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1億総自営業の時代!

皆さん、おはようございます!
いまの社会ほどイノベーションを求められていることはなく、それが日増しに高まっている様に感じます。その様な社会では、働き手個人のアイディアや考える力が何よりも大切であり、ますます個人の自律的で多様な行動力が評価されるようになると思います。



日本の中小企業の3分の2は後継者不在という大きな課題を抱えています。黒字経営にもかかわらず、後継者がいないから廃業を余儀なくされるケースは、今後ますます増えていくものと思います。その様な中で、その流れに歯止めをかける動きとして、会社員が事業を承継し社長になる事例が増えつつあるようです。


会社員が社長になる方法として、後継者が不在企業の社員の中から抜擢する方法とまったく外部の会社員を社長に据える方法が考えられると思います。スタートアップ企業が新たに事業を起こすのとは異なり、ゼロからの企業ではなく、すでにお客様のいる事業を引き継げるのは大きなメリットであると思います。


会社員という安定した地位を捨てるには勇気がいることだと思いますが、その会社員の安定した地位というものも、これからの時代は過去の遺産となりつつあることを考えますと、どうせ自らリスクをとって糧を得るのであれば、自律的に自分が遣りたいと思うことに取り組んで行きたいものです。


最近、トヨタ自動車の豊田社長や経団連の中西会長は、これからの企業は終身雇用を維持して行くことが難しくなることに言及しています。企業を取り巻く環境は、これまでの作れば売れる時代に分業と効率性を追求すれば最大のパフォーマンスを得られる時代とは異なり、予見できない明日に向かって手探りで事業を行っていく必要があります。


それは、企業に勤める社員個々人が、事業資源を生かして事業や商品を新たに開発していくことに迫られていることを意味します。これからの企業のイノベーションは、自社内で完結することなく、企業間の垣根を低くして異業種間で協働する中から生まれてくるものです。そこでの仕事のあり方は、タスク毎にプロジェクトを組む形になると思います。


今まででしたら、個々の企業の中でプロジェクトを自己完結していたと思いますが、これからの時代のプロジェクトは企業の垣根を超えた企業同士がパートナーとして一つの目標を達成して行く協働作業となります。異なる企業文化を背景として持つ働き手が、必要に応じて集められ目的を達成したら、また次のフェーズへと移って行く。


その様に考えますと、プロジェクトを構成するメンバーは、特に各企業からの利益代表である必要が薄れ、極端な話し、そのミッションを遂行するのに相応しい能力を持った外部のフリーランスであっても良いと思います。プロジェクトのミッションを達成することが何よりも大切な目的となるからです。


また、その時の企業の立ち位置は、新たな事業や商品を開発するための孵化器、または新たな事業を運営するためのプラットフォームということになると思います。もちろん、企業として明確な理念を持ち得ていることが不可欠だと思います。そうでなければ、一企業市民として社会に受け入れられないでしょう。


企業と社員の仕事のあり方がその様に変化して行きますと、社員個々人も自らの専門的な能力を生かして自律的に最大のパフォーマンスを出して行く必要に迫られるでしょう。
そこでは自らが所属する企業に対する帰属意識も下がって行くことになると思います。
企業とは個々人が自己の能力を表現する為のプラットフォームに過ぎなくなります。


どうせ自らのリスクで自律的に最大のパフォーマンスを出して行くのなら、自分の遣りたいことを行っていきたいと思うものでしょう。必要なのは、自らモチベーションを高揚させていくエネルギーと、自らの能力を絶えず磨き続けることだと思います。その意味では、これからの会社員も自営業者と何ら変わらなくなっていくものと思います。


その様な中で、サラリーマンのキャリアチェンジが注目を集めつつある様です。今までの似たような業務への転身なら、それまでの知見を最大限生かすことができ、リスクも最小限に留めることができるでしょう。きっと、後継者のいない中小企業の社長の立場を継承するサラリーマンも増えていくことでしょう。


これからの時代は、事業規模の大小に関わらず、いかに斬新なアイディアや考え方で新たな事業や商品を世に生み出すかが問われます。大切なのは、自らがいままでの経験を生かして、どの様に社会と関わり、貢献して行くかだと思います。その為には、見えそうで見えない将来を思い描く「夢」を見ることでしょう。


今日もありがとうございます!
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