈し、多くの企業が軋みをあげている姿を見ますと、もっと企業の枠組みから解き放れた自律した働き方に移行すると思います。


未だに副業や兼業に対して、働き手が副収入を得る為の手段だという捉え方をする方も多いことも否めませんが、企業のあり方が問われる社会の中で、もっと積極的に働くということの意味を考えてみる必要があるように思えます。これからの社会が知識創造社会であると言われるように、個人個人がアイディアや新たな考え方を発揮する必要があります。


その様なアイディアや新たな考え方を発揮して行くためには、どの様な働き方が望ましいのかを考えてみる必要があると思います。少なくとも企業から分け与えられたルーチン業務を滞りなくこなすだけが仕事ではないでしょう。いまの時代に必要なのは、新たな事業や商品といった付加価値を生み出して行くことが求められていると言えるでしょう。


いまの企業は産業革命以降に人類が考え出した新たな事業や商品を高度に科学的な経営管理手法を用いて、それを大事に育て上げてきた結果として存在しているに過ぎません。
その企業がいままで培い蓄積してきた事業や商品だけで、これからの時代も同じ事業を営んで行くことに危機感を抱かざるを得ない状況に追い詰められています。


だからこそ新たな事業や商品が待望されている訳ですが、社会の枠組みが行き過ぎたピラミッド型の階層組織の中で働き手が分業することにより全体のパフォーマンスを高めて行く仕組みとなってしまっています。それが、大局的な視野で物事を捉えることが必要な働き手の創造力を奪い取る結果となってしまっています。


分業化した働き方の中からは、働き手の創造力を引き出して行くことは難しく、もっと働き手個々人の自律的で多様な働き方を通して、知識創造社会を現実のものにしていく必要があります。その為には、いままで企業に雇い入れ囲い込んできた働き手をもっと自由に開放していく必要があると思います。


日本経済新聞が副業に関する調査を大手企業などに実施ています。それによりますと主要企業の5割が副業を認めているようです。企業にとって副業を解禁する意義やメリットを見てみますと、約80%の企業が社員の成長やモチベーション向上に寄与するものと捉えています。社員の自律的な仕事につながると捉えてい良いと思います。


その他にも、社員のセカンドキャリア形成、新規事業開発や本業の強化、組織の活性化や新陳代謝、社員の働き方の改善につながると応えている企業が多くあります。いずれも働き手の創造的な仕事のあり方として、副業の意義を積極的に見い出しているものと受け止めることが出来ます。


いまは未だ副業という限定した範囲の中でのみ、その価値を見い出している訳です。しかし、働き手の自律的な働き方を促がす副業に留まらず、兼業や自営という働き方にまで昇華していけば働き手の能力が最大限発揮されるようになるでしょう。その時には、働き手はまた自分ならではの専門的な能力を高めて行く必要もあります。


日本的な雇用慣行が大きく変わりはじめています。企業がこれからの時代の経営を見越していることもありますが、それ以前に働き手の意識が変わりつつあることをも意味しています。仕事とは、人間の生活の重要な位置を占めており、自分の遣りたいことを自分の遣りたい様に思い切り行えた時に自らの能力を最大限発揮できるものでしょう。


今日もありがとうございます!
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