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変わり行くパナソニック!

皆さん、おはようございます!
昨日は久しぶりに思い切り肉体に汗をかく仕事をしてきました。
対価としての報酬はなく、自分たちの仕事が今後の成果として残る協働作業です。人々の営み全てが「大地」の上で為されている「経済の本質」を垣間見たような気がします。



パナソニックが従来3~5年かかっていた新製品開発を1年未満に短縮する試みを導入するそうです。綿密な準備よりもスピード感を重視するシリコンバレー流の開発組織を日本に導入する計画です。個性的な家電製品やサービスを素早く開発する体制に移行することを狙いとしているそうです。


従来の規模の経済を追求する日本の製造業は、大量生産、大量販売をを前提に商品開発を行うため、入念な市場調査や充分な社内の検討を行ってきました。品質は安定しますが、開発期間が長期化してしまい、個性的な商品が生まれ難いという、いまの時代のスピードにそぐわないという課題を抱えています。


これからは万人受けする商品を開発するという姿勢を改め、数は少なくともお客様から強い関心を持って貰えるような商品を掘り起こして行く意向に改める様です。来年秋、東京都内に拠点を設け、若手のエンジニアやデザイナーらを集積させる計画です。先日、ハードウェアのアジャイル生産を手がけるシフトール社を買収した理由が明らかになります。


シフトール社は元パナソニック商品開発部に勤務していた岩佐琢磨氏が率いる会社で、アジャイル(=俊敏な)開発という、試作品を迅速に世に送り出した後、改良を重ねる手法です。最初から大きな市場を狙わず、市場を絞り込んだ開発に絞り込み、蓄積したノウハウを既存製品にも応用し、開発期間短縮や独創的商品の創出につなげることができます。


具体的には3Dプリンターという「3DCAD、3DCGデータを元に立体を造形する機器を使用し、通常のプリンターのように紙に平面的に印刷する如く、鋳型を作って造形材を充填・固形化する、立体を作る印刷機とでも言います」を使用して、多品種少量の試作品を低コストで作ることが出来ます。


従来の考え方では試作段階で商品として販売することはないのですが、今般の試みは試作品の一定の段階で販売し、お客様の意見を聞きながら改良を重ねて行く開発方法です。
社内だけで試作品の入念な改良を5年間もかけるよりも、お客様から意見を聞きながら改良をして行く方が市場に望まれる製品が開発されるのは明らかです。


しかも、従来の手法では広い年齢層のお客様に対するマスプロダクションを目的としていますが、これだけ世の中にモノが溢れている時代ですから、マスプロダクションを目的とすること自体に無理があります。もっと市場を絞り込み、特定の趣味や関心を持つお客様の期待に応える少量多品種の商品開発がこれからの時代のあるべき姿でしょう。


このパナソニックという家電メーカーが先鞭をつけようとしている製品開発方法は、ソニーであっても、他のプロダクトを生産するメーカーであっても通用する考え方です。
既に米国やドイツでは実用化の段階に入っており、日本が先端を行っている訳ではありませんが、これからの時代のもの作りのスタンダードだと言うことが出来ます。


考えてみれば、スケールメリットを追求する大量生産大量消費型の生産方法は、大量消費という市場があってこそ成り立つ方法です。市場が大量消費しなければ少量多品種生産することが理に叶っています。情報技術というテクノロジーが3Dプリンターなる生産機器を生み出し、それを現実のものとしています。


今では紙のプリンターが各家庭に置かれているのは当り前の時代になりましたが、近い将来には各家庭に3Dプリンターが置かれている時代が到来するかもしれません。
時代がその様に変容して参りますと、製造業も大きな工場を社内で所有する必要もなくなることでしょう。ラボの様な施設で3Dプリンターが少量多品種生産をしてくれます。


そうなると、そもそも工場に多くの社員が集まりモノづくりに勤しむという光景が見られなくなるのではないでしょうか。モノづくりをするのに高速道路のインターチェンジの近くに工場を構える必要もなくなり、消費地の近くで生産すれば良い時代となります。
そんな時代が目の前まで迫って来ていることを窺わせるパナソニックの計画です。


今までの社会の構造は中央集中的な一極集中の時代でしたが、それは今までのモノづくりを前提とした時に効率が良かったからです。工場での生産に留まらず、本社機構までも働き方改革の一環で大きく変わろうとしています。これからの時代は、地域分散、協働、水平展開が社会のキーワードとなって来るような予感がします。


今日もありがとうございます。
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